新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今回、結構投稿期間が空いてしまいましたが・・・今ハマっているアプリゲーム『Fate/Grand Order』に登場するキャラクターについて語っていきたいと思います。
Fate/Grand Orderとは
『Fate/Grand Order』(以下FGOと略します)とは、「TYPE MOON」が手掛けるFateシリーズの作品であり、アプリゲームとは思えないほどのシナリオを誇る本格的RPGです。
FGOのシナリオを簡単に説明すると、英霊をサーヴァントとして召喚し、彼らと協力して世界を救う物語です。
現在FGOは10周年を迎え、メインシナリオは第2部まで公開されていて、2017年の年末から始まった第2部も終章を迎えました。
かぎしっぽはこの作品がFateシリーズに触れる初作品でして・・・
友人から勧められて始めて見たものの見事にハマってしまい、他のFateシリーズにも触れるキッカケの作品でもあります。
かぎしっぽも10月頃に終章の参加条件に入れました。
(因みにかぎしっぽの推しは巌窟王です)
さて・・・今回語っていきたいキャラクターというのは、FGOから初登場でメインシナリオでは第1部5章から参戦の『アルジュナ』について語っていきたいと思います。
FGOのアルジュナについて
アルジュナはインドの大叙事詩「マハーバーラタ」に登場する主人公の一人で、インドラ神を父にもつ半神半人の大英雄です。
FGOでの彼は、実直で誠実な性格で正に「正義」を体現したような存在で、勤勉で清廉な雰囲気を放っています。
基本的に尊大な態度が多い英霊の中では主従関係を重んじていて、召喚したマスターに対して礼節を崩さない生真面目な人物です。(ただ王族の出身ではあるので無意識とはいえ、偶に尊大な態度がみえる事があります)
ただ、真面目すぎる故に時々周囲が思いもよらない天然ボケをかますことがあり、真面目に行った行動がコミカルな結果に繋がったりと、どこか親しみが持てるところがあります。
弓を主武装とする”アーチャー”というクラスで、アグニ神から授けられた「炎神の神弓(アグニ・ガーンディーヴァ)」から放たれる矢は炎を纏ったミサイルへと変化します。
自身も自負するほど高い戦闘能力を有しており、曲射や跳弾を行える精密性を持つため、ただでさえミサイル級の威力を持つ矢が、彼がもつ天才的な弓術と千里眼スキルと合わせることでほぼ誘導式ミサイルへ変貌します。
人としても戦士としても正に非の打ち所がない英雄ですが、あまり心の内に入り込まれる事を好んでいなく、マスターに対しても一定の距離を保つように警告してきます。
また、最大の宿敵である『カルナ』に対してはかなりの対抗意識を持っており、彼に対しては普段のアルジュナからは想像できない激情を露わにします。
原典のアルジュナ
ここまではゲーム内のアルジュナの事でしたが、ここからは原典である「マハーバーラタ」内でのアルジュナについて語りたいと思います。
まず、「マハーバーラタ」についてですが、インドで親しまれている叙事詩の一つです。全18巻に構成され約10万詩節にも及ぶ大長編物語になり、世界で最も長い叙事詩と言われています。
この長さ故か「マハーバーラタ」は登場人物が大変多く、様々な人物の視点から物語が進んで行き、聞きなれない単語もあるので結構混乱します。(かぎしっぽもかなり混乱しました・・・)
アルジュナは主人公の一人ということもあって、色んな人物と関わって行くので書くことが非常に多く、視点もコロコロ変わって行くので解説も入れながらいくつかテーマに区切っていきたいと思います。
(かぎしっぽなりの解釈なので、至らぬ点があったりもし間違っていたらごめんなさい💦)
▼誕生まで
アルジュナはクル王国の王・パーンドゥとヤドゥ族の王妃・クンティーの息子です。しかし、アルジュナはパーンドゥと血の繋がりがありません。
理由についてはまず、パーンドゥという人物について説明します。
彼は盲目である兄・ドリタラーシュトラの代わりに王となり、クンティーとマドラ国の王妃・マードリーと結婚し幸せに暮らしていました。
ですがある日、彼が趣味の狩猟に行った時に2頭の鹿を発見しますが、それが鹿に化けていたリシ1とその妻とは知らずに射ってしまい、そのことに激怒したリシはパーンドゥに「女性と交わると死ぬ」呪いを掛けられ、クンティーとマードリーの間に子供を授かる事が出来なかったのです。
(結構理不尽にも思うが、「番いでいる動物を射ってはいけない」という決まりがあったのに熱中しすぎて忘れていたので彼にも非があるにはある・・・はず?)
この呪いのせいで跡取りを作れなくなってしまったパーンドゥは、兄に王位を譲り、妻を連れて森の中で隠遁生活を送ります。
隠遁してからは苦行と瞑想を行う日々が続きますが、王位を捨てても離れず献身的に支えてくれる妻たちをみて、子供を作ることを諦めきれず、次第にその思いが強くなっていきます。(ただ、当時は子供が作れないと天国にいけないと信じられていたのでそういった理由でも欲しかったそうです)
そこでパーンドゥはクンティーに相談し、彼女が以前ブラフマン2から「神様の子供を授かる」マントラ3を教わっていた事を知り、神々の間に子を授けることにしたのです。
その時に呼びだしたのが、日本では帝釈天の名で知られている雷霆神・インドラで、インドラ神との間にできたのがアルジュナです。
また、クンティーはこの方法でダルマ神との間に長男・ユディシュティラを、ヴァーユ神との間に次男・ビーマを授かっており、アルジュナはその三男にあたります。そして第二王妃のマードリーにこのマントラを教え、双子の神・アシュヴィン双神との間に双子のナクラとサハデーヴァを授かります。
この5人の息子たちを総称して「パーンダヴァ」と言います。
▼幼少期
アルジュナは父のパーンドゥ王と母のクンティー妃、第二王妃・マードリー妃、そして兄弟たちと一緒に15年ほど森で暮らしていました。
しかしある日、パーンドゥがマードリーに触れてしまった事によって呪いが発動してしまい、亡くなってしまうのです。
それに自責の念を感じてしまったマードリーは双子をクンティーに託して火葬の炎に身を投じ、後を追ってしまいます。
クンティーは一人では5人の息子たちを教育するのは難しいと判断し、森を離れて首都・ハスティナープルに向かい、王宮へ住むことになります。
そして、5兄弟は後に起こるクル・クシェートラの戦いで争うことになるカウラヴァ百王子4と一緒に教育を受けることになるのです。
▼修行
王子たちは指南役のドローナから様々な武芸を教わっていましたが、数多くいる弟子の中でアルジュナは才能が高く、特に弓術に秀でていました。
アルジュナの才能は兄弟をはじめ、他の弟子たちからも羨望の眼差しでみられ、ドローナも高い腕前を持ちながらも慢心せず努力を怠らないアルジュナを気に入っており、彼を「最高の射手にする」と誓い、自身の奥義を授けるほどでした。
アルジュナへの溺愛っぷりが分かるエピソードとして、こんな逸話があります。
ドローナのもとにニシャダ国からエーカラヴィヤという人物がやってきます。彼はドローナの弓術に感銘を受けて、国を飛び出し弟子入りにやってきたとの事でした。
ドローナは自身のためにやってきたエーカラヴィヤに好感を持ちますが、彼がクシャトリヤ5でない事と敵国の人物であったため、彼の弟子入りを断ります。
ですが、諦めきれないエーカラヴィヤはドローナを模した泥人形を作り、それを師匠として崇め、独学で弓の技術を学び、月日が流れていきました。
ある日、ドローナは弟子を引き連れて森を散歩していた時のことです。
引き連れていた猟犬が突如森の奥に行ってしまい、とある人物に向かって吠え続けるのです。
その吠えていた人物こそエーカラヴィヤだったです。
彼はしつこく吠える猟犬を煩わしく思い弓に手をかけました。
すると、猟犬の口を塞ぐように貫き、見事に黙らせたのです。
猟犬は驚いたようにドローナたちのもとに戻りますが、塞がれた猟犬の口をみて、弟子たちはその腕前に驚き感嘆してしまい、その人物を探し始めます。
そして、森の奥からエーカラヴィヤが出てきて彼こそが探していた射手だと確信し、何者なのか、どこで弓術を学んだのか、師匠は誰なのか聞き出します。
エーカラヴィヤは自分はドローナの弟子であるということを答えると一同は仰天します。
特にアルジュナはドローナから目にかけられていたこともあってか、自身こそドローナの一番弟子であると自負していたためそのことに驚きを隠せずドローナに尋ねます。
ドローナは彼のことを覚えておらず、そんな弟子をとったことも、教えたこともありませんので彼が弟子である事を否定します。(まさか自分に似せた泥人形から教わったなんて思いませんよね・・・)
ドローナは彼からことの経緯を聞き出そうとしますが、憧れである人物を目の前にエーカラヴィヤは感極まって涙で上手く話せなくなってしまい、中々事情を聞き出す事が出来ません。
そんなエーカラヴィヤの反応をみてやはりというか、ドローナは初対面の時と同じ様に、彼に好感を持ってしまいます。しかしアルジュナは自分以上の腕前と師匠への尊敬をもつ射手をみて嫉妬してしまうのです。
そんな彼の心情を汲み取ったのか、ドローナはエーカラヴィヤに教師料としてダクシナ6を求めます。
エーカラヴィヤはこの要求に何でも捧げると答えますが、独学で(本人に自覚はないが)アルジュナ以上の弓術までに至り、自身を崇めるエーカラヴィヤに対して恐ろしい要求をしたのです。
「なら、きみの右手の親指がほしい」
親指は射手のとって大事な指であり、しかもそれが利き手である指を差し出す事は射手として死を意味し、二度と弓が引けなくなってしまうのです。
しかし、エーカラヴィヤはためらう事なく、笑顔で親指を切り落としドローナに捧げたのです。
親指を受け取ったドローナは彼のもとから去りますが、エーカラヴィヤはドローナの姿が見えなくなるまで首をたれ続けたのです。
こうしてアルジュナの一番弟子としての体裁を守ることに成功し、ドローナも自身がたてた「アルジュナを世界一の射手にする」という誓いも守られ、エーカラヴィヤにとっても憧れの師の望みに答えることができたので、3人にとって丸く収まる結果になったのでした。
ただ、こういった公平性を欠いた行いは批判的に見られる事があってか弟子たちの中でもアルジュナをよく思っていない人物も出始めていき、エーカラヴィヤのような類まれな才能の芽を摘み取ってしまうだけでなく、優秀な人材を見逃すしてしまい後に大きな過ちの一因に繋がっていくことになります。
(因みに当のアルジュナは師のこの行いをみて本訳している人によっては解釈が変わっていて、一番弟子という体裁が守られ喜んだり、師と同じで何も言わずに去ったり、中にはドン引いていたりしているのがあるそうです)
そしてアルジュナはとある人物に出会うことになり、彼の人生に大きく関わっていくのですが・・・
その人物との出会いについては次回語っていきたいと思います。
ではでは( ・ω・)ノシ
※脚注
- 聖者又は賢者のこと。修行のおかげでなんか凄い力を手に入れたいらしい ↩︎
- バラモン又はブラフミンともいう。インドのカースト制度では司祭を示し、最も高い階級にあたる ↩︎
- インドでは古くから伝わる「心を整える」ための短い言葉。ここでは呪文みたいなものと思っていただければ・・・ ↩︎
- パーンドゥの兄・ドリタラーシュトラの100人の息子たち。いつか彼らのことも調べてみたいですね ↩︎
- カースト制度において武士・貴族を示し、バラモンの次に高い階級にあたる ↩︎
- ここでは謝礼という意味で考えてください ↩︎
※参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8A
https://ameblo.jp/indiastory-chieka/theme-10104959642.html
https://note.com/shantilifehiro/m/mf49ce1d60851
https://ja.namu.wiki/w/%EC%95%84%EB%A5%B4%EC%A3%BC%EB%82%98
