『昭和のかがやき』へようこそ!
今回のテーマは「昭和の家庭用品」です。 現代の家電や日用品は、シンプルでスタイリッシュなデザインや機能性が主流ですが、昭和後期(1970〜80年代)の家の中には、独特の温かみとカラフルな魅力にあふれた道具たちがたくさんありました。
見ているだけでどこかホッとする、あの頃の懐かしい家庭用品の世界をのぞいてみましょう!
1. どこもかしこも花柄! レトロポップなキッチン用品
昭和のキッチンやお茶の間を象徴するのが、鮮やかな「花柄」のデザインです。
電子ジャー(保温炊飯器)や魔法瓶のポット、鍋、トースターに至るまで、赤やオレンジ、黄色のレトロポップな花柄がプリントされていました。 手描きのぬくもりを感じさせる大きな花柄のポットでお湯を注ぎ、同じく花柄のガラスコップで冷たい麦茶を飲む。そこにあるだけでパッと部屋が明るくなるような存在感がありました。
デザインにも「暮らしを楽しもう」という当時の人々のワクワク感が詰め込まれていたのです。
2. ガラガラ音を立てる「ビーズののれん」と「緑の絨毯」
昭和の家の中に一歩入ると、インテリアにも独特のこだわりがありました。
台所と居間の境目などによく吊るされていたのが、木製やプラスチック製の玉を連ねた「ビーズののれん」です。大人がくぐるたびに「ジャラジャラ」「ガラガラ」と涼しげな音を立て、子供たちはそれを手でかき分けるのが大好きでした。
また、応接間や居間には緑色や赤色の毛足の長い絨毯が敷かれ、サイドボード(飾り棚)には旅行先で買ってきた記念の木彫りの置物や飾皿がズラリ。どこを見ても人の温もりと生活感が溢れていました。
3. 手間はかかったけれど愛おしい「二槽式洗濯機」
家事を支える家電たちも、昭和ならではの個性を放っていました。
洗濯機の主流だった「二槽式洗濯機」は、洗い・すすぎを行う槽と、脱水を行う槽が2つに分かれているタイプ。全自動ではないため、洗いが終わったら自分で湿った衣類を手でまとめて脱水槽へ移し替える作業が必要でした。
脱水中に洗濯機がガタガタと大きな音を立てて暴れ出し、慌てて押し戻す……なんていうのも昭和の日常風景。少し手がかかるからこそ、家電に対してどこか「相棒」のような親しみを感じていた時代でした。
おわりに
今の家庭用品は、ボタンひとつで何でもこなしてくれて、デザインもすっきりと洗練されています。
でも、昭和の家庭用品には「暮らしの中に彩りと楽しさを添えるぬくもり」がありました。
カラフルな花柄や、手触りのある道具たち。不便さも含めて家族の歴史にそっと寄り添っていた昭和の品々は、今見ても私たちの心を優しく和ませてくれます。
