『昭和のかがやき』へようこそ!
今回のテーマは「昭和の恋愛」です。
スマホもLINEもマッチングアプリもない時代、昭和後期(1970〜80年代)の恋は、現代よりもずっと時間をかけて、じっくりと育まれていました。
便利じゃないからこそ胸がキュッと締め付けられるような、甘酸っぱくもあたたかいあの頃の恋愛風景を振り返ってみましょう!
1. 家族が出ないで! 緊張の「固定電話」
昭和の恋愛で最初の大きなハードルといえば、相手の家へ電話をかけることでした。
当時は一人ひとりが携帯電話を持っているわけではなく、居間にある「家の固定電話」が一台あるだけ。ジーコジーコとダイヤルを回す指が震えます。
電話に出るのは、厳格そうなお父さんか、鋭いお母さん。「〇〇さんはいらっしゃいますでしょうか……」と緊張で声を上ずらせながら挨拶する瞬間は、心臓が口から飛び出そうになるほどのドキドキ感でした。
長電話をしていると家族の視線が気になり、電話線のコードをギリギリまで伸ばして押し入れの中に隠れて話す、なんていうのも昭和ならではの甘酸っぱいあるある風景でした。
2. 待ち合わせは「駅の伝言板」と緑の公衆電話
デートの約束をするのも一苦労でした。
「日曜日、13時に駅の改札前で」と約束しても、電車が遅れたり、お互いに行き違いになったりすることがあります。そんな時に大活躍したのが、駅の改札近くにあった「黒板の伝言板」でした。
チョークで『〇〇へ。先に喫茶店〇〇に行ってるね。△△より』と書き残す。連絡手段が公衆電話か伝言板しかなかったからこそ、「会えた瞬間」の嬉しさは何倍にも膨らみました。遅刻しても文句を言わず、相手を信じてひたすら待ち続ける時間すらも、愛おしい恋の時間だったのです。
3. 想いを綴った「ラブレター」と交換日記
今の時代ならLINEのメッセージ一言で済むような気持ちも、当時は手書きの「ラブレター」や「交換日記」に込められました。
何度も下書きをして、かわいい便箋を選び、丁寧な文字で想いを綴る。下駄箱や机の引き出しにそっと忍ばせたり、友達に頼んで渡してもらったり……。手紙を渡してから返事が来るまでの数日間は、期待と不安で夜も眠れないほどでした。
手書きの文字から伝わる温もりや筆圧、行間から溢れ出る相手の気持ちは、何年経っても色褪せない宝物になったのです。
おわりに
今の時代の恋愛は、いつでも繋がれて、相手がどこで何をしているかがすぐに分かる便利さがあります。
でも、昭和の恋愛には「会えない時間や連絡がつかない時間が、想いを深くする」というロマンがありました。
相手のことをじっくりと思い浮かべ、言葉を吟味し、会えたときの一瞬を全身で喜ぶ。
不便で、もどかしくて、でもどこまでも純粋だった昭和の恋の輝きは、今も私たちの胸をキュンと温かくしてくれます。
