原田マハ
[あらすじ]ニューヨーク・国連本部。9.11テロの後、記者会見の際に戦争の悲惨さを描いたパブロ・ピカソの作品ゲルニカに暗幕が下げられていた。
ゲルニカを描いた1936年スペイン内戦と9.11テロの報復攻撃。
ピカソの恋人ドラ・マール。現代の主人公八神瑤子を通して展開していく。
戦時中のピカソのゲルニカをなんとしても守りたいドラ。ゲルニカを通して報復攻撃の虚しさを訴えたい瑤子。二人の女性の葛藤、戦争の虚しさなどを通していく。
[読んで感じたこと]反戦、反テロを訴えた作品。途中心苦しくなる場面があったり投げ出したくなるところもある。テロも戦争もつくるのもやめるのも人類だということを思い知らされる。
ゲルニカを見たことはないがおぞましい作品だということは想像がつく。機会があれば一度見てみたい。アートで誰かの心に響き戦争が無くなればいいと思う。
