10月に入ると夏のなごりが残る先月より日差しが柔らかいので写真に写りこむ陰影も若干やわらかく写ります。もちろん写真を撮る時間帯も影響してきて日ぐれになるにしたがい光もきいろ味をおびてきます。今回は日差しもまだ鋭く残っている10月上旬に撮影しました。
秋口から僕はこの時間帯に写真を撮るのが好きです。何故ならだいたい14時以降から日が沈みかける頃あいに劇的な光彩と陰影を目撃するからです。日差しは真上ではなく下に沈みかける時間帯であり日暮れになるにつれ影が横に流れ、立ち並ぶビルに日があたり光を反射しあい地面の影と共に徐々に交差して歩きゆく人々の影が一緒に混ざりあって目まぐるしく変化してゆく…、それはまるで光と影が踊っているかのように感じられ、人の想いと思惑が反響しあって語り合っているように感じるのです。
地面に投影されている影の大部分は人工物であり人の手によってその場所に建てられた、あるいは置かれたものです。人間が意図してその場にあるものは人の志向を配して形成されたものもあり、そこに人影が流れゆくさまは感慨深く、ある意味アート作品に等しいです。そのさまは都会中心ならではで僕にとって地面に描きだされた光彩と陰影はとても魅力的です。
今回はカラー写真でスライドショーを作りましたが上手く埋め込みできず表示されなかったので、そのまま写真を下記に投稿しました。
では、パソコンで鑑賞の場合は写真をクリックすると新しいタブが開いて大きなサイズで写真がみれますのでご覧ください。新しいタブを消したい場合はブラウザの “×” でタブを閉じてください。ではまた。
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