【私の推し疲れのお話】

好きなアイドルや役者、二次元のキャラクターなどを応援する活動で身体的にも精神的にも疲労状態になってしまう事です。

私は25年近く推しているゲームシリーズがあるのですが、1年ほど前そのゲームシリーズのお祭りゲーム(歴代キャラクターが出てくるゲームの事)がサービス終了してしまったのをきっかけにこの1年そのゲームシリーズに関する事でドッと疲れ、燃え尽き症候群のようになってしまいました。最近YouTubeで推し疲れに関する動画が流れてきたので見てみると見事に今の自分に当てはまっていたので、今回は私が推し疲れした原因を1つ1つ話していきます。

SNSをやっていると自分よりも絵がうまい人、自分よりもグッズを持っている人、自分よりも語彙力豊かな感想文を書ける人等々多くのお金と熱量を注いで推している人たちを沢山見かけます。メンタルが落ち気味の時にSNSを見るとこんな上手くていいねも沢山貰える人が描いているなら自分の下手な二次創作なんて描いても意味はないとか、大量のグッズのディスプレイの写真を見て自分程度のグッズ量でファンを名乗ってよいのか、短くてつまらない感想しかつぶやけない自分が推す意味はあるのだろうかと他の人と比べてしまい無駄に何度も落ち込んでしまいました。

私が推しているゲームシリーズは人気シリーズや人気キャラのゴリ押しが露骨すぎて、人気が劣るシリーズが不遇すぎる扱いを何年も受けてきました。商売だから格差は出るのは当たり前なのですが、このシリーズは他の作品と比べてもソシャゲなどでの人気キャラと不人気キャラの実装数がおよそ5倍ぐらい違うので、不遇シリーズが推しな私はかなりのストレスを感じていたし人気キャラ推しの人からも苦言が出るほどでした。

しかし上で語ったお祭りゲーは優秀で各シリーズのファンを大事にしているので、不人気なシリーズでも必ずイベントシナリオと新規衣装があってキャラの新たな魅力を見せてくれて7年間本当に楽しかったです。それゆえサービス終了の喪失感が凄まじいもので、自分が課金しなかったせいだと心底落ち込みました。

私が推しているゲームシリーズは他の作品と比べると公式がおかしいせいで何度も炎上している歴史があり、それが原因で一時期離れていたこともありましたが上で話したお祭りゲームが神ゲーだったためここ7年ほど本気で推していました。そんな神ゲーがサービス終了したとたん供給が少なくなり、あっても「年々声優の内輪ノリがきつくなってきたリアルイベント」「ファンをなめ腐った間違いだらけの低クオリティグッズ」などで心底呆れました。ゲームがメインコンテンツなのに声優さんにファンのご機嫌取りをさせてればOKとファンをなめていそうで不快なんですよね。

コンテンツが動いているだけマシという意見も分かりますが、今のところメインであるゲームの情報が「プレイしようと思えばできるPS3作品のリマスター」という物足りない物ばかりなので公式から提供されるものが心から喜べるものではない事が多く、その積み重ねからファン離れが進んでいます。本当に今年アニバーサリーなんですかね…。

長いシリーズ故どのタイトルから入ったかでシリーズに対する価値観が大きく違うのは当たり前でしたが、あるタイトルが出たことでゲーム業界の歴史に残るほどの大炎上となりました。そのゲームでは発売前の宣伝でヒロインだと思われたキャラが序盤の終わりに離脱し、入れ替わる形で加入したプロデューサーのお気に入りキャラがひたすら贔屓され、ヒロインと思われたキャラは終盤一瞬使える時があるくらいでパーティには復帰せず永久離脱。贔屓キャラは最終的に主人公の活躍さえ食ってしまうという内容だったため、この作品はファンを擁護派否定派真っ二つに分断することとなりました。(圧倒的に否定が多い)

私はヒロインだと思っていたキャラが推しだったため否定側なのですが、擁護派の信者の人が炎上はヒロインキャラ推しの異常者が騒ぎ立てただけというようなことを言っているのを見た時に心底腹が立ちました。シナリオはともかくゲームの遊びにくい部分ユーザーを騙すような広告詐欺を擁護するのは詐欺師と同じ思考だと思います。

そしてこのシリーズの界隈で1番面倒くさいのが、そのゲームの良いところを言うと面倒なアンチが突っかかってくるし、悪いところを言うと面倒な信者が突っかかってくるという感じで、炎上から10年ほど経った今でもSNS上でこの作品が絡む事に関してはしょっちゅうプチ炎上するというクソ面倒な界隈です。

この炎上に関しては100%公式(当時のプロデューサー)が悪いんですよね。だって勘違いしたユーザーとゲーム雑誌編集が悪いと言い訳を重ね、炎上の燃料投下してファンをこんなモンスターにしてしまったんだから。私は今年アニバーサリーで公式の主人公×ヒロイングッズが発表されるたびに推しがヒロインでない事を突き付けられ、もういないプロデューサーのメアリースーにグッズ化の機会を奪われ、信者にマウントを取られるわブロックされてるわで心がズタズタになりました。お祭りゲーに支えられたこの7年間心が浄化されて安定してたんですけど、このシリーズのファンとしての心の支えを完全に失ってしまったんだなと実感しました。

※メアリースーが分からない人は調べてみてください。特にクリエーター業になりたい人は反面教師になるので知っておいた方が良いです。

※公式もファンもこんなんだから新規さん増えなくてオワコン呼ばわりされるんですよね(血涙)あとブロック貫通仕様にしたイーロン許すまじ…!

このままでは公式のアンチになってしまう可能性大なので、YouTubeで推し疲れの動画を沢山見て対策を考えることにしました。

【対策その①他の人をエンタメだと思う】

YouTubeで推し疲れの動画を見て凄く良いなと思った考え方が「他の人達をエンタメだと思う」です。たしかにエンタメだと思ったら上手い二次創作も沢山のグッズもおしゃれなディスプレイも語彙力豊かな感想文も「面白い!こんな推し方があるんだ!?」と考えるようになったら楽になりました。かけられるお金も推し方も人それぞれ、自分に合った推し方を見つけましょう!

【対策その②他の作品に触れる】

お祭りゲーがサービス終了してからの1年間、心の傷を癒すため他の作品に触れてきたことで新たな推しに出会い心が安定してきました。しかし上で話した事もあり最近心が沈んできているので新たに他の作品に触れるようにしたいと思います。推しで受けた苦しみは推しでしか解消できない!新たな推しとの出会いを求めて自分が触れてこなかった作品に触れて行こうと思います!

【対策その③Xから離れる時間を作る】

推し疲れを振り返ってみると原因のほとんどがSNSというかX。みんなの反応を見たくてフォロー外の人を見ると自分をブロックしている人を見つけてしまいショックを受けたり、公式からグッズ情報がバンバン出てきて受注生産だと「買わなきゃ!」と焦ったり、メンタル落ち気味の時に他の人のネガティブなつぶやきに引きずられて更に落ち込んだり、ポジティブなつぶやきに「私もこうならなきゃだめだ!」と気負って疲れてしまうことが増えてきました。前向きになれたり笑えるつぶやきもあるのですが最近は減ってきている気がします。なるべく対策②の他の作品に触れることに集中するようにしてXを見る頻度を減らしていこうと思います。本当は止めるのが1番良いんですけど、せっかく仲良くなったフォロワーさんや公式さんの情報を逃したくないので止められません。

【対策その④今まで買ったグッズを見る時間を作る】

今までの私はグッズを購入するので精一杯で、購入したのに何か月も放置してしまう事が多く、気がつくと熱が冷めてしまった作品のグッズをいつまでも飾っている状態でいることが多々ありました。

オタクの人の動画で「推しのグッズを飾ってゆっくり眺める時間を作り、今あるものに触れる時間を作る」と言っている人を見たのがきっかけで、推し疲れを自覚した今は定期的にグッズのディスプレイを変えるようになりました。

ディスプレイ変えを習慣化してみて気づいたのですが自分は飽き性なので定期的にディスプレイを変えるのがあまり負担にならないし、グッズを眺めたり入れ替える時間が増えた事で埃を気にするようになったのでグッズを眺めながらブロアーで掃除する習慣まで身につき始めました。おかげで「今あるグッズを大切にしよう!」という意欲が湧いてグッズの無駄買いが減り節約にも繋がりました。

私は田舎住みな上に作業所に通っている低所得者なので他の人のようにイベントに行く事で発生する推し疲れとは無縁ですが、社会復帰したら反動でイベントに行きまくったりランダムグッズを箱買いしたりする可能性もあるので、他の方の推し疲れ動画を参考に自分なりの推し活のルールを固めておきたいと思いました。

この記事を読んでそんな作品とっとと離れればよいのにと思った人もいると思います。でも上で語ったお祭りゲーのおかげでこのシリーズへの思い出が蘇り、シリーズのことを改めて大好きになったので嫌いになりきれないんですよね…。皆さんは私のように執着せず公式がおかしくなったら離れてくださいね。どうか無理のない推し活を!!

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沙鞠

ゲーム、漫画、アニメ、カラオケ好きなのでそれらに関するコラムや、ハンドメイド関係、精神病や事業所で体験したことを伝えられれば良いと思います。

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