LATER SEQUELS SERIES #01
2022年10月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
電光超人グリッドマン(1993~)
SSSS.GRIDMAN(2018~)
SSSS.DYNAZENON (2021~)
Continuation from last page. 01-3 https://no-value.jp/novel/31036/
引き継がれた要素
ssss.の名称等、旧シリーズから多くの要素や名称が引き継がれている。
新世紀中学生
グリッドマンをサポートする黒スーツの4人組。その正体はグリッドマンの武器であるアシストウェポンの人間態で、「アクセス・コード! ○○(本来の姿)!」と叫んでジャンクに突入することで本来の姿に戻る。グループ名に「中学生」とは入っているものの、全く中学生には見えない。
「新世紀中学生」の名前は、特撮版グリッドマンの人間側の主人公達(三人組)がモチーフになっている※が、メンバーの名前とアシストウェポン時の各武装名、アマチュアバンド扱いなどは、アメリカ輸出版のグリッドマンである『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』から取られている。
※実は「新世紀中学生」とは一種の称号で、世界を救った中学生達のおかげで21世紀という新世紀を迎えられた事に、感謝と敬意を払って名付けられたとの事。
- 電光電撃剣グリッドマンソード→電撃大斬剣グリッドマンキャリバー
- ゴッドタンク→バトルトラクトマックス
- ツインドリラー→バスターボラー
- サンダージェット→スカイヴィッター
- 合体電神ゴッドゼノン→合体戦神パワードゼノン
怪獣の家系
電子アニマル・アノシラス
第6話「恐怖のメロディ」に登場した怪獣。
電子ピアノのコンピューターワールドにいた電子生命体(電子アニマル)。 言わば、現地民ならぬ、善玉の現地怪獣。
裂刀怪獣バギラの剣も寄せ付けないほど頑丈な皮膚を持ち、角からは強力な音波光線を発射する。性格は心優しく、入力された音楽から雑音を取り除くことで音を浄化しているらしい。口から出す光線は、グリッドマンのフィクサービームと同じく破壊されたデータを修復することが可能。
藤堂武史が破壊しようと目論んでいた電子ピアノのCWを防衛すべく突然現れ、その存在を知らなかった武史やカーンデジファーを驚愕させた。
CW内へ送り込まれたバギラとの戦闘では強固な身体を活かして圧倒し、音波光線の一撃で倒したうえに破壊されたプログラムも修復してしまった。しかし、その力に目を付けた武史が仕込んだ殺人音波を吸収してしまい、音波怪獣アノシラスという凶暴な姿になってしまった。
音波怪獣アノシラス
殺人音波を吸収した影響でアノシラスが凶暴化した姿。眼の色が赤くなり、角の形状も変わって、口からは殺人音波を放つようになった。
武史に操られ、撃破されたバギラに代わって殺人音波計画を実行させられた。凶暴化したアノシラスがCWを改変した結果、町中全ての電子楽器が殺人音波発生装置となってしまう。
CW内へ駆けつけたグリッドマンと交戦するが、そこにコンポイド・ユニゾン(CWで暮らす人型の電子生命体)が現れ、両者の戦闘を制止しようとする。
アノシラスが本来大人しい生物だと聞かされたグリッドマンは、戦いを躊躇して窮地に陥るが、アノシラスが音楽を聴けば大人しくなる習性を持つ事に気付いた井上ゆかが、電子ピアノで美しい音楽(OPの『夢のヒーロー』のピアノアレンジ版)を演奏。それを聞いたアノシラスはやがて正気を取り戻した。
洗脳から解放されると、アノシラスは恩返しとしてユニゾンと共にプラズマブレードとバリアシールドにエネルギーを注ぎ込み、その二つを電光雷撃剣グリッドマンソードに変形合体できるよう強化した。その義理堅さは家系のようである。
怪獣少女アノシラス
怪獣少女アノシラスは『SSSS.GRIDMAN』に登場したキャラクター。
突如、響裕太の前に姿を現し、自分を怪獣と称した謎の少女。
本格的に登場したのは第6回からだが、OP映像ではサビの直前に登場(敵っぽく)しており、実は第1~5回にかけても第2回を除いて1カットずつだがモブキャラとして登場していた。
褐色肌に黒髪おさげの小学生位の見た目の少女。茶色に一部緑が混ざったフード付きのコートを纏い、胸部分にト音記号の模様が描かれた服を着ている事が特徴。また、背中にはランドセルを背負い、緑色のイヤホンを付けている。
ねっとりとした独特の喋り方と、「うぇっへっへっへ」といった感じのキモカワ系な笑い声が特徴。真剣な話をする際には割とハキハキと喋るようになる。
第6回にてデートと称して裕太に接触。ツツジ台に現れる怪獣が新条アカネによって生み出されている事や、それを焚きつけた元凶がいること、そしてツツジ台という町そのものがアカネに生み出されたという真実を教えた。
彼女曰く、既にツツジ台は怪獣による破壊と修復を幾度も繰り返して魔改造が進行し、「街そのものが怪獣みたいになってしまっている」のだという。
住人の認識や街の修繕を行っていたのは特撮版にて、グリッドマンを撤退にまで追い込み、融合していた直人を昏睡させた毒煙怪獣べノラ※だった。前・後編回だったと言えば、その深刻度はメタ的に伝わるだろうか。
その後、裕太が「何故そんな事を教えてくれるのか?」と尋ねると、「先代が君にお世話になったお礼」という謎めいた言葉を残して去っていった。
ビジュアルや言葉選びから、彼女がアノシラス二代目の人間態なのは早々に予想されたが、最終回にて『先代』と共にいる姿を見せ、ファンを喜ばせた。
※戦いが長引いた事によって有毒ガスは東京中に広まり始め、更に邪魔者が消えたことによって、その後もカーンデジファーの命令を受けて暴れ続け有毒ガスを東京から関東地方一円にまで広げ、政府が非常事態宣言を出すほどの大混乱に陥れた。この戦いは、映像を通して全世界に中継され、コンピューターワールドとグリッドマンの存在を人々が知ることとなり、カーンデジファーも映像を通して自ら現実世界に現れ、正式に人類に宣戦布告することとなった。
オートインテリジェンス怪獣
忍者怪獣シノビラー
電光超人グリッドマン・第9話「悪魔の洗脳作戦」に登場した。
塾の成績が下がったのが気に入らない、藤堂武史が「自分より上がいてはならない」と塾のコンピューターをめちゃくちゃにするために送り込んだ怪獣。
オートインテリジェンス機能を搭載しているため非常に知能が高く、言葉を話すことができる。
学習塾「ヒューマンクリエイティブスクール」のパソコン画面から洗脳光線を発射して塾講師たちを洗脳し、コマーシャルで成績優秀者とそうでない者の顔と名前、模試順位を公表したり通っている子供たちに悪の教育を植え付けて悪人に仕立て上げ、さらには塾の全国支部のコンピューターを破壊しつくそうとした。
セーラーマーキュリー初登場エピソードや後のゲームのロックマンエグゼの1で良く思い出される話。
武器は手裏剣と2本の忍者刀。さらに分身能力も持っている。
分身でグリッドマンを翻弄したが、本体を見破ったグリッドマンが投擲したサンダーアックスが直撃し、「悪こそ最高の美学!」と叫んで消滅した。ご丁寧に二度も言っているあたり、シノビラーにとっては大事なものといえる。
後に鎖鎌を装備して再登場。更にヌンチャクを使う、カンフーシノビラーとして再々登場。装備に応じて使用する忍術も異なった。
ガンマン怪獣マッドテキサス
TV放映終了後「てれびくん」に連載されたスチル企画『魔王の逆襲』に登場した怪獣。翼を生やしたガンマン風の外観を有しており、富士山を撃ち抜くほどの威力を持つとされる両手の二丁拳銃「モンスターマグナム」を得物とする。
ネオカーンデジファーの手により現実世界に出現し、グリッドマンを拳銃による攻撃で苦しめたが、救援に駆けつけた新ヒーロー・グリッドマンシグマと激突、空中戦の末にシグマの必殺技・シグマスラッシュを受けて倒された。
初期名は『怪獣ガンマン リボルバトス』。
実はシノビラーの最終進化系としてデザインされた怪獣であり、設定でもシノビラーのAIを受け継いでいる。初期デザインでは翼は無かったが、グラビアの展開で空中戦を行う事となった為、決定稿では可変式の翼が書き加えられた。
これ、デジモンテイマーズのベルゼブモンBモードじゃ……?
臥薪嘗胆怪獣アンチ
『アンチ』とは『SSSS.GRIDMAN』に登場する怪獣の一体。
SSSS.GRIDMANという作品を誹謗中傷するアンチの事ではないのでご了承を。
この通り名前の呼び捨てだと誤解を招くからか、視聴者からの愛称はアカネの呼び方に倣ってもっぱら「アンチくん」。
ニコニコ動画の放送では「さては、アンチだなオメー」※と視聴者に言われた。 ※ポプテピピック(アニメ)の台詞。
普段の姿は耳が隠れる程度に伸ばした銀髪をした少年。三白眼と本作の敵に共通する赤目が特徴的。怪獣形態は実写版に出てくる怪獣・シノビラーをリファインした姿をしているが、グリッドマンは記憶を失っている為か反応はなかった。 また「アンチグリッドマン」だからか体の部位がウルトラマンを倒したゼットンに似ている。
次々とグリッドマン・アシストウェポンの能力をコピーし、自己強化するも度重なる敗北から、創造主たる新条アカネに見限られ、黒幕たるアレクシス・ケリヴに処分されかける。
グリッドマン同盟の六花や新世紀中学生と対峙する中で人としての心を学びつつも、怪獣と人間の間で揺れ動き、彷徨った。
なぜ私のために戦う……!?
俺は……お前を倒すために生まれ、お前を倒すために生きている!
お前を倒すために……!俺は!お前と!!共に戦う!!!
グリッドナイト
絶体絶命の危機に陥ったグリッドマンを救う形で現れた怪獣アンチは、
自ら見出した新たな存在意義を口にしながらグリッドマンの姿を完全にコピーし、第二のグリッドマンとしての新たな姿を得る。宿命の敵「グリッドマン」を守る騎士「グリッドナイト」としての姿を。
元々、新条アカネが「一緒に食事してくれる」友達付き合いの出来る存在としてアンチは生み出された。他人の事情を慮らずに人々の生活を破壊する、人の心を持たない”怪獣としての姿”を人の心を得たことで消し去れば、彼に残るのは彼女の友達、”ヒーローとしての姿”である。
特撮版の本編放映前のシリーズ構成案では、ライバルである藤堂武史はグリッドマンのデータを盗み出しコピー体『カーンナイト』に変身する予定だった。
このカーンナイトは一部分が青いだけで全身真っ黒なグリッドマンだった。
17話で登場し、以降グリッドマンと何度か敵対しつつ26話で改心し、正義のグリッドナイトに変身するという予定だった。
グリッドナイトはカーンナイトのプロテクター部分がシルバーになっている。
しかしこの話はなかった事になり、17話に登場したのはニセグリッドマンではなくニセアノシラスだった(コピー体という点は同じ)
その後は武史を4クール目の主人公にするべく33話のような伏線回を作っていたが、4クール目がなかった事になったのでお蔵入りする事に。
結局武史をグリッドマンにするという展開は『魔王の逆襲』に持ち越される事になる。
まさかの設定がサルベージされるのがグリッドマンシリーズの良い所。
最終決戦ではグリッドマンとしての記憶を取り戻した、裕太の依頼を受けて怪獣相手に孤軍奮闘し取り込まれていたアカネを救い出す。その直後にアレクシスの手で胸を貫かれ地表に転落するが、血だまりの中に倒れ伏し息絶え絶えながらもその左腕に宿ったアクセプターでアクセスフラッシュし、グリッドマン達と心を一つにし援護する。
全てが終わりグリッドマン達が去った後の世界では、アノシラス(親同伴)に怪獣仲間として拾われ介抱されており、回復した右目は裕太達と同じ青い瞳(敵性は赤・他は黄)になっていた。
その後の動向については詳しく語られていないが、どうやらグリッドマン達の後を追いかけ、電脳ダークヒーローとしての道を進み始めた模様。
そして——?
本来であれば一話で済んだアニメ
アニメ冒頭、新条アカネは学校の屋上から、幾つかに砕ける光を目撃している。これは、不死身であったアレクシスに敗北したグリッドマン+アシストウェポンであるとされている。これによって、グリッドマンは記憶を失い、12話に及ぶ、アニメの状況が混迷化した。
本来の『電光超人グリッドマン』のままなら、特撮版の様にフィクサービームを新条アカネに使いその心を修復すれば、それで済んだ話なのである。実際に特撮版のエピソードでCWの修復に限らず、登場人物の心を治す回がある。
最終回で本来の姿を取り戻した後は、最後の決め手として、フィクサービームを使用して崩壊を始めたツツジ台と新条アカネの心の両方を修復して見せた。
1クール掛けての遠回りとも言えるが、新たな戦友と後に続く新たなヒーローが誕生した事を考えると決して意味のない回り道では無かった。
to be next page. 01-5 https://no-value.jp/novel/31386/