おしゃれ、とは。

ここまでで、深く『おしゃれってなんだろう』には触れず、ひたすらおしゃれになるための空色夏樹流を語ってきました。タイトルそっちのけです。すいません。シリーズの最後に、『おしゃれってなんだろう』について、夏樹の思うところを書いていきたいと思います。

服のもつ力

シリーズの冒頭に触れたように、服は、人を作ります。中身が一緒なんだから何を着ても私は変わらない。と思うじゃないですか。ところがどっこい、結構変わるんですね。タイトスカートを履けば、自然と歩幅は狭くなるし、長めのワンピースを着れば、自然と所作も女の子らしくなります。風が吹けば裾を抑えるし。そして、服は、印象を左右します。そんなに周囲は気にしてないよー気のせい気のせい。と、思っていた時期が私にもありました。でも、人って、無意識に、ぱっと見で人を判断しているのが現実だ,と私は思います。この人は、だらしない人、この人はきちんとしている人、身なりを気にしない人、流行に乗っている人…。ショッピングモールで歩いていて、そんな風に人を眺めている自分に気づくことってないでしょうか。そして、現に服って、何かの象徴だったりします。例えば、ジーンズが作業着から発祥したのは有名な話ですし、ダメージジーンズは反逆のシンボルで怒りを表している服装です。怒りのために服を引き裂いた、という感じでしょうか。そして何度も流行するミニスカートは、女性解放運動の象徴だそうです。だからと言って、あ、あの人怒ってるんだな。とダメージジーンズを履いている人を見て思う人は少ないだろうし、巷のミニスカート女子を見て、彼女は女性解放運動を進める精力的な人なんだ、と思う方もおられないとは思いますが、人からどう映るか気にかけるのは大事なのではないかなと思います。その上で、どのように自分を発信していくのか。服との付き合いかたは、そこから始まる気がします。

服との付き合い方

ここまでごちゃごちゃ考えると、じゃぁ何を着ればいいのかと思ってしまいますね。ここまで書いてきた私も、またファッションジャーニーに陥りそうなのですが、少し時間をとってこれから自分はどんな服を着ていこうか、と丁寧に考える時間を作っても良いのではないかと思います。例えば、こんなことを考えてみるのはどうでしょうか。以上ざっと７項目、気にかけてみたらいいのでは無いかと思う点を挙げてみました。この７項目を空色夏樹流に解釈してやっていきたいと思います。

①なりたいイメージを書き出します。親しみやすい人、可愛らしい人、信頼される人、エネルギッシュな人などなど。そして、気になるファッションのモデルさんをスクラップブックに切り取って集めてみます。（ＷＥＡＲというアプリはおしゃれさんの投稿がいっぱい！参考にどうぞ！）それから、集めた各気になるモデルさんの下に、どこに惹かれたのか、色か、形か、シルエットか、髪型か、メイクかを書き込んでいきます。そして、自分が書き出したなりたいイメージとイコールなファッションをスクラップブックから探していきます。②これを着たら、私はどんな人に見えるだろうか。を、スクラップブックを眺めながら考えます。③私に似合っているか、私が大切にしているポリシーや価値観と見合っているか考えます。さらにスクラップブックから選別していきます。④選別した服装をよくみて、これを着たら、自信と安心感を持てるだろうか、と考えます。⑤自分に似合っているか、周囲の人、できれば家族や、正直に意見を言ってくれる友人に聞いてみます。⑥手持ちの服に合わせやすいかどうか考えます。新たにいろいろ揃えないといけないでしょうか。揃えるとしたら、予算の上限を設定しましょう。揃えたいアイテムは、着回ししやすいでしょうか。目標はすっきりとしたクローゼット。着回ししやすければ、服装で悩む時間を減らすことができます。１シーズン着つぶしてもいいじゃないか。プチプラで出費を抑えられないかどうかも要検討です。

結論

おしゃれとは、自己紹介である。これが、今回私の行きついた結論です。スティーブジョブズはシンプルな服装で、自社商品のシンプルさを前面に出してきました。アメリカ合衆国の前大統領オバマ氏は同じブランド、同じ色のスーツを着て、誰が見ても、すぐにオバマ氏とわかるスタイルでした。おしゃれと、一見関係ないかもしれませんが、服装が自己発信の役割を果たしていたという事実は否定できないのではないかなと思います。何を着ると気分も上がって私らしくいられるか。自分なりのおしゃれを模索しつつ、一緒に楽しんでいきたいですね。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。