十代の多感なうちにぜひ、観賞していただきたい作品があります。
邦画「約束のネバーランド」です。
〈あらすじ〉
たくさんの孤児たちがハウスというコロニ―で生活をしています。
ママと言う保護者の元、学習や運動を日課に16歳になるまで、そのコロニ―で生活をし、やがて、里親に引き取られてコロニーをでます。
ある日、少女エマはコニ―が里親に引き取られたのではなく、鬼の餌にされたことを知ります。
コロニーは鬼の餌の飼育場所で自分たちは餌になる為にママに管理されていたことに気がつきます。
エマとノーマンは鬼の餌になって犠牲になったコニ―のような子どもをこれ以上出さないように作戦を立てます。
レイにその動きを怪しまれ、真実を打ち明けますが、すでに、生まれる前の記憶があるレイは知っていました。
三人だけで逃げようとするレイに対し、エマはみんなで逃げようと譲りません。
ノーマンは子どもの中に内通者がいると、罠を仕掛けます。
その罠に掛かったのが、レイでした。
産まれる前からの記憶があるレイは既にコロニーからの脱出を計画しており、その為に、自ら、ママの(牧羊犬)スパイとなってその機会を狙っていました。
ママに、脱獄の動きを知られてしまった二人にママの妨害が続きます。
その目を欺く為に、ノーマンは鬼の犠牲に成り、エマとレイは無気力となり、レイの誕生日の前の夜、脱獄は実行されました。
そこで、ママ自身も行き場をなくして、ママになる道を選んだことを知ります。
〈感想〉
誰もが「正しい」ことを選び、そのどれもが「正しく」て「間違って」います。
一見、「騙し合い」のようにストーリーは進みますが
「場所が無ければ作ればいい!世界を変えよう!」
というエマの言葉が全ての答えであり、未来に対する課題であると思いました。
そして、ノーマンは本当にエマのことが好きだったのだと思いました。
自分を犠牲にしても好きな人の笑顔を守ろうとする深い愛だと思いました。
最後にエマが木の上で見たもの、それはそれぞれが目指す「未来」であると、私は思いました。