LATER SEQUELS SERIES #01
2022年10月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
鋼鉄ジーグ (1975~)
鋼鉄神ジーグ (2007~)
前述
早過ぎた名作に時代が追いついたのか、
かつて『それ』に触れた人物が次代の作り手になる程の時間が経ったのか。
続いた作品が評価される保証はない。
でも、そこにある熱量が新しい波を作ることは、きっとある。
自叙
ジーグの玩具は砂場で遊ぶと大変な事になる。
スパロボに出るとサイズを無視して、ジーグブレイカーで敵を粉砕する。
やたら「死ねぇ!」と言う。
偏向じゃなくても変なイメージが浸透する事はままある。
形はどうあれ、認知が広がると続編が出る確率が上がるのも確かな訳で。
概要
1975年から1976年にかけて放映された永井豪・安田達矢の原作とダイナミック企画、製作:東映動画によるロボットアニメである。マグネロボシリーズの第一弾。
勝手にサイボーグ化させられたした主人公が変形した頭部パーツに、磁石の力で体の各種パーツが合体して巨大ロボット化する。
発端はおもちゃメーカーのタカラが磁石を使った合体ロボの企画を持ち込み、それを永井豪ダイナミック企画がマンガ化したものである。
内容的には70年代の王道的なストーリーで1話完結型が多い。戦闘ロボット物だが、家庭問題がちょくちょく入るストーリーとなっている。
これは家の事そっちのけで邪魔大王国対策をしてきた親父と、それに不満を持っていた上に否応なく巻き込まれた息子という図式のせいか概ね親子関係がうまくいってない為。
古谷徹主人公ってこんなのばっかりである。
タカラは「鋼鉄ジーグ事業部」を設立、ジーグの可動範囲の自由性とパーツチェンジギミックが大ヒットし、後に「マグネモ」シリーズとして大成功を収める。
国内放送後は海外にも輸出され、イタリアでは特に人気の高い作品。CMソングや有名歌手がカバーするほどのヒット作。
逆に国内ではマジンガーシリーズが着目されたせいでやや影が薄かった……
しかし人気ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」において、以前超電磁ロボの話で触れた、2003年発売の『第2次スーパーロボット大戦α』で初参戦し、その奇怪な主題歌と乱暴過ぎる言葉使いで一躍若い世代への知名度を高めた。
また前述の様になぜかイタリアでは大ヒットしており、2015年には本作を題材としたSFアクション映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』が公開された。
本作は『鋼鉄ジーグ』がテレビの中の作り話として扱われる現実に近い世界が舞台であり、超能力を得てヒーローになってしまったダメ男と、鋼鉄ジーグ以外の楽しみを知らなかった少女の物語となっている。
あらすじ
考古学者の司馬遷次郎は古代日本を支配した邪悪な国家「邪魔大王国」と「女王ヒミカ」の復活を察知したが、王国の放った「ハニワ幻人(げんじん)」の襲撃を受ける。優秀な科学者でもある遷次郎は死の間際、コンピュータに自身の意識と記憶を移し替える。一方、カーレースで大事故を起こしながら無傷であった息子の宙は、既にサイボーグへと改造されていたことを父に告げられる。宙が頭部に変身する巨大ロボット「鋼鉄ジーグ」は、日本の支配をもくろむ邪魔大王国に立ち向かう。
何故イタリアで流行ったのか?
1970年代の日本でのロボットアニメの歴史を振り返ってみると、まずは1972年に放送開始された『マジンガーZ』が、ロボット人気の口火を切ったと言って良いだろう。その好調さ故、第2弾の『グレートマジンガー』が1974年開始、第3弾の『UFOロボグレンダイザー』が1975年開始だ。日本人にはとにかく『マジンガーZ』が画期的な金字塔であって、その勢いで第2弾もヒット。だが第3弾にもなると、ちょっと飽きが来た感があった。
なぜなら第3弾『UFOロボグレンダイザー』が放映された前年の1974年に『宇宙戦艦ヤマト』が放映開始して大ヒット。アニメにシリアスな要素が込められ、大人が見ても楽しめるようなスケールの大きな作品が好まれるようになっていった時期だったからに相違ない。
『鋼鉄ジーグ』は1975年放映開始。前年に放映された『宇宙戦艦ヤマト』から生まれた新しい潮流に逆行し、勧善懲悪のお子様向きストーリーだったことで、玩具のターゲットとなる狭い年齢層以外の視聴者層を獲得できなかったようだ。
しかしこの日本の流れとイタリアはリアルタイムではない。上記の作品群の中でイタリアで最も最初に放映されたのは実はマジンガーシリーズ第3弾の『UFOロボグレンダイザー(イタリア名:UFO Robot Goldrake』で1978年からの放映だ。これは空前の大ヒットとなり、主題歌も海外混合のシングルチャート上位に食い込むほどの大ヒットを記録したのだ。そして翌1979年に放映開始となったのが『鋼鉄ジーグ(イタリア名:Jeeg robot d’acciaio)』だった。
イタリア人にとってのロボットアニメの元祖はグレンダイザーとジーグなのだ。因みにグレンダイザーはイタリア以上にフランスやイラクでの人気が高い。
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