ビリだけどトップ

 例えば、東大に何人も進学する御三家の様な学校と、「この高校初の快挙だ」などと言われる補欠でギリギリ東大に合格する人ではその先どんな学生ライフが待っているか。ギリギリの学生の場合、一つランクを落とした学校に進学すれば、ある種そこではトップになれる。高校などでも同じ事が言える。ビリで必死に勉学についていってイジメに遭ったり、引け目を感じて在学することはあまりメンタル的にも良くない。
 世間とは怖いもので、若い頃は自分の所属する団体が人生の全ての様に思えてしまう。今いる学校でイジメに遭っていたり、スクールカースト最下層と自分で認識しても、卒業まで頑張って新しい共同体に行けばバラ色の様な人生が待っていたり、皮肉なことにその集団では自分が他の人を蔑んだりする立場になる事もある。
 最近、フリースクールや通信制高校に転校する人も増えていると聞く。そうしたら、嫌いな学校で自己肯定感がずたずたになった人も笑顔が増え新しい友達も出来、何で人生悩んでたんだろう、と考え直す事も十分あり得る。
 世の中って大きいし幅が広い。環境が変われば色んな事のやり直しが出来るかもしれないし、その集団の中では立ち位置が激変する時もある。私も大嫌いな中学、高校を出た後、一週間も経たないうちに、「何か呪縛から解かれた顔に成ってるぞ。」とか「顔がすっきりしている」と友人に言われた。卒業証書の紙を一枚もらうために物凄い嫌な思いをしてそこに通っていたのである。
 夏休み以降、学生の自殺が増えると言われている。でも、そういう考えが起きた人なら聞いてほしい。今いる団体が全てではないこと。社会は広いので、他の団体に移るなど幅広い選択肢があることを頭に入れておく事。明日と今日そして昨日では全然見えてくる物が違うこと。今の団体なんて社会全体から見ればすごく狭いほんの一部の世界に過ぎない事。
 人生なんて山のように選択肢があるし、今この瞬間も様々な事を選択している。その選択が最善なのかもしれないし、物事を俯瞰的に見れば正しい答えは必ずあると信じよう。

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スターゲート

プロ野球観戦と、カラオケを歌うのが大好きな私は、本を読むのも趣味で主に新書コーナーに足繫く目を通しに行きます。今、一生懸命スマホやパソコンを勉強しています。表現力を磨いてどんどん発信していこうと考えています。【努力に勝る天才は無し】この言葉をモットーに精進していきます。皆さんどうぞ温かい目で見守って下さると幸いです。宜しくお願いします。

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