2022年4月 楽しかった海外ドラマをご紹介 愛及屋烏
『アンフォゲッタブル 完全記憶捜査』(S1.2011~S4.2016)
Continuation from last page. 04-2
おススメの名エピソード(推薦)
頼みの綱は記憶の中のみ シーズン1 第3話「消えた犯行現場」
証券会社の重役ピーター・フォレストが自宅で殺害された。
キャリーはアルと共に事件現場に急行するが、上の階でガス漏れが発生。
ビルから逃げ惑う人々。錯綜する現場。
そのタイミングは、明らかに犯人側の捜査妨害だった。
ギリギリまで現場に残り、その状況を記憶するキャリー。
アルに促され、ビルを出た直後に爆発し、現場は物理的に消失してしまう。
捜査の手がかりはキャリーが最後に見た30秒弱の記憶だけだった。
その記憶をたどり、「HH」と書かれたファイルケースと断裁された無数の書類を思い出すが…。
事件は、被害者が関わっていた事業と収監されている筈の男の存在へと収束していくのだが、刑務所にいる男の姿をキャリーは臨場した事件現場で捉えていた。
後述(感想)
記憶しか手掛かりが無い、という明確にキャリーに頼るしかない初めての事件。
上司に対して、記憶自体には証拠能力は無いので、具体的な報告を上げられない、組織的な葛藤。
記憶の中で物の死角や陰になっている物は当然、記憶の中でも動かせないので確認しようがない、という能力の制限というか限界。
刑務所にいた人物を現場で見た、という信じるには難しい状況。
今後の指針というか、アンフォゲッタブルという番組の美味しいところが伝わるエピソード。
能力系の刑事物の中でキャリーは、能力こそ強力だが、刑事としての振る舞いが正しいタイプではない。品行方正とは真逆で暴走も多い。
そこが好きになれない、という視聴者の評価も付き纏うが傷付きながら進むタイプのヒロインも良し。
END.