通っている病院のプログラム、いわゆるデイケアで親しくさせてもらった女性がいた。その女性はある男性スタッフに恋心を寄せていたのだがある日、「私の髪型を格好良くして男性スタッフに近づけよう!!」という出来事を企画してくれた。「人の髪を美容師でもないのにいじるなんて嫌だろう。」と半信半疑だったのだが本当にヘアワックスとくしを持ってきた。
その女性利用者さんは臆することなくワックスを手に取り、「ここをもうちょっと上げると格好良いんだよな」とか「男性スタッフさんはここをもうちょっとカールさせているんだよな」などと言いながらすごく面白い髪型に仕上げてくれた。その写真をプリクラで撮ったのを覚えている。お笑い芸人の様なその姿を見て色んな人と笑ったのは鮮明に記憶している思い出だ。
その時期は学校を卒業して色んな嫌な人に会い、人のことを信用出来なかった。そんな中で女性がここまでやってくれるか!とものすごい自己肯定感が上がり、女性へのコンプレックスも解消出来たのを覚えている。
デイケアとは病気になってしまった心を治すのが主な目的だが、優しいスタッフさんや利用者さんが沢山いて、そこの人たちとカラオケに行ったり一緒に帰る事があったりして、世の中も捨てたもんじゃないな、と大変感動したりする憩いの場でもあった。
その髪の件の女性は県で有数の進学校を卒業しており、頭が良くても人を見下したりすることもなく、どうしてこんなに優しいんだろう?といい意味で首をかしげる事も多かった。
そのクリニックのデイケアに通ったこと。それは治療という枠を超えた真心、愛情、他人を大事にする心、人を敬う気持ち、そして幸いなことだが、人の髪でも臆することなく触ってくれた気持ち、それらの出来事は、傷だらけになった私の心を癒す以上に自己肯定感、尊敬の念、そして一番は感謝の気持ち、そういうものをもたらせてくれた。
髪を格好良くしようと企画してくれたその人にはヘアメイク以上にハートメイク、そうさっぱりしたのは一人の男性としての気持ち、そういう意味で彼女はカリスマハート美容師だった。
髪以上にさっぱりした事
スターゲート
プロ野球観戦と、カラオケを歌うのが大好きな私は、本を読むのも趣味で主に新書コーナーに足繫く目を通しに行きます。今、一生懸命スマホやパソコンを勉強しています。表現力を磨いてどんどん発信していこうと考えています。【努力に勝る天才は無し】この言葉をモットーに精進していきます。皆さんどうぞ温かい目で見守って下さると幸いです。宜しくお願いします。
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