2022年…今年は暑いですね!
テレビをつければ猛暑、洗濯びより、熱中症アラートなど天候のニュースばかり…。
私たちは地球に生まれた以上、太陽と隣り合わせで生きています。日の出から日没まで誰もが「紫外線」の影響を受けています。
その紫外線が人体に及ぼす影響は、どんなものがあるかご存知でしょうか?
美男美女を目指す方はもちろん、毎日を健康に過ごしたい方はぜひ意識してみてください!
私と紫外線(UV)の関係
私が衣食住と同じくらい生活の軸にしているもの…、それは日常紫外線対策です!
子どもの頃は夏休みが明けるたびに日焼けをしていました。時には肌が炎症を起こしてしまい、治るまで一か月ほどの時間がかかったことも…。
中学・高校では周りに倣ってなんとなく日焼け止めを塗るようになり、やっと肌の炎症とは無縁に。そして成人後、化粧品メーカーに勤めた際に日焼けのメカニズムについて社内研修を受ける機会があり、ますますその重要性を知ることになりました。
紫外線(UV)ってなんだろう?
UVとは英語でultra violetの略。
目には見えない不可視光線のことです。地表に到達する紫外線には、
「UVA」と呼ばれる波長320〜400nmの紫外線と、
「UVB」と呼ばれる波長290~320nmの紫外線の2種類に分けられます。
波長の長いUVAは一年中、くもりの日や室内にも降り注いでおり、浴び続けることで肌の弾力やしわ、たるみを引き起こします。
一方波長の短いUVBはUVAよりも強力です。皮膚に赤み、腫れ、水疱といった症状を引き起こします。またUVBは細胞の核内にあるDNAに直接傷をつけてしまいます。
日焼けはやけど!
「日焼け」と聞くと夏らしく健康的なイメージがあるかと思いますが、正確には軽度のやけどです。
やけどは皮膚細胞の核内のDNAを傷つけます。傷ついた細胞は何度も修復をしますが、修復を繰り返すうちにエラーが起こり、癌細胞を発生させることがあります。
やけどを負うのは目、髪も同じです。目は人間の器官で最も弱い箇所。緑内障や白内障を引き起こす原因になります。
焼けてチリチリになった髪は切れば解決しますが、目やお肌はそういうわけにはいきません。
お洋服とグッズで対策
皆さんもお馴染み、帽子・長袖のパーカーは有効です。
UVカット加工のされたストール、ストッキング、グローブも初夏になればお店に並びます。
最近は男性用も日傘を多用するようになりました。日傘=女性のアイテム、という認識は過去のもの。一度使えば快適で手放せなくなりますよ。
サングラスも用意しましょう。視界に入る紫外線を遮るだけで疲れが軽減します。運転中にも欠かさないよう車に一つ置いておくのがおすすめです。
日焼け止めで対策
露出している肌には自分に合った日焼け止めを塗りましょう。
オーストラリアの小学校では学校に日焼け止めクリームが常備されており、誰もが自由に使えるようになっています。皮膚がんを予防するための国の取り組みです。
コロナ禍でマスクをしている今気を付けたいのは「マスク焼け」。マスクの境界部分で肌色がくっきり分かれてしまいます。
お化粧の習慣がない方も、まずはひと夏、毎朝の日焼け止めを習慣にするだけで見た目が全く変わりますよ。
これまで紫外線のリスクを説明してきましたが、紫外線は適度にあびれば身体によい効果ももたらします。
骨が元気に!
紫外線を浴びるとビタミンⅮが体内で生成され、骨の成長が施されます。
小学生の頃「夏休みが開けたら、クラスメイトの男の子が大きくなっていた!」と感じたことはありませんか?成長期の子どもと夏の組み合わせならば納得です。
日本では赤ちゃんには日光浴をさせるのがよいとされてきました。
お年寄りの骨粗しょう症予防にも散歩は効果的です。
心が前向きに!
また適度な紫外線には、心をポジティブにする効果もあります。
紫外線を浴びると、眠りをよくするホルモン「メラトニン」、幸せを感じるホルモン「セロトニン」が分泌されます。
ようするに、
紫外線を浴びると眠りにつきやすく、ポジティブになる。
紫外線が不足すると眠りにつきにくく、ネガティブになる。ということです。
夜型の生活でいたり、ずっと外出をしないでいると気分が落ち込んでくることはありませんか?そんな時は日中にお出かけをすることで改善されるかもしれません。
お日さまを意識して日々上手に付き合っていこう
紫外線は浴びすぎても不足しすぎてもいけません。それではどの程度浴びるのが適切なのかといいますと、一日に15分〜30分程度で充分な効果を得られます。
顔が赤くなるまで浴びるのは、浴びすぎなので気を付けてください。
<紫外線あれこれ話>
紫外線が関係する気になったお話を集めてみました。
- 秋田美人は落ち込みやすい?
日本で最も日照時間が短く紫外線量の少ない秋田県は、美人の多い県として挙げられています。しかし、自殺のワースト1位の県でもあります。このあたりはセロトニン不足と因果関係があるのかもしれません。日本で長寿が多い県は軒並み紫外線量が多い九州地方と沖縄です。丈夫な骨とポジティブな心を持つ人が多いのでしょうか?
- 犬の散歩は人にもいい
犬を飼っている人は飼っていない人と比較して健康であるというデータがあります。私はこれは単なる運動量だけではなく、定期的に適量の紫外線を浴びているからではないかと思っています。「散歩!散歩!」と人を外に連れ出してくれるわんちゃんには感謝をしなければいけませんね。
- 顔の片側だけ老いてしまった運転手
外国で顔の左半分だけ皺だらけになってしまった男性がいます。この方はバスの運転手をしていました。60年間同じルートを走り続け、窓から日差しを受けていたためです。(外国は左ハンドルなので運転席が左)「顔が半分お爺さん」の写真は紫外線の影響を伝える資料としてたびたび参考にされています。
ご存知のように紫外線はシミ、皺、たるみを引き起こします。
お化粧品であったら、私は高級な美容液よりも日焼け止めをマメに塗る方が効果的だと思います。「私は白くなくてもいいかな」というお客様であっても、日焼けは乾燥、皺、たるみ、総合的な老化に繋がることを美容部員時代に力説してきました。
日本で活躍している女優さんやモデルさんは紫外線対策を徹底しています。白い肌を惜しみなく晒しているのは撮影時だけで、撮影が終われば日傘と長袖の鉄壁スタイルに戻ります。
日焼け止めは種類も豊富で安価なドラッグストアで買うのがおすすめです。ジェル、クリーム、スプレー、パウダー等々…たくさん種類があるので自分の肌に合うものを探してみてください!万が一出先で日焼け止めを忘れてしまってもコンビニで売っています。
私は化粧品が好きで国内外の沢山のメーカーを試しましたが、その結果自信をもって言えるのは日本の日焼け止めは大変高品質だということです。
日本の製品は、あらゆるものにUVカット加工を施しています。
家と車のガラスの標準設備。特殊加工されたカーテン。ベビーカーの生地。衣類にUVカット成分を付着させるクリーニングのオプション。生活が快適に送れるように、化粧品メーカー以外も努力しています。
みなさん、お日様と上手に付き合って生きていこう!