SUCCESS NET NOVEL #01
2023年4月 なろう等のネット小説で諸々成功した作品 愛及屋烏
ナイツ&マジック
Continuation from last page. 01-3 https://no-value.jp/column/38389/
なろう小説発から、スパロボ参戦の快挙と諸々
エルネスティですっ!
そこにロボがある限り、行ってみせますどこへでも。
鋼の英雄が集結する戦い(まつり)の場所、見逃すわけにはいきません!
次回ナイツ&マジック『 #スーパーロボット大戦30 参戦』!
夢の舞台が僕を呼ぶ!
2021年にスーパーロボット大戦シリーズより『スーパーロボット大戦30』に初参戦が決定。
小説家になろう発の作品で初めての参戦という快挙を果たした。それに伴い、原作者による公式二次創作短編集、エルネスティエミュレータが投稿された。
異世界ロボものの始祖となる『ダンバイン』との共演は成らなかったが、同じく異世界ロボの『レイアース』や美少年主人公の『ジェイデッカー』との共演にファンと作者、コミカライズ漫画家、主演声優、そして何よりエルくんは大いに沸いた。
あと、エルくんの転生前の中の人である阪口大助氏の初主役であるウッソとも共演。ウッソは阪口氏の「ガンダムに乗る」夢を叶えた存在と考えると中々因果な共演である。
そして同時参戦に『SSSS.GRIDMAN』がいた事から、どう見てもエルくんと性癖の方向性真逆で全力で大喧嘩する相手(新条アカネ)が存在する事が確定していると言うオチに。
ついで言えばエルくんとその相手の中の人達は2人でパーソナリティをするラジオを持ってたりする。
実際の扱いとしては、大方の予想通り異世界組として『30』の世界にお邪魔する形での登場となった。ちなみにエルが転生しているという事は、物語をややこしくするだけのためか、伏せられている。電気街を満喫したり、普通にPC使いこなしたりしてるが。
フレメヴィーラ王国等ナイツマの世界は『レイアース』のセフィーロと近い世界であり、王族であり各地を旅していたエムリスはレイアースの国とも交流があったという設定。
ゲーム開始時点で既にジャロウデクがティラントーを量産している時期で、エルも最初からイカルガを駆って現れる。
ジャロウデクがザガート(レイアース)一味と協力して地球への侵攻を進めており、それに伴い地球に出てきたエル、キッド、アディが主人公らと出会う形。
後にゴルドリーオを駆るエムリスも合流。他にはマップ上のアイコンのみだが色違いにするだけで済むので前王のジルバティーガは登場している。
そういった形である為、エレオノーラ姫らがジャロウデクに攫われている等、一部の原作要素は再現されているが、全体としては原作再現はほぼ行われていないが、いろんな意味でエルが目立ちまくっており、性能面でも全ユニット中トップクラスのイカルガ、陸Sの上、二人乗りのツェンドルグ、MAP兵器の鬼ゴルドリーオと総じて高性能機揃いと扱いが悪いというわけではない。
銀鳳騎士団もエル、キッド、アディのみ、サポート枠は多いが先輩騎士3人組は未登場。
敵側も原作ではあまり戦闘機会のなかったケルヒルトやクリストバルと度々戦うこととなる。
クロスオーバーとしてはおおよその予想通り大量のロボットに囲まれる事にエルが大喜びしており、同じくロボオタクである蛍太(ベターマン)やリュウセイ(スパロボOG)らとロボット談議で盛り上がっている。
DLCシナリオには蛍太とロボット談義をしながら戦うというシナリオもあるほど。
更にはアムロや甲児らも合わせロボットの開発や運用に関する事でも話に花を咲かせる事となった。
懸念されていたアカネの怪獣も、製作者の愛を感じるという事で平和的に済みそうである。
良かったねアカネくん……と思いきや、エル的に「自ら作り出した怪獣に街を破壊させる」というのは対魔獣最前線国民としては断固NGだったらしく、ルート次第で街を破壊する怪獣の姿に「造形美は感じるが、自分の趣味ではない」とバッサリ切られてしまう。
「ウルトラシリーズは守備範囲ではないが、知識は一通りある」という設定で、「特撮は不勉強(だからこれから勉強します)」というセリフもある。
新条アカネの居た現実世界=倉田翼の生きていた現実世界という設定が生えた。
黒幕のアレクシスからはアカネと同列の存在として扱われている。
劇中のアカネの見た目は言わばアバターなのだが、エルはアカネの雰囲気や怪獣嗜好から前世のホビーショップで見かけた少女だと看破している。
前世も計算するとオッサンがJKに絡んでる図だが、言わば夢の様な世界で負のヲタ活を続けるアカネが心配だったのかも知れない。
全体的に明るくあっけらかんとしており、暗くなりがちな本作の中でも癒しとして目立つが、ジェイデッカーが攫われた際には(2号ロボ登場のお約束だと理解しつつも)感情面で沈痛な顔を見せるなど、変人ではあるが狂人ではないという絶妙なバランスのキャラとなっている。
「自分も好き勝手やってるけど、理不尽な暴力だったり、世界を滅ぼすといったレベルで他人に迷惑をかけるのはNG」といったスタンス。
「エルがもしも悪人だったり、野心があったらとんでもない人物になっていただろう」というダンバインのショットを意識した点は本作でも指摘されている。
コミカライズの作者のイラストから謎ブームが
アカネ君が参戦している悪役に囲まれるご列席イラストに加え、逆シャア後でアクシズ落としたシャアなので、居たたまれなくて格納庫メシなクワトロ大尉×ロボキチでロボットを見ながらだと食欲増進なので率先して、格納庫メシのエル君が食事しながら談笑するイラストが投稿された。
解像度高めのイラストが投下された事で、スパロボファンの想像力を刺激し、前日譚が濃過ぎるスパロボ30のロボ談義ブームが発生した。シャア時代はジオンの様々なMSに搭乗し、ガンダム・ゲッター・マジンガーのスパロボ御三家を相手取り、エゥーゴ・アクシズ・ネオジオンにも居たので、各方面のメカに詳しいクワトロにエルが質問するスタイルのスレが乱立した。
ジオン星人のとんでも兵器解説オジサンとか言われる。
後述
コミカライズは現行の中盤までで完結し、スパロボ参戦の形式もストーリー再現的にはアニメの4~5話分を地球でこなす感じなので未だに不満要素の残る状態なのだが、何よりも「なろう小説」発のロボット作品として、いける所まで行ったというのが偉大である。
ロボット要素のある作品自体は割とあるのだが、そこからスパロボ参戦までいけそうな純正のロボ物ははっきり言って無い(浮上してない)のが現状なので、後続作品の登場が待たれるのだが。
END.