・その後
ウォーキング(散歩)に行く時は、その日の気分で行く場所や時間も特に決めて
はいませんが、一応スマホの万歩計で1万歩を目標に歩いています。
あくまで外に出ることが第一の目的なので、体力UPや健康の為に
とかは考えていません。
まずは少しずつ生活習慣から変えていこう思ったのがきっかけです。
夏場だと朝日を浴びるだけでも、気分が違います。
場所がら海が近い事や、歩行者自転車専用道路もあり、環境としては恵まれてい
る事もあります。
写真はよく行くコースの一つ防潮堤から閖上海岸を撮った一コマです。
毎週日曜日ともなると、釣りをする人たちで亘理の阿武隈川河口まで
釣り人がずらりと並んでいる光景を目にします。
人気の釣りスポットになっているのも、鯛やひらめ、すずき、カレイといった
魚が釣れるからでしょうね。
この閖上海岸を歩くコースは、定番のコースでもあり一番気に入っています。
現在も毎日とはいきませんが、三日坊主にもならず継続しています。
私の場合、暇な時間が多い日は、以前だとついつい酒を飲み無駄な時間を過ごしていました。
しかし、それは一時的に気分が良くなるだけで結局、後に精神的、肉体的に苦し
みしか残りませんでした。
分かっちゃいるけどやめられない(スーダラ節)と言ったらいいでしょうか、
その時の私は必需品と思い込むくらい、酒は私の生活に密着していたからです。
それが原因となり、依存症にまでなった経緯は前回のコラムに書いた通りです。
なんだかんだでそんな事を繰り返して生きて来たわけですが
最近、ふと思うのが以前のままの生活を続けていたら、今頃は死んでもおかしく
なかったなと思うことがあります。
ちょっと大袈裟ですが、アルコール依存症者の平均寿命はある統計によると
54歳だそうです。まさに今の私は適齢期です。
私の知人でも酒が原因で、40代、50代で亡くなってしまった人がいます。
しかし、直接酒が原因ではなく、背後に精神疾患が関係している場合もあり、
一概にアルコール依存症だからと、決め付けるのは間違いだと思います。
依存症になった背景には、その人それぞれの事情や環境が大きく影響している
場合が多々あるからです。
本人をただ酒好きのだらしない人間、意志や根性の無い人間とか、
人生諦めて自暴自棄になっている人間と、世間の人はレッテルを張りますが、
私から言わせれば、誰でも簡単になりうる病気であり、アルコールでなくても
合法麻薬、覚醒剤、ギャンブル、窃盗といったものも、依存性によるものです。
これらは犯罪であり、法律で罰せられますが、日本では単に酒を飲んだだけ
では逮捕されません。
偏見や誤解が多いのもこの病気の特徴です。
そして、なかなか治療に結びつかない事でも有名な病気でもあり、
現在約100万人のアルコール依存症者がいると言われています。
実態はもっとかなりの人数が潜在的に存在していると思っています。
しかし、その中で治療にこぎつける人は約5万人位だと言われています。
特に日本は文化的にも酒に対して非常に寛容な国である事と、冠婚葬祭
や行事、イベントがあると、必ず酒が振る舞われるからです。
最近では自粛モードで控える所もありますが、コロナ禍で家飲みが増え、
依存性者は増加傾向にあるようです。
なかなか気付かない病気だけに、個人的には危惧しています。
・最近のウオーキングコース
1.閖上漁港
日曜、祭日ともなると家族連れで釣りを楽しむ人で賑わっています。
私は早朝に歩く事が多いのですが、たまに漁船が港から出ていく様子に
遭遇しますが、何隻もの漁船が沖に向かって出て行く姿は圧巻です。
閖上港で水揚げされる有名な魚介類で赤貝、シラスは有名です。
特に赤貝は地元の人でもなかなか食べられない高級魚食材です。
・閖上ヨットハーバー
震災後8年の時を経て、宮城県によってセーリングの拠点として再建されました。
閖上の海は、島や航路のなどの制約が少なく、2001年には国体が開催されました。
現在、東北大学ヨット部が練習している光景をみることができます。
・かわまちテラス閖上
名取市の老舗や伝統的な食を提供するレストランなど27店舗が営業しています。
ここを通るたびにいつも思うのですが、海を眺めてのビールはさぞ美味しいだろ
うなと思いつつ、自然に出て来る生唾を飲み込んで我慢しつつ歩いています。
4.おわりに
震災から約10年の月日が経ちましたが、現在はインフラもかなり整備され
住宅や商業施設も増えており、人口も7万9千人と年々増加傾向であり、
「全国住みたい町ランキング」にも名取市は上位にランキングされており、
全国的にも注目される町となりました。
超高齢化社会を迎えている日本の現状からすると、閖上地域はそれに逆行してい
る感がありますが、嬉しい反面、日本全体から見ると今後人口減少は避けられな
い問題であり、
それに伴って色々な課題も山積しているのが今の日本だと思います。
せめて私は、今出来る事、身近な事から初めてみようと思い第一弾として
ウォーキングを選択しました。
現在は他にボランティア活動や地元のスポーツサークルへの参加などを
通して、多少は孤独感から離れつつあります。。
すべがウォーキングのおかげではありませんが、以前の自分とは少しずつ
変わってきたような気がします。
何事もそうですが、最初は躊躇するものです。一人だとなおさらです。
今まで自分に根付いていた過去の傷、不安、心配、思い煩い、苦しさや生きずら
さも単に自分の思い込みによるものが大半を占めていたように思います。
悩みや心配事でいつも疲れている人のほとんどが、不安障害の精神疾患を持って
いると聞いた事があります。
今の時代背景からすれば、珍しい事ではないと思います。
特に日本の場合は、今後深刻化していくと思われる精神疾患者による事件や事故
が増加しています。
経済成長もいいのですが、お金で本当の幸せは買えないと思えるようになった
今日この頃です。
最近は自転車も始めましたので、ウォーキングと合わせて今後もコラムに載せて
いきたいと思います。