2023年6月 メモ書きコラムSS編 愛及屋烏
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やる夫はDQ5の主人公に転生したようです、 ただし双子で
「やる夫はDQ5の主人公に転生したようです、ただし双子で」は、スクウェア・エニックスのゲーム『ドラゴンクエストⅤ』を原作とした長編やる夫スレ作品。
作者は◆vsQyY1yD2Q。2012年12月23日から不定期に投下され、2020年7月19日から定期更新に移行。2021年12月26日に完結した。
概要
元々はやる夫はDQ3の世界で生きていくようですのスレに投下されたニセ予告作品の一つだった。
その後、やる夫 de LIVE!板への移転のための投下テスト用に単独スレで続編が投下され、それ以降は「ドキ♥ ○○だらけのハーレムダンジョン」同様、連載の投下が間に合わないときの穴埋めとしてDQ3や「悪魔召喚師 やる夫と悪魔のいる日常」のスレで投下されていた。
連載が1本完結して以後は余裕が出来たためか、主にお盆や年末などの長期休暇前に特番扱いで投下されていた。DQ3完結後は定期連載に移行した。
DQ3と微妙にリンクしており、劇中のDQ6編で登場したキャラの子孫や妖精の国経由で、DQ3のキャラ本人が一部登場する。
あらすじ
やる夫がまるでDQ5のOPのような夢を見て目を覚ますと、DQ5の世界に主人公として転生していた。
しかも原作には存在しない双子の兄やらない夫もおり、彼もまた転生者だった。
二人は悲惨な未来を変えようとするが、行動派のやらない夫と慎重派のやる夫の主張は次第に食い違っていき、パパスのラインハット行きを切っ掛けに道が完全に分かたれる。
原作ルートに進む事となったやらない夫に対し、取り残されたやる夫はこのままでは滅ぼされるサンタローズを救うために活動を始める。結果、物語は原作から大きく乖離していく事になる。
異世界混浴物語
あらすじ
「……これでどうやって戦えって言うんですか」
魔王を倒すため異世界に五人の勇者が召喚された。
しかし、主人公・北條冬夜が目覚めた勇者の力は『無限バスルーム』という「どこでもお風呂に入れる能力」だった。
落胆しつつも能力の特性を把握していく冬夜だったが、意外な利用法が見つかり、先行きにも一筋の光明が見えてくる。
そんな冬夜のもとを同じく召喚された勇者、東雲春乃が訪れる。
彼女の依頼は『無限バスルーム』での混浴で―――
概要
『異世界混浴物語』は、日々花長春による日本のライトノベル作品。イラストははぎやまさかげ。
「小説家になろう」で掲載されていたオンライン小説。
第1回オーバーラップ文庫WEB小説大賞読者賞を受賞して、2015年3月25日にオーバーラップ文庫より刊行された。
複数勇者、変則的な能力、主人公の地に足のついた性格等、DQ3のSSとの共通点を見出す事も出来る。
作者の誕生日が7月30日なので7月=旧暦の文月、30日= 三(み)十(とお)で「文月みと」。
転じて、7月30日の誕生花=日々草+日々草の漢方薬名=長春花で「日々花長春」とのこと。
無限バスルームというパワーワード
無限バスルームは主人公の冬夜が目覚めた能力。
お風呂が内蔵された異空間をどこでも召喚できる。異空間への扉は冬夜のみ開閉が可能。
中に入り扉を閉めれば外部から干渉を受けることがなく、逆に内部からも外部に干渉できない。
誰かをお風呂に入れることもできるが、冬夜自身が異空間の中に入っている必要がある為、召喚された当初の冬夜は、混浴を承諾してくれる女性、もしくは入浴の習慣がない亜人くらいしか、仲間の選択がなかった。
バスタオルや石鹸などは異空間を召喚するたびに完備される。その為、タオルや石鹸を外部に持ち出して使うことが可能。水やお湯は無味無臭で無害、魔法や呪いを消す浄化の力があるほか、トウヤのMPの限り無限に出せるため、水不足に悩むことはない。
結果的に最初の仲間は村が水不足で困窮していたサンドリザードマンの戦士となった。
さらに、脱衣所、浴室乾燥などの機能が存在し、ギフトが成長することにより洗濯機や洗面所といったものも拡張され、異空間自体に浄化の効果がかかってるのを確認してからはカビやサビの心配のない便利な収納となり、旅の荷物を整える手間が大幅に削減された。
これらの機能は全て冬夜のMPで賄われているため、サンドリザードマンのトラノオ族の集落で水を出し続けたり、旅をしながら浴室乾燥を使ったりと、日常的にMPを消費することでMPが鍛えられ、冬夜のMP増加に大きく貢献することになる。
ギフトが成長してもお風呂の機能が拡張されるだけだと思われていたが、冬夜が他の女神の祝福を受けると、予想外の機能が追加されていく事に。
最終的に蛇口からジュースと出汁が出る。
後述
なろう小説界にはコンビニ勇者等もいるので、最近では大人しい部類になってしまったが2013年というタイミングを考えるとかなり奇抜。
大概は成長につれて能力が逸脱し、初期の能力の名称が形骸化するパターンが多いのだが、作者の性格なのか、無限バスルームで相当に頑張っている。
作者の作品には石橋&オープンスケベ主人公が多くハーレム展開が基本だが、その辺りを受け入れられるのなら、どの作品も楽しめる事は請け合いである。
END.