2025年12月 日常生活アウトプット系コラム・映画編 愛及屋烏
劇場版「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」
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鳴海荘吉
「……一つ、俺はいつも傍にいる仲間の心の闇を知らなかった。
二つ、戦う決断が一瞬鈍った。
三つ、そのせいで街を泣かせた。
俺は自分の罪を数えたぜ、マツ。
さあ…お前の罪を……数えろ」
鳴海探偵事務所の先代所長で、左翔太郎の探偵業の師匠であり、園崎来人の恩人にして、フィリップという新しい名の名付け親。
また、事務所現所長の鳴海亜樹子の実父でもある。
本編では既に故人。翔太郎からは「おやっさん」と呼ばれている。
ミュージアムから逃走してきた園咲文音から渡されたロストドライバーとスカルメモリを使い、仮面ライダースカルに変身していた。
元々、ガイアメモリを風都にばら撒き、人々を泣かせてきたミュージアムの悪行を憎み、彼らと戦ってきた経緯や当時はガイアメモリの技術自体も未熟で毒性が強く、撃破が相手の殺害も意味する事もあってか、探偵として「ガイアメモリを仕事に使わない」をポリシーとしていた。
シュラウドからドライバーとメモリを受け取り、覚悟を決めてスカルに変身して戦い始めてからも、ドーパントが出てこない限りはスカルへの変身は極力せず、生身とメモリガジェットのみで戦っていた。
自身がスカルであるのを徹底して秘匿・秘密裏に行動しており、協力者のシュラウド以外に自身の正体を明かす事も無かった。また結果論ではあるが、この姿勢がある意味、彼の命取りとなってしまった。
本編開始1年前に起きた「ビギンズナイト」(本編第1話のプロローグおよびMOVIE大戦2010のWパート)で死亡したが、彼の生き様は翔太郎とフィリップに少なくない影響を与えている。
映画での共闘の礼に門矢士が例のカーテンで召喚した並行世界のソウキチは、 自ら仮面ライダースカルを名乗っていた。
自らの死に際に、翔太郎へ自身の帽子を託し、そして仮面ライダースカルの高速移送装甲車「スカルギャリー」も「リボルギャリー」へと強化改造されて彼らに受け継がれた。
仮面ライダースカル
「………撃って良いのは撃たれる覚悟がある奴だけだぜ。レディ」
「ガイアメモリを仕事に使わないのが俺のポリシーだったんだが…やむを得ん」
初代鳴海探偵事務所所長の鳴海荘吉が幼馴染である園咲文音に与えられたロストドライバー※とスカルメモリで変身した姿。
仮面ライダーWの前身の0号ライダーともいえる存在であり、Wが誕生するまでの9年の間、人知れず風都を怪人の魔の手から守り続けてきた孤高のヒーロー。
ただ、風都では都市伝説の”骸骨男“として扱われており、住民達から仮面ライダーと認知されていない。
スカルにメモリブレイク機能(そもそも、変身者を生かす為に翔太郎とフィリップが特撮本編前に編み出した技)は搭載されていないので荘吉にとって、ドーパントの撃破=変身者の殺害である。
スカルを仮面ライダーと呼ぶのは、事情を知る翔太郎達関係者のみである。
髑髏を模した顔が特徴で、普段から被っている白い帽子とマフラーを身に着け、帽子で隠れた額には「S」字の傷模様がある。
荘吉の強い拘りから、被っていた帽子が変身に巻き込まれないよう、一度外した状態でロストドライバーを操作し、変身後に改めて帽子を被り直す、という独自のスタイルを貫いている。
死んだ生物の成れの果てである”骸骨”の記憶を保有するメモリの力により、変身している間は使用者の肉体が死者も同然の状態に変化する。 血管や神経まで変化または消失するのかは不明だが、攻撃を受けた際には痛みを感じず、身体も冷たくなる。
この為、スカルは体液を吸い取るといった「軟部組織を狙った攻撃」や「相手が生物である事を狙った攻撃」への耐性が極めて高い。 (全身が丸ごと「骸骨」と化している為、吸いようが無いと言うべきか)。
また「死体には意思がない」為、恐怖を司るテラー・ドーパントの能力を無効化出来るのではないかという説が囁かれている。夫である園咲琉兵衛=テラーへの復讐を企てていたシュラウドは、鳴海荘吉とフィリップでのWを想定していた。
※ダブルドライバーの半分が喪失した形状なので、視聴者目線では分かりやすくロストしている(更に変身時にWの半分なのでL字を描く)ドライバーだが、劇中では組織を離れた園咲文音によって設計図ごと失われた、謎の変身デバイスという意味のロストドライバーである。
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