私は子どもの頃から現在に至るまで、自分が「アダルトチルドレン」であると言う自覚が有ります。
【アダルトチルドレンとは】
親や養育者との関係で、虐待やネグレスト、家族の間に不仲が有り育つ中で自分の感情との折り合いが付けにくい、対人関係での距離感が適切に取るのが苦手などの「生きづらさを抱えて生きる人」を意味します。
「アダルトチルドレン」は医学的な診断名ではなく、生きづらさに焦点を当てている言葉です。
【原因・要因】
いくつかあげられますが、ほとんどは親との関係、養育環境であるといわれています。
要因1 (身体的・心理的・性的)虐待、ネグレストを受けていた。
要因2 毒親(毒になる親)
要因3 機能不全家族。ストレスが日常に散在している家族。
要因4 親がアルコール依存症である。
要因5 子どもの体質を親が理解できない。
私の場合は1・2・3の全てに当てはまります。
以下は私の場合です。
・就労しようとした時に親にしていたように「過度に良い子」「いい社員」であろうと演じていました。面接で自分が出来ない事でも出来ると言って何度も失敗を繰り返していました。
・私は親にかまってもらえなかった分、自分の子どもに愛情を注いでいると勘違いをしてしまい子どもより先に言動をしてしまい、子どもの精神的な発達を阻害してしまったと反省しています。
つまり、私は「アダルトチルドレン」であり「毒親」でもあります。
・私は自分の母親と姑である祖母の間に挟まれて、どちらからも悪口を聞かされ続けました。
【「アダルトチルドレン」の症状】
1・ヒーロー(英雄)
2・スケープゴート(生贄)
3・ロスト・ワン(いない子)
4・ケアテイカ―(世話役)
5・ピエロ(道化師)
私は4に当たります。
以下は私の場合です。
・小さい時から家事をしたり、弟の面倒をみたりと、献身的に家族の世話をし家族を支えます。
・親がしない代わりに行う事が多く自己犠牲と思われる事もありますが、子どもの場合は自虐的な行為でもあります。
・家族が崩壊しないように「全てを一身に背負ってバランスがとれるように努力」をします。
【回復させる方法】
医療的な治療の対象ではありませんが「生きづらさを抱える人」達の精神的負担を軽減する方法があります。
1・グリーフワーク「過去を探る」
親に言えなかった事を手紙に書き、喪失感を受け入れます。
2・ナラティブセラピー「過去と現在をつなげる」
自分史の再構築を行う事で、過去の自分自身を見つめなおす事が出来るようになる事です。
3・認知行動療法「自分の中にとり込んだ信念に挑む」
物事の受け止め方を再検討する事です。
4・アサーティブなコミュニケーション「新しいスキル(生きる上での技能を学ぶ)
・私はこれまで、言いたい事が言えず相手の要求を飲み続けたり、自分の子どもの発言否定し過ぎたりしていました。
・一方通行のコミュニケーションしかとれませんでした。
◆◇症状を回復するには自分自身の心の傷と向き合う事になり、あまりにも辛すぎる為、信頼出来る家族・友人・恋人・パートナー・教師・カウンセラー等の相談相手が必要です。
「一人で考え込まないで、悩みを話して頂戴。」というスタンスで接して上げて下さい。
【まとめ】
子ども時代に親との関係で何らかのトラウマ(心的外傷)を負ったと考える成人の事で、けっして大人になりきれない大人ではありません。
アダルトチルドレンを独学で全て理解する事はとても難しく、私は「メンタルケアカウンセラー」の資格を取りました。
「過去の自分自身と向き合っています。」