障害を持って生きるということ 第4回

こんにちは。ラーメン君です。障害を持って生きるということ第4回目のテーマから発表します。今回のテーマは、【多目的トイレが必要な人のために】です。例えば、駅やショッピングモールなどの公共施設に設置されている多目的トイレが、本当に必要としている方々が利用できるようになっているでしょうか?私自身この問題については、高校生くらいの時から悩んでいます。多目的トイレを利用したいときに利用ができない(長い時間待たなくてはいけない)その間多目的トイレが適切な目的で利用されているでしょうか?
先日Twitterを見ていて、今の私と同じような意見の方のツイートを見て、今回このテーマを書くことを決めました。
身体に障害があることと、多目的トイレというのは非常に関係の深いものだと思います。私は車いすはあまり利用していませんが、杖をついている関係や、動きやすさなどを考えて広いスペースの多目的トイレがあるときにはそちらを利用したいです。

どのような方々が多目的トイレを必要としているのか?

まずは、多目的トイレを優先的に利用する必要のある方々について考えたいと思います。

・車いすの方、様々な障害のある方

赤ちゃんや、小さな子供を連れている方

・体調の悪くなってしまった方

他にもいろいろな状況はあるかもしれませんが、私は大まかにはこの3つだと考えています。この3つについて考えていきたいと思います。

・車いすの方、様々な障害のある方

これはこの言葉のとおりになりますが、まず車いすの方には、入るためのスペースが必要になりますので、一般のトイレを利用するのは難しいですね。私自身も車いすを利用することもありますので、思うことですが、一般のトイレには十分なスペースがないことと、入り口に段差などがある場合もあります。車いすで一般のトイレの利用が可能という方もいらっしゃいますが、多目的トイレは車いすの方が利用されるという前提で作られていると思います。

そして先程少し書きましたが、私のように杖を使用している場合には、多目的トイレの広いスペースがあると動きやすいのです。私は一般の個室トイレを利用することもありますが、出入りの際に少しコツのようなものが必要になるので、多少大変な部分もあります。

他にも、障害のある方の中には、多目的トイレのほうが落ち着くという方もいらっしゃる場合もあると思います。

・赤ちゃんや、小さな子供を連れている方

赤ちゃんを連れている場合に必ずと言っていい程におむつ交換をする必要があると思います。多目的トイレには、おむつ交換台が設置されていることが多いです。使用済みのおむつを捨てるためのごみ箱が置いてあるところもあります。おむつ交換台を使用した後の注意点としては、その多目的トイレの環境にもよりますが、おむつ交換台を広げたままにしてしまうと、次に多目的トイレを利用する人が、中に入る際に支障が出てしまう場合もありますので、おむつ交換台を使用した後は、広げたままにしないでいただきたいと思います。

*台を広げたままにしてしまうと、次に車いすの方がトイレに入る時にぶつかってしまう可能性があります。

*使用後は必ず台をたたむようにしていただきたいと思います。

また、小さな子供を連れている方は、一緒にトイレに入る必要がある場合もありますので、広いスペースのある多目的トイレを利用するのが良いと思います。

・体調の悪くなってしまった方

外出先で突然体調が悪くなってしまうということは誰にでもあると思います。そんな時は、トイレに入って、少し気分を落ち着かせたいと思うこともあると思います。多目的トイレには、非常用の呼び出しボタンが設置されていることも多いので、万が一の場合にはそちらを利用しても良いと思います。

極力控えていただきたいこと

多目的トイレは、特に先程のような事情のない方々でも、例えば一般のトイレが混みあっていた場合には利用しても良いと思います。しかし、その場合に気をつけていただきたいと思うことがあります。

・着替えをする

多目的トイレを利用することの多い私の感覚ではありますが、これは意外と多いお話です。多目的トイレの扉というのは、その一部がすりガラスになっている場合も多いので、そこから見える人影の動きや、もの音などで、着替えをしているというのはある程度わかるものです。状況により着替えをする必要がある場合もあるとは思いますが、着替えのためにあまり長い時間をとられてしまいますと、【トイレ】を本当に利用したい人が利用できなくなってしまいます。多目的トイレは更衣室ではないということを考えていただきたいと思います。

・携帯電話の使用

多目的トイレの前で待っていると、携帯電話での通話をしている声も聞こえてきます。多目的トイレは、通話を目的に利用してよいというところではありません。通話をしている間に、待っている人がいます。(やむを得ず、通話をしなければいけない状況の場合には、なるべく早く終わらせることを心がけてください。)

・女性の化粧直し

男性である私としては、これを書くには女性の方に非常に申し訳ないのですが、多目的トイレでの化粧直しはご遠慮いただければありがたいです。なぜかと言いますと、まず化粧直しをされている間にトイレを利用したい人が待たされてしまうのもありますが、化粧直しの後にどうしても残ってしまう化粧品の匂いです。これは障害をお持ちの方の中には匂いに敏感な方がいらっしゃるので、気をつけていただきたいのです。

・仮眠などの休息目的の利用

これについては最もあってはいけないものだと思います。

多目的トイレの扉には、手動開閉の場合と、ボタンによる開閉のものがあります。ボタンで開閉をするタイプの扉の中には、一定時間を過ぎてしまいますと、室内の電気が消え、外側からの開閉が可能になってしまうものがあります。
私は、何度かこの状況で休息のために利用している人を見たことがあります。これは、目的外の利用という意味でもそうですが、そういう状況を見てしまった場合に非常に困ってしまいますので、これは絶対にやめてほしいです!
とても気まずいので多目的トイレで仮眠をとるのは絶対にやめましょう!

多目的トイレの使用時間の目安について

いろいろな状況により、多少使用に時間がかかる場合もあると思いますが、多目的トイレは次に必要としている方のことも考えて、時間制限があるわけではありませんが、あまり長々と使用しても良いというわけでもないということを頭に入れておきたいところです。

多目的トイレのノックは必要なのか?

私は多目的トイレを使用している時に、状況によりどうしても時間がかかってしまう場合があります。
その時に、次に待っている方にノックをされる場合があります。
あまり長くなってしまうと、「早く出てきてください。」などと言われてしまうこともあります。私が逆の立場であれば、ノックはせずに少し待つ、あるいは別な多目的トイレを探すなどをします。
多目的トイレを使用中の方がなかなか出て来ない場合には、お店であれば店員の方や、駅であれば駅員の方を呼んで声をかけてもらうのが良いのではないでしょうか?

最後に

今回の記事で、私の体験を踏まえた多目的トイレの利用に関するお話をしました。
多目的トイレというものは、当たり前ですが、【トイレ】であるということと、一般のトイレの利用ができない方や、難しい方が優先して利用できるための場所だと考えていただきたいのです。特に目的外のための利用をしないでいただきたいのです。本当に必要としている方がスムーズに、安心して利用できるようにと考えていただければと思います。

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ラーメン君

クラッチという杖を使用している身体障碍者です。 記事を書き始めた頃は、自分が思っていることや、障害を持っていることで経験したことを中心に書いていました。 最近は、自分とは違う障害や病気のことなどを取りあげています。 記事を書きながら、自分自身もいろいろなことを知る良い機会になっています。 少しでも多くの方々に見て頂けるような記事を書きたいと思っていますので、宜しくお願いします。

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