2022年1月 楽しかった海外ドラマをご紹介 愛及屋烏
『キャッスル 〜ミステリー作家のNY事件簿』(S1.2009~S8.2016)
Continuation from last page. 01-2
――貴方って、犬っぽいものね
バカ犬と言わないだけ、多少はマシと言ったところか。
おススメの名エピソード(推薦)
S2 #17,18「ニッキー・ヒートに捧げるパート1・2」
キャッスルの最新作の映画化が決定した矢先、殺人を自供する電話がベケットに入る。犯人が言う殺害現場の駅に向かうと、弁護士の銃殺された遺体が。
遺体から検出された銃弾には文字が刻まれ、それをパズルのように組み合わせると“NIKKI”の文字が。犯人は、キャッスルの最新作の主人公ニッキー・ヒートに宛てた殺人と告げていた。
小説のキャラクターに過ぎないニッキー・ヒートを実在の人物のように扱う犯人からの予告。
止められない連続殺人、犯人から狙われている立場故に捜査から遠ざけられる自分に対し、捜査を主導する女性FBI捜査官とやけに息の合っているキャッスルに対して、妙な苛立ちを感じるベケット刑事。(さながら普段はウザがっている駄犬が他所様に尻尾を振っている図か)
そんな中でも僅かな手掛かりから、犯人らしき男を追い詰めるも、投降を促す電話の最中、窓越しに拳銃自殺されてしまう。
死んだ男が犯人なのか? すべてが終わったのか? だが、死んだ男の利き腕が自殺シーンの時のそれと違う――犯人の生存を確信したキャッスルは、ベケットに危機を連絡するもその目の前で無情にも彼女の自宅は爆発炎上するのだった。
後述(感想)
キャッスルが嬉々とするような珍妙な事件ではなく敢えてシリアスなエピソードをおススメ。キャッスルの能力の高さが判ったり、二人のバディ色の強いのが個人的には高評価。
クライムサスペンスとして、ハラハラしながら事件を追い、ホームコメディとして、楽しく笑い、二人のラブロマンス模様に登場人物以上にやきもきさせられる。
全方位で楽しませてくれる作品は貴重に感じた。
映像媒体で揃えたくなったドラマは、これが最初で最後かも知れない。
END.