障害を持って生きるということ 第3回

こんにちは。ラーメン君です。今回が3回目になります。宜しくお願いします。

今回のテーマは「もしも転倒した場合」についてです。

まず今回私が言いたいことは、転倒するというのは悪いことではないということです。もちろん転倒してしまうと痛みなどを伴うことがありますので、極力転倒はしないほうが良いというのはあるのですが、障害を持っていて、杖を使っているという状況の中では、転倒する可能性はある意味当たり前なのだと割り切って気楽に歩いていくことを私は心がけているのです。

転倒する可能性のある状況とは?

自分の経験から、主にこの3つが転倒する可能性のあることだと考えています。

1.人とぶつかったとき。
2.雨や雪などで路面の状態がよくないとき。
3.自分の体調があまりよくないとき。

まず1つ目についてですが、圧倒的に多いのが歩きスマホをしている人がぶつかってくることです。
これは特に今どきの問題だと思いますが、歩きながらゲームやメールをしていたり、イヤホンを付けて音楽を聴いたり、通話をしながら歩いていて注意力が散漫になっている人がぶつかってくることが多いです。
自分は歩きスマホをしている人が近づいてきても、それを避けていくことが難しいです。そのときに納得がいかないことは、時々歩きスマホをしてぶつかってきた人が、謝りもせずこちらをにらんでくることです。これは人としてのモラルの問題でもあると思いますのでとても残念ですね・・・・・・

次に2つ目についてですが、これは天候次第ということもあり、雨や雪で滑りやすい状況になっているときは、自分の経験でなるべく転倒しないように気をつけながら歩いていくしかないですね。杖をついていますので、傘をさすこともできませんので、雨具を着用して外出しています。

そして3つ目になりますが、こちらは自分の日頃の体調管理がポイントにはなりますが、1年、365日あるわけですから、体調のよくない時もあります。体調がよくない時には、歩くときのバランスが取りにくい、身体が疲れやすいなどの状態になることもありますが、体調が悪いなりにどのようにして行動していくかというのは、長い経験で身体が覚えていることですので、自分としてはそれほど苦ではありません。

さて、いよいよ本題に入りたいと思います。「もしも転倒した場合」どのようにするのか?
簡単に言いますが、基本的には自分で立ち上がります。杖を使用して歩くということは、転倒した場合の対処も自分でできるということなのです。
自分が転倒すると、周りにいる人は、びっくりしたり、心配をするというのが普通だと思います。その時のよくあることを挙げてみたいと思います。
自分のことを助けてくれようとしているのはわかるのですが・・・・・

控えていただきたいこと

この3つというのは、自分が個人的に身体の安全などを考えて、控えていただきたいと思っていることです。
この3つについて話をしたいと思います。

1.身体に触りながら、無理に引っ張るなどをして、起こそうとする。
2.1のような状況でうまくいかないからといって、他の人を呼んで、更に無理やり起こそうとする。
3.立ち上がった後に過剰な言葉を言う人。

まずは1つ目ですが、転倒した場合には、身体のどこかに痛みを伴っている場合があります。痛みのある部分を触られてしまったらどうでしょうか?その部分を触られたことで痛みが増してしまうことがあります。
わかりやすいように写真で説明したいと思います。

*転倒した際に腕を少し痛めてしまっている様子です。この場合は、痛みが落ち着いてきたあたりで自分で立ち上がることができるように対処方法を身に着けています。

*転倒してしまった様子を見て、近くにいた人が助けてくれようとしている様子です。

この場合には、転倒の際に身体に痛みなどが発生していることもありますので、安易に身体に触れないでいただきたいのです。
「大丈夫ですか?」「どのようにしたらいいですか?」などとお声をかけていただけるとありがたいです。

1つ目に続くこととしての2つ目になりますが、結果として自分が起き上がることができなかった場合に、別な人を呼んだりして、複数人で無理やり起こそうとしたり、騒ぎが大きくなってしまう場合があります。

この2点については、まず助けてくれようとしている人が、こちらの話を聞いてくれていないためにこのようになってしまうということなのです。
「何かお手伝いしますか?」などと言葉をかけていただくことから初めていただけるとありがたいのです。

そして3つ目になりますが、自分が立ち上がったあとに、「転ばないでくださいよ!」「気をつけてくださいよ!」などの言葉を過剰に言ってくる人がいるということです。
もちろん心配していただいてのことだというのはわかるのですが、何度も同じことを言う人や強い口調で言ってくる人もいるので、そういう時にはこちらはストレスを感じるのです。
自分は、長年にわたり杖を使用しておりますので、転倒した場合になるべく痛みなどが少なくて済む受け身のようなものや、立ち上がる方法も習得しています。
杖を使用するためには、専門のドクターの診断や、理学療法士の指導をしっかりと受けて使用できるものです。その中には、転倒の際の対処法も含まれています。わかりやすく言うならば、運転免許に近いものがあるかもしれません。

まとめ

最後に今回のテーマのまとめに入りたいと思います。
障害のある方が転倒した場合、すぐに身体に触れて助けようとする前にひと声お願いします。
もちろん転倒の際に手助けをいただけるとありがたいことですので、お話を聞いて、手助けが必要かどうかの確認をお願いしたいと思います。そしてどのようにしたら良いのかというのを聞いてからお手伝いいただければと思います。

例えば、仕組みのわからない機械などに、知識のない人は触れないのが基本だと思いますが、障害のある方の身体というのは、非常にデリケートな部分も多いので、安易に触れる前に親切な言葉をかけてくだされば幸いです。

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ラーメン君

クラッチという杖を使用している身体障碍者です。 記事を書き始めた頃は、自分が思っていることや、障害を持っていることで経験したことを中心に書いていました。 最近は、自分とは違う障害や病気のことなどを取りあげています。 記事を書きながら、自分自身もいろいろなことを知る良い機会になっています。 少しでも多くの方々に見て頂けるような記事を書きたいと思っていますので、宜しくお願いします。

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