LATER SEQUELS SERIES #06
2023年1月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
破邪大星ダンガイオー(1987~89)
破邪巨星Gダンガイオー(2001)
Continuation from last page. 06-2 https://no-value.jp/column/35573/
ダンクーガとダンガイオー
ダンガイオーは元々超獣機神ダンクーガの企画書題名であり、それが没となり、次は番組終盤に登場予定だったムゲ帝国最強のロボットにして悪のダンクーガと言えるライバルロボットになる筈だった。
しかし、番組が打ち切りとなり、ダンクーガ版ダンガイオーのアイデアはダンクーガOVA完結編の中ボスに転用され、ザン・ガイオーに改名された。
ダンクーガ版ダンガイオー(悪版ダンクーガの方)は名称のみ知られているだけなので、詳細は永遠の謎であるが、実現していれば、ザン・ガイオーとは別物のロボットになっていたかも知れない。
ダンガイオーもダンクーガも同じ大張正己がデザイン(但し、ダンクーガは平井久司(当時は平井久)との共同デザイン)だったのと、どもに4体合体だった事から共通点が窺える。
ダンクーガが打ち切り後、数々のOVA続編が作られたのに対し、ダンガイオーはOVAも続編共に未完打ち切りとなった。
足りてるロボ要素と足りないシナリオ
特筆すべきは驚異的なメカ作画であり、明らかに動かし辛そうなダンガイオー等のロボが動くのは圧巻パイロットを乗せたままロケットパンチを射出※1、デカイ敵を仕留めたら、残骸がキャストオフして高機動戦仕様の第二段階が登場※2など、後にバリ演出のお家芸となる多くのパターンがここで確立している。
※1『超重神グラヴィオン』の主役機・ゴッドグラヴィオン&ソルグラヴィオンの使用する技
グラヴィトンプレッシャーパンチ、グラヴィトントルネードパンチ、ソルグラヴィトンスパイラルクラッシャーパンチ等
※2『デトネイター・オーガン』の敵、イバリューダーの重装破壊兵のエイド。内部に高機動のエイドⅡが格納されている。
反面、シナリオはとても褒められたものではなく、超展開と描写不足のオンパレード。
『冥王計画ゼオライマー』の終盤くらいに尺不足のツケが回っている。
監督の平野も風呂敷を畳むのが下手である事は自覚があるらしく、『戦え!!イクサー1』のあの仕上がりは「奇跡のようなものだった(意訳)」と発言していたこともある。
が、独特のシビアなシナリオは、これはこれで面白いと評価する人もいる。
本作を象徴する要素の一つ、それは女性陣のきわどい服装である。
なんとレオタードにストッキング。おまけにこれが戦闘服。
もちろん反感を持つ者も多かったが、これとダンガイオーのデザインで名が広まったので成功といえば成功なのかもしれない。
スーパーロボット大戦に参戦した時は、当然ながら色々な作品のキャラに服装をツッコまれてた。
このコンセプトは後に『神魂合体ゴーダンナー』に引き継がれた。
ちなみに絵コンテとして平野が関わっている。ゴーダンナーに関してはセカンドシーズン製作資金充填のために『新婚合体ゴーダンナー 新婚初夜当日!!』なる公式18禁のガッツリエロの同人誌を出す等、やはりというかなんというかそういう方向の狙いもあった模様。
シナリオ自体はシリアスで愛と熱血なロボットアニメなのだが。
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