第二部 NICU〈新生児集中治療室〉

NICU「新生児集中治療室」について

NICUとは、早く生まれた赤ちゃん、小さく生まれた赤ちゃん、呼吸の助けが必要な赤ちゃん、心臓などに病気がある赤ちゃんたちが治療を受けたり、元気に大きく育つための部屋です。NICUとは、新生児を専門に治療をする先生や看護師たちが24時間体制で治療やお世話をしています。NICUには常に赤ちゃんの心臓や心拍、体温を管理するための特別な機械や設備が整っていて、普通の新生児室とは別の部屋となっています。

早産児は生まれたときにからだの機能が未発達で、からだにトラブルがでてくる可能性があります。その為、担当の先生以外にも小児外科、脳神経外科、眼科、耳鼻科、心臓外科などをいろいろな専門の先生たちが診てくれます。

チアノーゼや先天性の異常や様々な病気を抱えている赤ちゃんは透明なプラスチックのカバーがついた保育器で育ちます。保育器では低出生体重児、いわゆる未熟児を扱う保育器はもっと重装備です。生まれてすぐの赤ちゃんは呼吸が安定しません。呼吸が安定しないと皮膚の色も悪くなります。そのため、赤ちゃんの肌の色や呼吸などを詳しく観察します。

ですが、通常の環境で裸にしてしまうと、すぐに体温が下がってしまいます。また、皮膚が乾燥して痒がることがあります。

保育器の中は、温度を一定に保つことが可能で、また温度のコントロールも可能です。ですから、裸の赤ちゃんにとっては過ごしやすい環境なのです。呼吸状態が悪いと、酸素を流して保育器内の酸素の濃度を少し上げることで、赤ちゃんの状態も楽になります。

出生後状態が落ち着くまで数時間から数日過ごしていくと、呼吸も安定し、普通の温かい部屋で、過ごせるようになるので保育器からベビーベッドに移ります。

新生児病気 

母親が保育せず、児の細胞膜上に表現される糖、タンパク、あるいた糖タンパクが母体の免疫反応の糖的となって、産生された抗体が胎盤を通って児に至り、児の血球や臓器の細胞を破壊する病態母児不適合妊娠の結果と考えられます。この種の疾患には新生児溶血性黄疸、新生児ヘモクロマトーシス(GALD)、新生児同種免疫性血小板減少症(NAIT)があります。

母親と胎児の血液型が異なり、母親に胎児の赤血球に対する抗体が出来た場合、母児血液型不適合妊娠といい、新生児に溶血性黄疸が生じる病気です。Rh式血液型不適合妊娠とABO式血液型不適合妊娠がある。Rh抗原にはC c D E e があるが、通常、D抗原がある場合をRh(+)、ない場合をRh(-)としています。Rh式血液型不適合妊娠とは、母親の血液型がRh(-)、父親の血液型がRh(+)で、胎児の血液型がRh(+)のため新生児溶血性黄疸が起きる場合をいいます。、母体にRh(+)の血球にRh(-)の女性が初めて妊娠した場合、分娩時Rh(+)の胎児の血液が母体内へ侵入すると、母体にRh(+)の血球に対する抗体がつくられます。これを母体感作といい、Rh(+)の第2子を妊娠したときには、この母体中のIgG抗体が経胎盤的に胎児に移行し、それが胎児の赤血球を破壊します。しかし、妊娠前すでにRh(-)の母体がRh(+)の供血者からRh因子不適合輸血を受けていれば、その際すでに感作が成立しているので、初回妊娠によると第1児にも症状が出ることがあります。一方、ABO式血液型不適合妊娠とは、母親がO型で胎児がA型かB型で、母体内に抗Aあるいは抗B抗体が産生され、これが胎児血球を攻撃して新生児溶血性(ようけつせい)黄疸が起きる場合をいいます。 

新生児溶血性黄疸の検査と診断

妊娠に際して父親と母親の血液型(Rh式、ABO型)を確認します。そのうえで妊婦血清に抗Rh、抗A、抗B抗体があるかどうかを調べるクームス(Coombs)テストを行います。Rh(-)の母体から生まれた新生児がすべてで、出生後には胎児の血液型に対する直接クームステスト、清ビリルビン濃度の検査、赤血球形態検査を実施します。羊水検査が必要な場合もあります。

重症例には早期娩出や子宮内胎児輸血で治療

予防法として、未感作Rh(-)の母体からRh(+)児が生まれた直後(72時間以内₎に免疫グロブリンを投与し、分娩後の母体に感作が成立するのを予防する方法がとられます。なお、未感作Rh(-)母体が流産したときも、同様の処置をとります。Rh式血液型不適合妊娠の重症のときには胎児が極度の貧血・死亡するリスクが高くなります。この治療の場合には、子宮内胎児輸血あるいは早期に出産させて交換輸血を行います。

超音波ガイド下に胎児の腹腔内Rh(-)の濃厚赤血球を注入するか、直後胎児の血管内(けっかないくう)に輸血する方法があります。羊水検査によっては、胎児水腫が考えられる場合は、妊娠30週を過ぎて入れば、早期娩出法を行います。

出生後早くに肝機能障害きたす

新生児ヘモクロマトーシスとは出生後早期から肝機能異常(かきのうしょうがい)を呈し、組織学的に肝臓、膵臓や心臓などの網内系以外の諸臓器に鉄沈着を認める稀な疾患です。新生児期の肝硬変(かんこうへん)に限らず、すでに子宮内での胎児の発育不全を認める症例が多いという特徴があります。遺伝子の疾患ではありません。

第二部の感想

第二部は、主に新生児の病気を調べて載せました。新生児のというのは赤ちゃんのことですね。赤ちゃんの病気もいろいろあるんだと驚きました。新生児の病気と難しい漢字がいっぱいですね。。新生児の病気を知ったからこそ小さな命の大切さを改めて感じました。赤ちゃんたちも苦しい治療と戦いながら今日も頑張っています。

難しい漢字がいっぱいだと思いますが、NICUで働く医師や、看護師の方にお読みいただけると嬉しいです。

最後までご覧ください。

第三部に続きます、

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桜と空

こんにちは。私は今、看護師になる為の勉強をしています。看護師の勉強は思った以上に大変ですが、頑張ります!

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