2023年6月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
勇者王ガオガイガー (1997~1998)
ベターマン (1999)
勇者王ガオガイガーFINAL (2000~2003)
勇者王ガオガイガーFINAL GGG (2005)
覇界王~ガオガイガー対ベターマン~ (2016~2021)
Continuation from last page. 08-3 https://no-value.jp/column/41398/
シリーズ最後の主役ロボ
ギャレオン
「天海護」こと三重連太陽系『緑の星』の子供“ラティオ”を地球に連れてきた黄金の獅子。ガオガイガーの中核を成しファイナルフュージョン時は眼が光る。
護を天海夫妻に託した後は姿をくらませていたが、獅子王凱がEI-01と接触した際に再び出現。EI-01にダメージを与え、ガイを救出した。 その後は〈ゾンダー〉が活動開始するまでGGG内で沈黙を保っていた。
護の実の父である『緑の星』の指導者“カイン”の人格のコピーを持っているが、EI-01との戦闘でデータが破損してしまっている。護を守るために行動するため、護の危機を感知すると隔壁を破壊してでも現場に向かおうとする。
ガイガー
ギャレオンがサイボーグガイとフュージョンし、変形して誕生するメカノイド。 等身大ヒーローとメカが融合し、メカノイドになる行為は『勇者指令ダグオン』の「融合合体」を踏襲している。
それとは違う点は、憑依するようなものではなく(描写ははっきりしていないが)コックピット内に乗り込むような形となっているところである。
主に格闘戦を行う。固定武装はなく、武器らしい武器はギャレオンの爪を展開して拳に装備する〈ガイガークロー〉のみであるが、ドリルガオーを両腕に装備して武器として使用可能であり、ステルスガオーでの空戦も出来る。
ガオーマシン
〈ジェネシックガオガイガー〉に使われる〈ジェネシックマシン〉のデータを元に開発した地球製合体用マシン。 ガイガーと合体する事でガオガイガーを形成するパーツとなる。 基本的に自動で動くが、コックピットも備え付けられており、有人による操縦も可能になっている。
- ライナーガオー:500系新幹線を模したマシン。 ガオガイガーの両肩と両上腕部を形成する。
- ドリルガオー:二本のドリルを装備した戦車型マシン。 ガオガイガーの両足を形成する。
- ステルスガオー:ステルス戦闘機を模したマシン。 ガオガイガーの翼、下腕部、頭部、ボディ側面を担う。
- ステルスガオーⅡ:後半で宇宙用パーツを増設されたステルスガオー。 パーツをパージして、通常状態に近い状態に戻る事もできる。 なお、初代とⅡは別機体でもある様で、Ⅱをガオファイガーやガオガイゴーが使用している場合は初代を使用する事も可能(但し宇宙での機動力は劣る)。
《ファイナルフュージョン》
凱とギャレオンがフュージョンしたガイガーとガオーマシン3機が合体し、最強の勇者王となる為に必要なシークエンス。 合体にはGGG本部に合体要請を送り、それを大河長官が許可し、その後にガラスで保護された合体プログラムの実行ボタンを押さなければならないというお約束がある。実行ボタンはガイの彼女である卯都木命が担当。
命「長官、ガイガーからファイナルフュージョン要請シグナルです!」
↓
長官「よし、ファイナルフュージョン承認!」
↓
命「了解! ファイナルフュージョン――プログラム……ドラァァァイブ!!」
↓
バキンッ!!(ガラス粉砕)
↓
凱「よっしゃぁあああああああああああ!!」
↓
ファイナルフュージョン
毎回保護ガラスを叩き割ってボタンを押すので、観てるとだいたいの人は「もうガラス要らなくね?」と思う(しかしお約束である)。
もっとも毎回合体しているのでそう思わないかもしれないが、本来FFは長官の許可が必要なほど重要かつ危険が伴うもの。なので、この一連の流れを行う必要があるという状況自体が現状の深刻さを物語っているとも言える。
余談だが保護ガラスは怪我防止で割ってもバラバラにならない。
合体する際はガイガーが周囲に電磁竜巻「EMトルネード(Electoro Magnetic Tornado)」を展開して合体の妨害を防ぐが、敵機のパワーによっては突破される事もある。
というかシリーズ通して一番合体に失敗しているロボットで、他の勇者ロボや護の援護がないと大体失敗する。
当初は合体プログラムが不完全であったため成功してもガオーマシンが破損していたが、回を追う毎にプログラムは更新されるため次第に問題はなくなっていった。
ちなみに失敗すると衝撃でサイボーグガイやガイガー、ガオーマシンはバラバラに砕けてしまう。
というか成功してもガオーマシンのパーツ(ライナーガオーの車輪等)が吹っ飛ぶぐらいの衝撃はある。
初期の合体成功率はほぼ0%である。
ほぼ0%である。
滅茶苦茶大事な内容で敢えて二度ツッコむ要素でありガオガイガーにとって重大な事である。
だが、勇者はこんな事では止まらない。なぜなら「確率なんてのは単なる目安だ。足りない分は勇気とガッツで補えばいい!」からである。
ガオーマシンが自動制御出来ない、合体プログラムを消去されたなどの非常事態には、各ガオーマシンにパイロット及び超AIを乗せて〈FFマニュアル〉を行なった。
ついに
我々の待ち望んだ
真の勇者が誕生した
その名も
勇者王
ガオガイガー
ガオガイガーとは、地球外知性体〈ゾンダー〉に対抗する為に造られたスーパーメカノイドである。
ゾンダーによって機界昇華されて滅んだ三重連太陽系・緑の星から飛来したメカライオン〈ギャレオン〉が齎したオーバーテクノロジー、そこに記録されていたデータ、及びゾンダーに抵抗力を持った無限情報サーキットである、勇気の宝石『Gストーン』が用いられている。
凱とフュージョンしたギャレオンが人型に変形したメカノイド〈ガイガー〉を核にして、ライナーガオー・ドリルガオー・ステルスガオーの三機のガオーマシンが合体する事で誕生する。
ガイガーが真っ白だったのに対し、カラーリングはほとんど黒に覆われている。中盤で『ウルテクエンジン』が搭載されて出力が上がった。
ちなみに、前半と後半で背中(ステルスガオー)のGGGマークの色が異なる。 (初期=黄、後期=緑)
これは黄色(というか金色)が『ガッツィー・ジオイド・ガード』のエンブレムで、翠が『ガッツィー・ギャラクシー・ガード』のエンブレムの為。
ダンガイオーのコラムで触れたが、ガオガイガーは作品における主役機ではあるのだが、ギャレオン内部にあったオリジナルの〈ジェネシックガオガイガー〉の不完全なデータを元に開発された地球製コピーである。
ギャレオンは地球よりもはるかに優れた異星の科学技術の結晶だが、そこに合体する3機のガオーマシンは地球の技術でなんとか再現を試みたもの。
解明しきれていない技術を無理やりコピーし、機械的にも未完成のまま実戦投入したものだから物語開始時は到底万全とはいえず不具合が続出していた。
合体システム自体が超不安定、合体の度にパーツ各部がぐしゃぐしゃ、必殺技の使用で内部にダメージ等。そして敵もその辺を容赦なく突いてきた。
本編ではそういったマシーンの未熟さと敵との技術差を技術のアップデートと新勇者ロボの参加などで補うといった展開が見られた。
「勇気」や「ガッツ」という言葉がしばしば飛び交う「勇者王ガオガイガー」の物語であるが、人類の英知と不断の努力によって、強大な敵に立ち向かうメタ&テクノロジー競争という側面があった。
《基本武装》
基本的には前衛での格闘戦を担当。ブロウクンマグナムも発射動作が大きいのでメイン飛び道具は炎竜・氷竜や他の仲間達に任せている。色々と有名な必殺技は別途で紹介する。
内蔵された武装とは別に様々な効果のハイパーツールも使用する。
- ブロウクンマグナム:回転有りのロケットパンチ。高速回転した右腕を撃ち出すというガオガイガーの基本技であり、高い貫通力を持つ。 発射後、腕は自動で戻ってくる。水平軌道を保つため拳と腕部装甲は逆回転する。バリア貫通用装備だが、描写される大抵のバリアに対して弾かれる事が多かった。
- プロテクトシェード:左腕から発生させるバリア。受けた攻撃がエネルギー系だった場合、五芒星の形に収束させて跳ね返す事ができる。ただし威力が高過ぎると反射できない。 自機は防げても、受け切れなかったエネルギーが拡散して周囲に被害を広げることもあった。また全身に纏うように発動させたり(深海などを長時間は無理)、応用だがディバイディングドライバーのように海の水を押し広げることも一時的にだが可能。 ちなみに合体しているギャレオンが任意で発動可能である。
- プラズマホールド:左腕から電撃を発生させ、相手を捕縛する技。 プロテクトシェードの機能を反転させて行うためシステムに負荷がかかる。そのせいでTV版では2話と最終話しか使用されなかった。ゲームで使用可能な場合、デバフに便利。
- ドリルニー:ドリルガオーのドリルを使った膝蹴り。作中では割と多用しているのだが、わざわざ技名を叫ばない為か凱役の檜山氏には「あまりテレビでは使われなかった地味な武器」と言われてしまっていた。
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