SUCCESS NET NOVEL #02
2023年5月 なろう等のネット小説で諸々成功した作品 愛及屋烏
薬屋のひとりごと
Continuation from last page. 02-1 https://no-value.jp/column/39364/
ラブコメは遠いメインキャラの二人
猫猫
本作の主人公。
痩せ型の体型にそばかすだらけの顔立ちだが、実はそばかすは花街で生きる上でトラブルを避けるための化粧であり、それを落とすと割と整った顔立ちをしている。
驚いたときなど、時折名前にちなんで猫耳などが描かれる。
花街で薬師の羅門のもとで育ち、自身も薬師として生きてきた。
それゆえに幅広い医療と薬の知識を持つ。また、それ以外の方面でも知識は豊富であるほか、非常に優れた観察眼も持っている。
性格は基本的に善良で正義感も強い方だが、一方で身分や立場の差が厳しい世界に育ってきたこともあり、ドライで達観したものの見方や言動をすることも多く、降りかかる厄介事は極力避けようとする傾向にある。
人付き合いはあまり得意ではなく、それゆえに友人は少ない。
マッドサイエンティスト的とまで言えるほどに好奇心と研究心が旺盛であり、こと毒や薬、その元となる漢方薬等には並々ならぬ執着を持つ。 薬の調合が趣味で、自分で様々な材料を採集しては薬を調合している。
自分で調合した薬の効果を試すために自身の左腕を実験台に用いており、そのため左腕は傷だらけで、普段は包帯で隠してある。
また、その影響で毒が効きにくく酒精にもべらぼうに強い体質になっている。ただし蕎麦アレルギーを持っており、それは克服できていない。
毒の症状フェチの気があり、毒を口にすると恍惚とした表情になる癖を持つ。
ちなみに、羅門から死体を材料として扱うとタガが外れてしまう恐れがあると、死体には近寄らないようにと言い含められている(その話を聞いた他の人々も納得している)。
本人的にはそれくらいの分別はあるつもりでショックに思っているものの、とりあえず従っている。
薬草採取で外出したときに人攫いにあい、後宮務めの下級女官として売り飛ばされる形で後宮に入った。
なお、この時点の立場は人攫いから派遣された身であり、彼女が稼いだ金は人攫いがピンハネできる仕様。そのため、少しでも潤わさないためにわざと無能を装っていた。
一方で後宮での生活自体は「毒見役として堂々と毒を口にできる」「高級楼閣である緑青館を取り仕切る、やり手婆の勧誘から逃れられる」という理由で気に入っている。
壬氏に薬師としての能力を知られたことで玉葉妃付きの侍女に抜擢され、その後壬氏に正式雇われ宮廷に勤め続けることとなる。
壬氏
後宮を統括する青年の宦官。
大変な美形で男女問わず人を魅了する美貌の持ち主。
男性に媚薬を仕込んだ差し入れを送られるほど。
現状から更にわずかにでも美しくなろうものならブレーキの甘い人間はぶっ飛ぶと、変装で口紅一つ付けることすら禁断行為扱いを食らうレベル。
一方で本人の性格は割と粘着質で腹黒。
また、気に入らないことがあると拗ねるなど子供っぽい一面もある。
仕事ぶりは極めて優秀であり、後宮以外についても数多くの仕事を手広くこなしているが、その反面苦労を背負い込みやすい傾向にある。
猫猫の優秀さを知ったことで彼女を上級妃である玉葉の侍女に抜擢し、以降も何かと関わるようになる。
猫猫からは悪くは思われてはいないもののぞんざいに扱われることが多い。が、本人はそんな扱いが新鮮らしく、ナメクジを見るような眼で見られると嬉々として語っていたとのこと。
自らの外観に全く惑わされないことから猫猫に興味を抱きはじめ、やがて好意を抱くようになる。
それ以降、猫猫に対して何かと不器用なアプローチを行うものの、猫猫にはなかなか気づいてもらえない。
その正体は皇帝の実弟・華瑞月。
病弱ということにしており、瑞月として人前に出ることは滅多にない。 その特殊な素性から、宦官を装ってはいるものの、実はいわゆる宦官ではない。
その為、アレを切り取ってはおらず、性欲を抑制する薬を常用している。 薬について、側近の高順からはそのうち不能になると言われている。
正体を隠して後宮に勤めている理由は、自身の持ち前の美貌を活用し、後宮や宮廷内の不穏分子を炙り出すため。
自身も皇位継承権を持っているが、帝位は望んでおらず、むしろ候補から外れるために、後宮の治安の安定と跡継ぎとなる皇子の健やかな成長を望んでいる。
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