家が綺麗な状態だと、心もスッキリとして気持ちが良いものです。
しかし、様々な事情を抱え生活しているので、「本当は綺麗にしたいけれど、片付けや掃除が十分にできない・・・」という方も多いのではないでしょうか。私もそのような悩みを持っております。
このコラムでは、整理整頓と掃除の重要性と、どうしたら綺麗に暮らせるのかを考え、私の取り入れている方法についても紹介させていただこうと思います。
身の回りが整理整頓され、衛生的な環境になることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
整理整頓のメリット
1、ストレスの軽減。更には、時間、物、お金を大切にできる。
整理整頓がされていれば、探し物や、物の紛失、破損が減ります。探し物をするというストレスがなくなり、時間も有意義に使えることでしょう。
また、紛失や破損が減ることで、物を大切にすることに繋がります。
新たに購入する必要性も減ることで、お金も大切にできるでしょう。
2、家庭内事故や火災防止
生活同線(歩く場所)に置いてある物を整理整頓することによって、転倒などの家庭内事故防止になります。火の回りの片付けも火災防止のために重要です。
3、社会的信用を得ることができる。
郵便物や様々な書類の確認漏れや紛失も減り、締め切りのあるものに対しての期限を守ることが出来たり、お知らせなども把握できるようになり、社会的信用に繋がっていきます。
4、集中できる環境になる。
視界に入る物も整理され、学習や趣味、仕事などに集中して取り組みやすくなります。
以上のことから、心が元気になることが期待されます。
こうした環境は、自分や家族を大切にできる環境となることでしょう。
掃除のメリット
1、衛生的な環境を保つことにより、健康維持に繋がる。
埃や汚れ、カビを掃除することで、ハウスダストを減らすことができます。
キッチンの衛生を保つことは、食中毒の予防につながります。
手すりやドアノブなどの、手が触れる箇所の消毒は、家庭内感染を防ぐことに効果的です。
2、心の健康に繋がる。
衛生的な環境で過ごすことは、気持ちもスッキリとして、穏やかに過ごしやすくなります。
3、自己肯定感を維持し、良好な人間関係を築くことができる。
掃除が全くできていない家に誰かを招くことは、少し躊躇してしまうこともあるかもしれません。完璧ではなくても、お客さんに気持ちよく過ごしてもらい、一緒に楽しく過ごせたら素敵です。
また、家族団らんも、より穏やかに楽しくなるかもしれません。
次に、どのようにしたら日常的に綺麗な環境になれるのか、整理していきたいと思います。
居室、身の回りの綺麗を保つ方法
①優先順位を決める。
毎日しなければ明日困るもの、家事が回らなくなるものを考え、優先的に行ないます。
②散らかりやすい箇所の分析をし、どうしたら改善できるのか考えてみる。
何が散らかっているか、なぜ散らかっているのか客観的に分析します。
そのうえで改善策を考えてみます。
<例えば…>
- 片付ける余裕や時間がなく、テーブルが”とりあえず置き”で散らかっている→”とりあえずボックス”を用意し、ボックスを整理する時間も同時に確保する。
- 収納ケースが足りない→収納ケースの準備する。
- 本当にどうしたらよいか分からない、身体が思うように動かない→周囲の人、お掃除のプロや福祉に相談する。
③物の場所を決め、使ったら元の場所に戻すことを意識する。
特に、貴重品や鍵など、外出時の必需品は、スムーズに取り出せるように考慮し、置き場所を決めると良いです。
④1日一回でも、気が付いた時、目に留まった時に、小規模な範囲や手の届く範囲を片づける。これを続ける。
片付けが苦手な自分は、かなり意識しないと物を決まったところに『置けない』ところがあるので、気付くと無意識に散らかっています。
積み重ならないうちに、少しずつでもこまめに片づけをできたら変わってくるのかもしれません。
曜日によって片付け範囲を決めるなど、マイルールやルーティーンを設定するのも効果的かもしれません。
散らかっている場所を片付けるというのは頭脳を使い、掃除は体力を使いますので、疲れると思います。1人で片付けを行うのであれば、5~10分程度の短時間でできるような範囲の継続から始めてみるほうが良いと思います。
我が家では、子どもたちと『5分間片付け』と称し、タイマーを使う方法も効果的でした。
片付けの際に、収納ケースやファイルがあると片づけやすくなります。
片付けていると、段々とこんな収納ケースが欲しいと思い浮かびます。
『物にも家がある』・・・♪
⑤紙類はなるべく早く整理する。
紙は要注意です。
様々なお知らせの紙やチラシ、メモ、大事な書類、郵便物、プリント類・・・あっという間に溢れてしまうし、紛失しやすいです。
場所も取りやすく、床に落ちると滑りやすいので、なるべくすぐに整理するようにします。
保存する紙は、グループ分けをし、複数のファイルで収納すると便利です。
ブックファイルやリングファイル、フラットファイルなど、様々なファイルがありますので、用途によって使い分けをしたり、お好みで使うと良いと思います。
処分していい紙は溜め込まずに処分します。
⑥収納や、手軽なお掃除グッズ、インテリア等に興味を持つ。
収納について、様々な方がネットで発信されているのを見かけ、アイディアに驚くことがあります。すっきりとジャストサイズで収納できれば、気持ちが良さそうです。
家具屋さん、ホームセンター、100円ショップ等でも、収納グッズは豊富に販売されています。
また、工作が好きな方は、DIYや箱等の再利用も楽しんでできそうです。ネットでも牛乳パックを使った収納を見かけたことがあります。
我が家では、時々某アイスクリーム屋さんに行きますが、プラカップが可愛いキャラクターとコラボしている時があり、1日分の薬や鍵などの小物入れや冷蔵庫の収納などに再利用することがあります。
このような、自分なりの楽しみを持つことも良いと思います。
お掃除グッズもたくさんの商品が販売されています。
お掃除ウェットシートは、床拭き用や、テーブル拭き用、冷蔵庫用、電子レンジ用、コンロ用、水回り用、窓ガラス用・・・様々なシートが100円前後から販売されています。良い香りがするものや、自然の成分のもの、消毒タイプ、汚れ落とし特化など、手軽に色々試しやすいと思います。
アルコール消毒は、カビ予防に効果的なので、スプレーがあれば様々な個所を掃除し、衛生を保つことができます。(フローリングは塗装がはがれるのでNGです。)
モップや、ハンディタイプの掃除グッズ等も様々な物があります。また、お掃除家電も充実した時代になっています。
便利なグッズは、掃除の体力消費が控えめになるものもありますので、負担軽減を目的に取り入れてみるのも良いと思います。
更には、インテリア等にも興味が出れば、きっと楽しくお部屋を作っていけるのでしょう。
⑦物を処分する
物が多いと、それだけ管理をしなくてはなりません。
限られたスペースの中、不要なものを溜め込むより、必要なものを大切に管理できたほうが良いのかもしれません。
とはいえ、物を処分するのも、気力や体力が必要ですし、思い切りも必要です。
私は洋服や布類を捨てるのも判断に迷い、苦手なので、ハサミを入れてウェス(雑巾替わり)にしてしまうことで処分しやすくなります。
今使うかどうか、使い心地が悪くないかどうかを判断基準に、断捨離をするとよいようです。
物を手放すことによって、新により素敵なものが置けたり、すっきりと気分が良くなると思います。
⑧協力してもらう。
家族や親族の協力もありがたいです。
病気や障害、老齢などがあって、片付け掃除に難しさを感じているのであれば、ヘルパーさんの利用も良いのでしょう。
最初は不安や勇気のいることかもしれませんが、体の負担も減るばかりではなく、生活の質が上がるのかもしれません。
ヘルパーさんと一緒に行う選択もでき、一緒に行うことで、張り合いや身体機能維持に効果的かもしれません。
また、民間の家事代行サービスや、お掃除屋さんがあります。
難しい箇所や、物の処分依頼等の要望のある場合は思い切ってプロにお任せするのもいいかもしれません。
⑨ゴミ出しをする。
ゴミ出しを、しっかり行うことは大事です。
物を溜め込む根本的なものですし、ゴミが溜まれば気分もスッキリしません。悪臭や害虫などの原因にもなり、社会的にも迷惑をかけてしまうことに繋がりかねません。
ゴミ袋に入った不要な物は、ゴミ出しマナーを守ったうえで、しっかり家から排出します。
おわりに
整理整頓や掃除に対して少しの意識を持つことと、少しずつ掃除する、手軽に掃除しやすいグッズを用意する等、無理のない範囲で続けていくことが、綺麗な生活環境の維持に効果的だと思いました。
完璧を求めないことと、無理に一人で抱え込まないようにすることも大事なのだと思います。
また、掃除や片付けの中に、自分なりの楽しみを見付けられると良いのかなと思います。
この記事を読んでくださった方も、無理がなく、自分に合った方法で、快適な生活環境で暮らし続けていけますように願っております。
私は、居室内のことにあまり関心が持てませんでしたが、小学生の子どもの学校等での面談で、「片付け」等が、課題に挙がるようになりました。
このままでは、子どもに教えてあげられないので、私もこの課題と向き合うことにしました。
今後も自分で行なってみて効果的だった片付けお掃除方法など発見しましたら、コラムで紹介できればいいなと思います。