LATER SEQUELS SERIES #03
2022年10月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
大空魔竜ガイキング (1976~1977)
ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU(2005~2006)
Continuation from last page. 03-1 https://no-value.jp/novel/31703/
概要・2
『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』は、2005年11月から2006年9月にかけてテレビ朝日系列で放映されたロボットアニメ。
同じ東映のアニメ作品である『大空魔竜ガイキング』のリメイクであり、『獣装機攻ダンクーガノヴァ』、『鋼鉄神ジーグ』らと並んで、スーパーロボット大戦シリーズに参戦した旧作のアニメをモチーフにしてリメイクが実現した作品である。因みにスーパーロボット大戦Lにはこの三作品が同時参戦している。
2004年に『大空魔竜ガイキングNEO』のタイトルで一度発表されたが、計画が一時凍結。
紆余曲折を経て、現在に至る。シリーズ構成に『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』を初め、後に『仮面ライダーW』『獣電戦隊キョウリュウジャー』『仮面ライダードライブ』を手掛ける三条陸、ロボデザインと作画に大張正己、OPにサイキックラバーを起用。
放送枠が縮小しまくったボーボボの後番組という事もあってか玩具タイアップなし、児童誌での特集はテレビマガジンのみ、関東ローカル放送で他は愛媛と沖縄だけというマイナーな作品であった。
しかし、父と子の絆、友情・努力・勝利の黄金パターン、そして王道展開を地で行くシナリオで、心を揺さぶる熱いロボットアニメとしてリメイクされ、ファンから高く評価された。
あらすじ・2
かつて、謎の怪獣の襲撃により父親を失ったツワブキ・ダイヤ。
彼はいつか来るであろうその怪獣との戦いに備え、ひたすらに自分の肉体を鍛えていた。
そんな彼を周囲の人々は怪獣小僧と馬鹿にして遠ざけていた。
だがある日、地球の内側に存在するダリウス界からダリウス軍が現れ、地上世界の侵略を開始。街は火の海となる。
そして、ダリウス軍を追ってキャプテン・ガリス率いる大空魔竜が出現。ダイヤは大空魔竜に搭載されていた炎の巨人、ガイキングに乗り込む。
正義の炎と運命に導かれ、今、冒険の旅が始まった!
不遇のスタートからの逆転
当初は「金色のガッシュベル!!」の次番組としてオリジナル版と同じフジテレビ系「ドリーム9」枠か、テレビ東京系平日夕方か土日午前中の何れかに導入が検討されたが、双方とも不成立となり、テレビ朝日が関東ローカル枠の穴埋め番組として導入した。
その為愛媛朝日テレビと琉球朝日放送の2局しかネットされず、CS放送を除き長らくは「知る人ぞ知る幻の作品」となっていた。(ある意味今は亡きTBS系土曜日夕方5時台アニメ・特撮枠よりも酷い扱いで、テレ朝日曜朝6時半はデジモンクロスウォーズで完全全国ネットに改善された)
そもそも本作はいわばタイアップ作品を主に制作する東映アニメーションにあって、ほとんどタイアップ商業展開が行われていない異例の作品であり、テレビ向け作品でありながら記念碑的に生み出された作品となっている。
ただしこれに関しては前番組であるボーボボのアニメ版がスポンサーゼロというところまで追い詰められた負債を一部抱えており、当初は先の件からお察しの通り朝のロボットアニメでありながら玩具関係のスポンサーは一切なかった。また全体(特に初期)で見れば当時のアニメの風潮もあって作画が良い方とはいえない。
こういった背景もあって当初は2クール・半年の放送予定であったが、後述する様に第13話からバンダイがスポンサーに付いてくれた事もあり、1クール放送延長となり、その為、本編も様々なテコ入れが行われた。
古臭いロボットアニメをある意味知り尽くした古豪の一社である東映アニメーションが主導していたこともあり、その王道展開は広く評価された。
敵ボスのプロイストのテーマ曲にドボルザークの「新世界」を使用したり、一流のスタッフが良い仕事をする余り予算オーバーとなり、局プロデューサーが頭を抱えた逸話もあった。
リミッター解除のフェイスオープンを使いこなす為の新システム&元祖から存在する必殺技のハイドロブレイザーの新技のお披露目回の第13話。
この13話に於いて著名な作画スタッフが20人以上集まった理由として、放送当時はロボットアニメ冬の時代とも言うべき時期であり、「ロボットを描きたい!」と言うアニメーターは多かった。
そこでロボットアニメを描きたくて仕方なかった剛の者達は、その鬱憤を晴らすべく自発的に集まったそうである。
結果、劇場版デジモンを経験したスタッフを中心に参加。クライマックスの戦闘シーンはCGと見間違える程に動きまくる。後に「お前ら何枚劇場版作る気だ!」と、どやされたそうだから、よっぽど炎を入れたのだろう…。
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