SYSTEM  COLLABO`s GAME #01

2022年7月　　　　    他所の土俵で作られた名or迷作ゲーム　　　　     愛及屋烏

JUDGE EYES:死神の遺言

木村拓哉×龍が如く

Continuation from last page. 01-1　https://no-value.jp/novel/28812/

JUDGE EYES:死神の遺言

名越稔洋氏が率いる「龍が如くスタジオ」による新規タイトルであり、法廷劇と探偵要素を軸としてアクション要素を加えたアクションアドベンチャーゲーム。

実際に法曹関係者が監修を勤めていることも話題となった。神室町舞台のスピンオフ作品では『龍が如く OF THE END』以来の作品となる。

今作は『龍が如く6 命の詩。』および『龍が如く 極2』と同じくドラゴンエンジンが使われており、仕様やアクションも流用されている。

脚本は『龍が如く0 誓いの場所』で好評だった古田剛志氏が担当し、その他のスタッフも同シリーズのメンバーが中心となっている。

舞台は『龍が如く』シリーズでお馴染みの神室町であり、時系列は『6』と『7』の間の話で東城会の人間が登場したりと、『龍が如く』シリーズと同じ世界観の物語となっている。

一方で同シリーズの世界に引っ張られてしまうという理由から、シリーズのキャラクター達はほとんど登場しない。

あらすじ

神室町の源田法律事務所に所属する弁護士の八神隆之は、ある殺人事件の容疑者の弁護をすることになった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前科持ちな上に死体遺棄、殺人についても有罪確実と言われていたその裁判で、八神は見事に無罪判決を勝ち取り、敏腕弁護士として一躍時の人となる。

ところが、無罪放免となった依頼人・大久保新平が、釈放直後に同棲中の恋人・寺澤絵美を惨殺し、住んでいたアパートに放火するという凶行に及んだ。　　　　　　　　　　　　　　　大久保は再逮捕され、裁判で死刑判決が言い渡された。

この一件で、世間からの八神への評価は一転。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「凶悪な殺人鬼を野に放ったインチキ弁護士」のレッテルを張られ、八神はそれまで築いてきたものを全て失ってしまう。

それ以降、八神が再び法廷に立つことはなかった。

3年後。

2018年12月……神室町で探偵をしている八神隆之は金の取り立てという、探偵業とはかけ離れた依頼をこなしていた。

そんなある日、かつて所属していた源田法律事務所の先輩である新谷から、八神の知り合いである松金組の羽村の弁護のための証拠集めを依頼される。
事件というのはここ最近神室町で騒がれているヤクザの目玉がくり貫かれるという凶悪事件であり、羽村はこの事件の犯人だと決めつけられていた。
羽村は事件があった当日、サウナに行っていたらしい。そのアリバイの証拠を探せというのだ。
一方で事件を調べる内、何故か羽村は部下を追い返してまで被害者である久米と二人きりになる等、不審点が幾つも出てくる。
八神はこれらの事から真犯人は別にいて、羽村は協力者だと推理する。
そして裁判で自分を利用し、無罪になって解放された羽村と真犯人――モグラを捕まえるべく、個人的に事件を追いかけていく。

キムタクが如くと呼ばれて

最大の魅力として語られたのはキムタクを動かせる、という事。

これは発売前から大々的に宣伝された要素であり、国民的な知名度があるアイドルのキムタクこと木村拓哉氏が主人公の八神のモデル及び声優を務めている。

ファンにとってはキムタクを自分の手で動かすことができ、更には犯人追跡中等でキムタクが自身の名セリフ「ちょ…待てよ！」を呟く嬉しいファンサービスも。

ファンでなくとも、キムタクをゲームの操作キャラクターとして動かせる、というインパクトとオリジナリティはやはり群を抜いている。

人によっては、ただキムタクを操作しているだけで嬉しいという人もいる。

「最初こそ”キムタク”の印象が強かったけど、やっていくうちに”八神”にしか見えなくなった」と言う評価の声も聞かれる。

『龍が如く』の破天荒さが引き継がれている点も見逃せない。

「ヤクザに追われ、通行人から借りたスケボーで劇場版コナン君のように逃走するキムタク」

「コンビニ店内を駆けずり回って荒らしまくり、出禁をくらうキムタク」等、後にも先にもここでしか見れないだろう。

「敵を電子レンジに叩き込み、店員に温めを頼む」や「調査の為に人妻系風俗店で嬢を待つ」の絵面の破壊力は語り草になっている。

懸念されていた演技力も問題なく、特に戦闘ボイスに関しては『龍が如く』シリーズを含めてもかなり質が高く、戦闘を大きく盛り上げてくれる。

強いて言えば序盤がやや粗いと言われるが、これは中盤以降のさらなる演技力向上と比較される部分も大きい。やはり数々のドラマはもちろん、声優も務めた事がある氏の演技力によるものか。

やらかされ、苦難の旅立ち

ストーリーに関わっている重要キャラである羽村を演じたピエール瀧がコカインを使用した麻薬取締法違反容疑で2019年3月12日に逮捕された。

セガはこれを受けて、本作のパッケージ版並びにダウンロード版の販売自粛を発表した。併せて、本作に関するツイートや動画も、削除及び非公開となった。

海外版は『JUDGMENT』のタイトルで発売されたが、今回の事件の影響は当然ながら及んでいる。

海外版公式サイトの情報も羽村のプロフィール部分や羽村が登場するトレーラムービーは削除された。また、海外版はリバーシブルパッケージになっており、裏返すと日本版パッケージのデザインにできるという仕様だが、こちらも上記の理由で変更が入った。

その後、2019年3月22日の公式Twitterにて海外版の内容から羽村のモデルと声を差し替えることが発表された。また、北米地域・欧州地域共に当初の予定通りの2019年6月25日に発売することも併せて報じられた。

2019年4月16日、海外版の公式Twitterで羽村のモデルを差替えた紹介ムービーが公開された。ただし、ムービーの音声は英語キャストによるもので、日本語版キャストはこの時点では未定だった。

2019年5月21日、「羽村京平」のモデル・音声を差し替えた『JUDGE EYES:死神の遺言 新価格版』が発表され、7月18日に発売された。

なお、差し替え前の初版についてはパッケージ版、ダウンロード版共にパッチで対応する予定は無いとのこと。また、この関係で初版と新価格版でセーブデータの互換性はなく、それぞれ別ソフト扱いとなる。

希少価値の観点から逆に初版の価値が上がる場合もある。価格は半額弱の4,540円(配信版は4,500円)。現在ではPS5版のリマスターが1980円で販売され、PS4版も値段は同等に落ち着いている。

当然というか、敢えてピエール瀧バージョンでプレイ・実況する層もいる。

後述

バッティングセンターの帰りにすしざんまいに寄るキムタク。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実在店舗も多いので、最近落ち目のいきなりステーキにだって行けます。しかもイベントで社長が出てきてフレンドになるという……。ピエール瀧といい、微妙にハズレを引いてる感が付き纏うが、ゲーム自体は間違いなく名作。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北斗が如くは何処を注視するかで分かれる。

配信サイト等で実況された数を比較すると明らかにキムタクの方が強い。DLCを導入すると波動拳的な技や天の裁きっぽい技を使いだすので下手をすると戦闘力でもケンシロウを超えるキムタクは必見です。

END.