Cross Over Is Like #04
2022年8月 好きなクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
零・碧の軌跡 & 閃の軌跡Ⅰ・Ⅱ
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英雄伝説 軌跡シリーズ
英雄伝説 軌跡シリーズは、日本ファルコムが開発・発売しているコンピュータRPGの《英雄伝説シリーズ》第3期の総称である。
2004年に発表された『英雄伝説VI 空の軌跡』から始まる進行中のシリーズであり、これまでに『英雄伝説VI』と『英雄伝説VII』、『英雄伝説 閃の軌跡』、『英雄伝説 創の軌跡』、『英雄伝説 黎の軌跡』、『英雄伝説 暁の軌跡』の6シリーズが発表されている。
このままだと分かりづらいので順に整理すると、
空の軌跡(リベール王国編)→英雄伝説VI FC、SC、the3rd の3タイトル。
零の軌跡・碧の軌跡(クロスベル編)→英雄伝説Ⅶ 零、碧の2タイトル。
閃の軌跡(エレボニア帝国編)→Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4タイトル。
暁の軌跡(クロスベル編+レミフェリア公国編)→ソーシャルゲームタイトル。
創の軌跡(クロスベル+エレボニア=西ゼムリア大陸総決算)→1タイトル。
黎の軌跡(カルバード共和国編)→黎、黎Ⅱ(発表済み)の現状、2タイトル。
軌跡シリーズの時間軸
七耀暦 | 作品名 | 前作終了時点との間隔 |
1202年 – 1203年 | 空の軌跡FC | |
空の軌跡SC | 「FC」の直後 | |
1203年 | 空の軌跡 the 3rd | 「SC」の約半年後 |
1204年 | 零の軌跡 | 「the 3rd」の数カ月後 |
閃の軌跡 | 「零」・「碧」と同時期 | |
碧の軌跡 | 「零」の数カ月後 | |
暁の軌跡 | 「碧」と同時期 | |
1204年 – 1205年 | 閃の軌跡Ⅱ | 「閃の軌跡」の約1カ月後 |
1206年 | 閃の軌跡Ⅲ | 「閃の軌跡II」の約1年後 |
閃の軌跡Ⅳ | 「閃III」の半月後 | |
1207年 | 創の軌跡 | 「閃Ⅳ」の約5カ月~半年後 |
1208年 | 黎の軌跡 | 「創の軌跡」の約1年半後 |
これまでに発表されているシリーズ作品全てが、ゼムリア大陸という名の架空の大陸を舞台とし、七耀暦という架空の暦を用いている。 第1作「空の軌跡FC」から2022年現在の最新作「黎の軌跡」までの事件はおよそ6年ほどの範囲に収まっているため、ある国を舞台にした作品で登場した人物が、他の国を舞台にした作品で登場することもある。
作品舞台となっている時期から、約50年前に起きた「導力革命」と呼ばれる技術革命によって、導力と呼ばれる科学的かつ神秘的なエネルギーを使って動く導力器が世界的に広く普及し、根幹的なインフラとなっている。 第一作の段階では計算機・飛行船・戦車 etcレベルの技術が最先端。 だが最新作、つまり作品中では6年の間で人型機動兵器・スマホ・AR/VR・神経接続義肢・反応兵器、といったモノまで登場する。
軌跡世界の住人(NPC)
日本ファルコムより発売されている英雄伝説シリーズにはある伝統がある。
それは「NPC一人ひとり(本筋に一切関わらないキャラクターも含む)まで名前、性格、背景が設定されている」という点である。
一部の例外はあるものの、「町人A」が「武器や防具は装備しないと効果がないよ」と、ゲーム開始から最後まで壊れた機械のように繰り返す事がないのである。
NPCのセリフはゲームの進行にあわせて更新されていく。
空の軌跡の主人公達の実家があるロレントの街を例にとると、
→「オフクロがそろそろ結婚しろとうるさいんだよ…」 →「オフクロが飛行船で知り合った女性を連れてきて、 しばらくウチに泊めるって言ってる」 →「これはきっとオフクロの差し金にちがいない」 →「あのコ、けっこういいコだな…」
みたいな感じで推移していく。
カプコンの『ロックマンDASH』シリーズがこのタイプのNPCで、キャッチコピーが『出会った人の顔、おぼえてますか?』というモノだったが、アレより軌跡はキャラが深い。
ここからNPCの名前を覚える楽しみ、NPCと会話する楽しみ、用意されたマップを隅々まで歩き通す楽しみが生まれていった。
さらには重要な伏線を仕込まれたり、隠し要素と抱き合わせられたりもした結果、英伝シリーズは『足で楽しむRPG』となった。
その為、軌跡シリーズのゲームをしゃぶり尽くすには、頻繁に街を巡回し、時には目的地とは真逆の方向に行ったり、あるいは緊急のミッション中に街に戻ったりする必要があったりもした。(シリーズ初期では態と戻った先で収集アイテムがあったりした。コンプすると最強武器とか)
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