『昭和のかがやき』へようこそ!
今回のテーマは「昭和の百貨店(デパート)」です。 昭和後期(1970〜80年代)、家族そろって出かけるデパートは、単なる買い物以上の「テーマパーク」のような特別な場所でした。
ちょっとおめかしをして出かけた、あのキラキラとした日曜日の思い出を振り返ってみましょう!
1. ドアマンの挨拶と自動ドアの興奮! 特別な空間への入り口
デパートの重厚な正面玄関に立つと、制服を着たドアマンやエレベーターガールが丁寧にお辞迎えてくれました。
ガラス張りの自動ドアをくぐると、パッと広がる1階のコスメや高級品の華やかな香り。ピカピカに磨かれた床と吹き抜けの空間に、誰もが「特別な場所に来た」と胸を躍らせたものです。
エレベーターガールが「上へ参ります」と透き通った声で案内し、手袋をした手でレバーを操作する姿は、子どもたちにとって憧れの職業そのものでした。
2. 旗の立ったお子様ランチ! 夢の「大食堂」
買い物途中の最大のお楽しみといえば、上層階にあった「大食堂(大レストラン)」です。
入り口の大きなガラスケースには、ズラリと並んだ魅力的な食品サンプル。食券売り場でプラスチックの食券を買い、テーブルでワクワクしながら料理を待ちました。
銀のお皿に乗ったグラタンやハンバーグ、そしててっぺんに小さな日の丸の旗が刺さった「お子様ランチ」。食後に頼んでもらう緑色のクリームソーダやプリンアラモードは、日曜日の贅沢の極みでした。
3. 街を見下ろす大冒険! 「屋上遊園地」の賑わい
お腹が満たされた後に向かうのは、お約束の「屋上遊園地」です。
青空の下、10円や50円で動く乗り物、小さな観覧車、コインゲーム、ペットショップなど、屋上には子どもたちの夢がぎゅっと詰まっていました。
お父さんがベンチで日経新聞を読みながら缶コーヒーを飲み、お母さんがお土産の洋菓子(モロゾフやユーハイムなど)を紙袋に入れて待っている。熱気あふれる屋上で過ごす時間は、家族みんなの笑顔が弾ける最高の休日でした。
おわりに
今の時代、オンラインショッピングや複合モールで何でもスマートに手に入るようになりました。
でも、昭和の百貨店には「家族みんなで出かけ、ハレの日の特別感を分かち合う幸福感」がありました。
包み紙にかけられたリボンの手触り、大食堂の賑わい、屋上から眺めた街の景色。昭和のデパートは、当時の日本人の「豊かさへの憧れと夢」をそのまま形にした、眩しい存在だったのです。
