Cross Over Is Like #10
2022年9月 好きなクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
仮面ライダーSPIRITS The Legend of Masked Riders
Continuation from last page. 10-1 https://no-value.jp/column/30637/
紹介であり、掘り下げであり、惚れさせる、第1部
『仮面ライダーSPIRITS』
摩天楼の疾風
まず、記念すべき第1話で主役を務めるのが、1号と2号の戦いを人間としてサポートしていたFBI捜査官の「滝和也」なのが泣かせてくれる。
ショッカー、ゲルショッカーとの戦いから米国などが世界の秩序を保つため隠蔽した不都合な事実を知った滝はアメリカに帰国後、組織で閑職扱い。
そんな中、ついにバダンが表立って人間社会で活動を開始。
ニューヨークで人に非ざる存在「怪人」の仕業ではないか?と思われる犠牲者が出たことで滝はライダーとの友情を胸に仮面ライダー(スカルライダーモチーフ)として、怪人の存在とアジトを突き止めて対決を挑むも、生身の人間には勝ち目など無かった。
怪人の攻撃を受けて心身ボロボロになり、絶体絶命の危機に陥ったその時、バイクの爆音を響かせて「遅くなった」と呟きながら現れたのが本郷猛。
満身創痍になった滝は嘗ての戦友、ライダー1号の変身とその勇姿をふたたび目の当たりに。
敵が多いな、滝。・・・いや、たいしたことはないか。 今夜は俺とお前でダブルライダーだからな。
良作画と名台詞を量産しながら、話数をかけて1号から順に昭和ライダーの今を描き、同時にBADANの策動が致命的な決起へと繋がっていく。
仮面ライダーとして歩みだす、第2部
『仮面ライダーZX Forget Memories』
「確かに俺は空っぽだ…」
「記憶も…痛みも…哀しみもしらない」
「だがひとつ…思い出したものがある」
「これが…怒りか…」
BADANの侵攻が始まり、激突する1号とZXのライダーキックの見開きで二部が始まる。第二部では、ZXの背景の掘り下げと各地を転戦するライダー達の雄姿が描かれる。
完全な改造人間ではないライダーマンを除いた8人の同時変身いきなり見れる、熱い。彼は彼で、滝と大暴れしたり、その頭脳をフル活用していたが。
悪の組織の改造人間として、数多の組織が誕生した、その諸悪の根源たる大首領が現界する為の器として生み出された、ZX。
ダブルライダーとの死闘の後、伊藤博士からBADANこそが自身の記憶を奪った元凶である事実と「海堂博士に会え」という助言を聞き脱走したZX。追手を次々に返り討ちにしながら東京へと向かい、辿り着いた新宿での出会い。
知らされた真実と、いつ大首領・JUDOに身体を乗っ取られるか分からない現状に苦悩するが、第2部の終盤で本郷から10人目の「仮面ライダー」の称号を与えられ、姉を始め、ZX実験の犠牲となった人々の無念を晴らすべく、「仮面ライダーZX」として命ある限り戦うことを誓う。
戦いの舞台は全国へ、そして人類に未曾有の危機が
『仮面ライダーZX DRAGON ROAD』
復活した、過去の組織と怪人達。
各地に散るライダー達とバダンにより壊滅的被害を受けた各国の軍隊に変わり、日本を攻撃するバダン軍団と闘うライダーを支援すべく結成された正義の武装集団『SPIRITS』。
ライダーとしての戦いを始めたZXもSPIRITSと共に転戦を続ける。
そして人類を襲うバダンシンドローム。
精神を侵される人々が続出し、世界そのものが絶望的な状況の中で、かつてライダーと共にあった人々も集結し、反抗の為の作戦を進めようとしていた。
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