『昭和のかがやき』へようこそ!
今回のテーマは「今は見かけない昭和の職業」です。 テクノロジーの進化や時代の変化とともに、かつて街中にあふれていた「当たり前の仕事」が、いつの間にか私たちの目の前から姿を消していきました。
便利になった現代では見られなくなった、人情味たっぷりで個性的だった昭和の職人や専門職の世界を振り返ってみましょう!
1. 街の子供たちのアイドル「紙芝居屋さん」
昭和30〜40年代にかけて、街の路地裏や空き地に颯爽と現れたのが「紙芝居屋さん」です。
自転車の荷台に大きな木箱を載せ、「カンカンカン!」と拍子木を鳴らしながらやってくると、街中の子供たちが一斉に集まってきます。水飴や型抜き菓子を買い、ワクワクしながら紙芝居の物語に見入る時間。
次の展開が気になる絶妙なタイミングで「続きはまた明日!」とお預けにされる悔しさも含めて、子供たちにとって最高のお楽しみとコミュニティの場を提供してくれる存在でした。
2. 映画館の雰囲気を極上にした「弁士」と「映写技師」
昭和の映画館や劇場にも、独特の職人たちがいました。
無声映画の時代から活躍していた「弁士(活動弁士)」は、スクリーンに映し出される映像に合わせて一人で何役もの声を演じ分け、物語をドラマチックに彩るエンターテイナーでした。
また、映写室では「映写技師」が重いフィルム缶を運び、カラカラと音を立てる大きな映写機にフィルムを通していました。上映中にフィルムが途切れたり燃えたりしないよう、暗闇の中で神経を研ぎ澄ます職人技が、映画の魔法を支えていたのです。
3. 暮らしのモノを大切に直す「チンドン屋」や「修理職人」
昭和の街には、物売りや修理を専門とする人々が行き交っていました。
華やかな衣装を着て太鼓やクラリネットを鳴らし、新店舗のオープンや商品を賑やかに宣伝して回る「チンドン屋」。 また、切れ味の悪くなった包丁を研いで回る「包丁研ぎ」や、壊れた傘の骨を直す「傘修理屋さん」、割れた茶碗や皿を漆などで修復する「焼き継ぎ屋さん」など、壊れたものを手作業で蘇らせる職人たちが生活を支えていました。
おわりに
今の時代は、多くの仕事が機械化・自動化され、効率的でスピーディーになりました。
でも、昭和の職業には「人と人とが直接顔を合わせ、ぬくもりを交わす面白さ」がありました。
路上で子供たちに笑顔を届けたり、一つの道具を何度も直して大切に使わせたり。街の中で働く人々の威勢の良い声や手仕事の姿は、昭和の暮らしの中に活気とあたたかな情緒を与えてくれていたのです。
