LATER SEQUELS SERIES #06
2023年2月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
破邪大星ダンガイオー(1987~89)
破邪巨星Gダンガイオー(2001)
Continuation from last page. 06-4 https://no-value.jp/column/36283/
逸話を残したバーニングブロー
地球産ダンガイオーの武装は何よりも、ロケットパンチ「バーニングブロー」。
ロボアニメのロケットパンチの中でも、特に飛行の自由度が高く、飛距離も尋常ではない。
月面まで伸びるアクエリオンの無限拳に次ぐレベル。
使用時に必殺技BGMに変わるのも相まり、そのインパクトは強い。00年代のロケットパンチ最優秀賞をあげたい。劇中では超上空衛星軌道上の敵を地上から最大出力の「プレッシャーバーニングブロー」で撃墜している。
両腕をバーニングブローで飛ばした状態だと普通、近接戦闘では不利になりそうなものだが、その接続部から出すビームソード「ダンガイブレード」での同時戦闘が可能である。片手状態でのダンガイブレードはビジュアル的にも良し。
バーニングブローで敵を押しつぶす「バーニングプレッシャー」で敵機を拘束した状態から、ダンガイブレードを展開したまま体を高速回転させて放つ「クロストルネード」は強力。
後半では胸のU字部分から発射する、超粒子砲「ストリームブラスター」も使用する。
色々な意味で勝てる気がしないダンガイオーur(ウル)
ダンガイオーurは火鳥弾正が開発したダンガイオーのプロトタイプ。
外見は初代ダンガイオーに似ているがガッチリした体系になっている。またダンガイオーとは違いダン・メカニックへの分離合体機能はなく、代わりに機体に人間の脳を移植する事で稼働する。ただし回想シーンではコックピットがあった。
劇中では事故死した天城空也の兄、進の脳が移植されている。
収納式の翼「ゴッドウイング」で単独で飛行が可能。
必殺技は、ディストーションパンチ、デスフレイム、ハイドロイレイザー、ゼロキャリバー、ダンガイビーム、ダブルカッターブーメラン、ロッドミサイル、カウンターシャーク、テレポーテーションイレイザー、キャリバー斬、ゴッドトルネード、キラーマイト、バニッシュブリザード等多数。
主に声優の神谷明が演じた主役キャラが搭乗した、昭和ロボット(ガイキング・ゲッター・ライディーン)等の武装のパロディで占められている。
圧倒的な力と空也の兄の脳が組み込まれているためにダンガイオーを窮地に陥れたが、迷いを振り切ったダンガイオーのストリームブラスターを受け消滅した。
声優ネタのオンパレードで武装のパロに限らず、最終的に「お前はもう、死んでいる」とか、有名過ぎる台詞を言い出す。
結局、Gダンガイオーとは何だったのか?
グレート(G)ダンガイオーとは未完に終わった「破邪大星ダンガイオー」の第4話(或いはそれ以降の話数)で登場予定だった後継機と「破邪巨星Gダンガイオー」最終回に登場したロボットである。
破邪大星ダンガイオー版
第一部第3話で大破したダンガイオーに代わる後継機の通称で、第4話(または第4話以降も続けば第二部)で活躍する筈だった。
此方は5機合体で、5号機はロール・クランのGF・ミドーがパイロットを務める予定だった。
もし実現していたら、一男四女の前代未聞の男女比構成になっていた。紅一点の複数パイロット系の合体ロボは多いが、黒一点というのは…?
破邪巨星Gダンガイオー版
最終話「無敵! G弾劾凰発進!!」にて唐突に登場したスーパーロボットで、Gダンガイオー版の弾劾凰と異なり操縦は一人で行うことも可能。パイロットは零戦暁児。
見た目は鋭利で洗練され、前作のダンガイオーにより近くなっている。
弾劾凰ではオミットされていた、単独での飛行能力を持ち、収納式ウイング「フェニックスダッシュ※1」で空を飛ぶ。弾劾凰が敵組織のロボットを倒した後、敵組織の関係者をこっそり暗殺してたのは実は暁児であった。
最終回で強敵・ダンガイオーurを倒した直後の満身創痍の弾劾凰。
星機士ババルバ、イノギルゴ、ブチャール※の三体(前作の宇宙海賊バンカーの戦力)の襲撃を受け絶体絶命の弾劾凰の前に颯爽と現れたのがGダンガイオーである。
圧倒的な力で星機士を三体共倒すも、見下した様な意味深な言葉を残して、本編は終了する。
そう、破邪巨星Gダンガイオーは出オチに終わったのであった。ある意味では、レベルの高い俺たちの戦いはこれからだ系モヤモヤENDである。
必殺技は、シャイニングブロウ※、アトミックフレイム、破邪聖剣、ダンガイブレイク。
また、名称不明だが胸の装飾をブーメランにすることもできる。
なお、ダンガイブレードは弾劾凰ではビーム剣だったが、こちらは巨大な日本刀である。
※1グレートマジンガーの背部飛行ユニット・スクランブルダッシュのパロ
※2零戦暁児の中の人こと声優の関智一繋がりで彼が演じたドモン・カッシュのシャイニングガンダムの必殺武装シャイニングフィンガーのパロ。名前のみの引用で武装としては、腕部の機構が可動し、拳の部分の貫通力を強化されたロケットパンチ系の武装。
※3名前で分かるが馬場・猪木・ブッチャーの有名プロレスラーをモデルにしている。また、戦闘スタイルや戦闘中に出す掛け声も色々と狙っている。
後述
要所で評価できるポイントはあるのに未完の負債が伸し掛かるシリーズ作品。
OPもEDも良い。お色気もあるし、BGMも良い。語り草になる要素もある。
未完の二文字はそんなにも重いのか。 ここは、両方まとめてスパロボ参戦で救ってもらいたい所である。
END.