※多少シリーズ全般と原作のネタバレ注意。見ようかどうか迷っている人向け。図書館キャラパロ絵注意。
皆様、こんにちは、こんばんは、メルンです。
やっと、やっと!先日、映画セーラームーンEternalをDVDで観ました。コロナ禍でどうしても観たくても観られなかった映画!!嬉しいです。
え?Eternalってあの酷いと噂のリメイクのセーラームーン(以降セラムンと表記)でしょ?声優変わってるし作画酷いしギャグ無いし、何が良いの??…と思われる方が多数だと思います。
確かにリメイクしたアニメのセラムンは、あのテレビ版セラムンには劣るでしょう。私だって「将来の夢はセーラームーンになる事です」と保育園の時に書いたレベルで世代で、テレビにドハマりしましたから。
ただ、リメイクの良いところは、原作に忠実に描いてくれている事なのです!!
実は原作セラムンとテレビ版セラムンは内容が違います。
敵の設定や戦う理由や結末に至るまでが、原作とテレビ版では異なり、当然「なかよし」を買ったり単行本を買っていたりしたら「何で本と違う結果なんだ?」となります。
…理由は単純に、テレビ版が完全子供向けになり、原作の内容が昔の子供にはグロテスクで難しい話だったから、と私は思っています(大人の事情は知りません)。
私はどちらの内容も好きです。だからリメイク版が最後まで続けるっぽい(むしろデッド・ムーン編までやってくれるとは思わなかった)ので嬉しいです。…作画や脚本については無視で。
ゲーム版でしか出ていない、キャラの原作技とか見られるってだけで、私にはリメイク版の意味があります!!Crystal終盤はたまらなかったですね〜、プルート、サターンの技出まくり!
タキシード仮面にも必殺技があるって知っている人は、どれだけいるのでしょうね(笑)
リメイク版の声優さんは、イメージ崩さないように、すごく頑張っていらっしゃると思いますよ(逆に変わっていない、セラムンの三石さんが無理に声出しているせいか何かわかりませんが、声高めで違和感あります。しっとり話す時は違和感ありませんが。)
Eternalの話に戻ります。Eternalはテレビ版のスーパーズ(以降SSと表記)、原作のデッド・ムーン編に位置します。SSと言えば声優の石田彰さんの女性?役とか、夢の鏡を覗かれた時にエ◯いとか有名ですね。
魔法少女アイテム大好きな私に言わせると、SSちびムーンのクリスタル・カリヨンが、原作だとただの綺麗な鈴(形は鐘)だったり、カレイドスコープが原作では万華鏡から生まれて、ちゃんと最初からちびムーン用もあったり(SSでは、ちびムーンがペガサス呼び、セラムンがトドメ役でした。ちびムーンが自分のカレイドスコープを持ったのはSS映画版)。
さて、観た感想ですが、まずEternalは9割原作通りです。本当に原作通りでビックリするくらいそのまま。余計な会話とかありません。敵の本拠地に乗り込むまでは原作のギャグも入っていますが、本拠地でのギャグすらカットされて完全シリアスで原作通りです。
観た方は、あれでカット無いの!?と思うでしょう。申し訳ないですが、あれで原作そのままなんですよ。
突然パワーアップして、どこから出たのその名前!?って思うでしょうが、原作そのままです(笑)。(悪夢のシーンだけは流石にマイルドにされていました。)
制作の皆様グッジョブ!!これぞ私の見たかった動く原作!!本当にありがとうございます〜って感じになりました!
…またちょっとテレビ版の話になりますが、SSだと未決着で終わり、そこからセーラースターズになります。あの「何でOP曲をムーンライト伝説じゃなくしたの!?」と憤った最終シリーズですね…(本当にあれは幼心ながら怒りましたが、今見ると新OP曲の作詞が原作者の武内先生なんですよね…)。
え?スターズってセーラー戦士のバーゲンセールみたいな話じゃなかった?と思う方もいるでしょう。
前半(最初数話)だけSSの続きで、オリジナルな決着なんですよ。外部4人もここから追加になりますが、展開は原作のデッド・ムーン編の後半とは異なります(スターズの結末も原作ギャラクティカ編と異なります。バーゲンセールだけ変わりません)。
それはそれとして納得していましたが!!私はそのテレビ版の展開に不満でした!!
話はSS(デッド・ムーン編)に戻りますが、デッド・ムーン編の敵「アマゾネス・カルテット」の設定が、テレビ版と原作で異なるのです。
テレビ版では、改心してちょっとだけセーラー戦士を助けるただの4人の子供達で、SSまでの出番。
でも原作では、実は4人は元々セーラー戦士で、敵のボスに操られていたのです!それも、ちびムーンの守護役!(セラムンのマーキュリー・マーズ・ジュピター・ヴィーナス位置。)
そしてギャラクティカ編でちびムーンと一緒にセラムンを助けに現れるのです。
何でその超エモい展開無くしたぁ!?!?
というのがテレビ版の不満です。
だから私は原作に忠実なEternalが観たかったのです。無事観れて良かった…。
そして本当なら、ちびムーンの活躍もスターズ終盤にあって、ちびムーンとちびちびが会うという展開があったのに…(ちびちびの設定もテレビ版と原作で異なります)。
Crystalの不評さからデッド・ムーン編すらやらないだろうと思っていましたが、ギャラクティカ編も映画化するらしい(正直テレビ版も原作も、もういいって思っていたから、また後編が観たいだけになりそうですが)。
今のアニメリメイク版は、まさに「原作を忠実にアニメ化した」ものなので、TV版を望んだ方々に不満なのは、当たり前と言えば当たり前ですね。
魔法少女もので漫画原作ありのアニメは、線引きが難しいと思います。意外と原作はブラックで大人向けな魔法少女もの、多いです。それをどこ向けでどうアニメとして作るかによって、だいぶ違ってくるでしょう。
特にセラムンの致命的な部分は、原作展開では今世代に合わない、テレビ版に思い入れがある(特にギャグシーン)人にはつまらない、そもそも声優が異なるから見たくない、セル画じゃない、作画が受け付けない、変身シーンが微妙、急に出てくる設定…などなど、挙げるとキリがないと思います。
だからといってテレビ版が最高かと言われると、私はRから原作との違いに不満がありましたが。
…共通して、まもちゃんがピー〇姫状態になるか、ス〇ー〇ー的な何かになってしまうのは、もう仕方ないと思います。
(↑は何を挿絵にしたら良いか悩んでいた時の状況です。)
私自身、リメイク版は人を選ぶと思いますが、動く原作が観たい方には良いのではないかと思います。テレビ版ファンと若い世代にはウケないかな…というのが正直な思いです。
今は文庫本サイズの原作がありますので、原作を読んで、これがそのまま動いているのが観たい(ゲスト声優や主題歌がも〇クロ、もちろんムーンライト伝説ではない、を納得するか無視できる)方なら、観ても良いのではないでしょうか。
もちろん、時間や費用の責任は一切いたしませんが(笑)
これを読んで、少しでも観る観ないの判断材料になればと思います。
5/18 メルン。