LATER SEQUELS SERIES #08
2023年6月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
勇者王ガオガイガー (1997~1998)
ベターマン (1999)
勇者王ガオガイガーFINAL (2000~2003)
勇者王ガオガイガーFINAL GGG (2005)
覇界王~ガオガイガー対ベターマン~ (2016~2021)
Continuation from last page. 08-7 https://no-value.jp/column/42486/
新世代勇者王
覚醒人凱号
GGGとアカマツ工業の共同開発によって生み出されたハイブリッド機。開発者はアカマツ工業社長にして、凱の叔父・獅子王雷牙博士の28人の子の一人、阿嘉松滋。
GSライドが組み込まれた特別製のグリアノイドがオプションではなく標準装備になっており、ウルテクエンジンによる飛行機能やリンカージェル透析機能はもちろん、GSライドとリンカージェルのハイブリッドエネルギーにより、他のニューロノイドや勇者ロボに無い優位性を獲得している。
搭載されている生体ユニットは、護達の友達だったPSゲームで登場したシャチのヴァルナー。元は「GBR-17 覚醒人Z号」という名だったが、改修後に獅子王凱から名前を取り、凱号と名付けられる。
アクセプトモード時には凱号、アクティブモード時にはガイゴーと呼称される。 APモードは「覚醒人1号」に酷似しており、AVモードは「ガイガー」に酷似している。
本来ダイブするはずだったのは覚醒人1号同様に蒼斧蛍汰と彩火乃紀だったが、起動実験の日に国際的犯罪結社バイオネットの巨大ロボが横浜の市街地を襲撃する事件が起き、二人の代わりに天海護と戒道幾巳が搭乗。
初戦闘で二人はバイオネットロボを撃破するだけでなく、蛍汰と火乃紀がヘッドダイバーと想定した上での予測を遥かに凌駕する性能を発揮。
結果『ガオガイゴー・プロジェクト』が始動することとなった。
護や幾巳は、三重連太陽系に取り残されたGGGメンバーを助けるために協力しているが、国連の真の目的は、覚醒人凱号と新型ディビジョン艦「ミズハ」を用いて木星のザ・パワーを採掘することであった。
そのため、亜嘉松社長は「人類がゾンダーと同じ道を歩みかねない戒めの意味を込めて」「これ以上開発を先に進めたくない」ということから、ゾンダーのZ及びアルファベットの最後の文字を取って「覚醒人Z号」と名付けた。
ガオーマシン
ガイゴーとファイナルフュージョンするガオーマシンは「ライナーガオーⅡ」「ドリルガオーⅡ」「ステルスガオーⅡ」の三機。
覚醒人凱号をコアとして、新生スーパーメカノイドを誕生させる──その際に必要なのが、ガオーマシンだ。一時は新たな機体を開発しようとして、幾度も壁に行き当たった阿嘉松が思いついたのが、ガオガイガーやガオファイガーのガオーマシンを流用しようという発想である。
偉大な父や叔父を越える必要はなく、堂々とその伝統を活用してやればよいのだと。敢えて、有限会社の社長という立場にこだわり続けてきた阿嘉松ならではの発想だった。と、いうことで阿嘉松は有限会社社長特有の発想で新機体の開発にはこだわらず、父・獅子王雷牙や叔父・獅子王麗雄の作ったガオーマシンを流用する事で完成させた。
ステルスガオーがⅢではなくⅡを使用しているのは、ガイゴーにはガオファーにあったリングジェネレイターが無いため、ファントムリング・ウォールリングを使う為にはステルスガオーⅡに搭載されている実体のリングを使用する必要があったからである。
規格的にはステルスガオーⅢとも問題なく合体できるため、Ⅲも予備機として常に使えるよう整備されており、ステルスガオーIも同様に予備機として整備はされている。
しかし「ガイゴーにはリングジェネレイターが存在しないため、ステルスガオーⅡが優先運用されてきた」ということでⅡでの運用が基本となっている。
結果的にスターガオガイガーとガオファイガーではズレていたガオーマシンのナンバリングが本機で揃うことになり、両機の面影を感じる新世代の勇者王が誕生した。
いまここに
三重連太陽系で生まれ、地球で育ったふたりの少年による
純地球製の新たなるくろがねの守護神
ガオガイゴーが誕生した!
GBR-21 ガオガイゴー
ガオガイゴーとは『勇者王ガオガイガーFINAL GGG』のDVD-BOXの特典付録『ディスクZ』に収録されている『プロジェクトZ』、及び、FINALの続編として制作された小説『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』に登場する主役勇者ロボである。
三重連太陽系でのソール11遊星主との最終決戦後、ガッツィー・ギャラクシー・ガード主要メンバーや勇者ロボたちが地球圏に未帰還となる中、GGGとアカマツ工業が『Z計画』に基づき、共同製作した新生スーパーメカノイド。
ベターマンで登場したニューロメカノイドの新型「覚醒人凱号」を核としてガオーマシン三機が合体することで誕生する。
ヘッドダイバーは天海護と戒道幾巳。ウームヘッドには護、セリブヘッドには戒道が搭載する。
勇者王としての活動歴は(ややこしいジェネシックを除けば)ガオガイガーが2005年4月から約1年。ガオファイガーが2007年1月から約半年という中、2010年に初起動後は劇中完結の2018年までは少なくとも活動をしているため、一番長期の活動をしている勇者王となる。
アクティブモードのガイゴーにステルスガオーⅡ、ドリルガオーⅡ、ライナーガオーⅡがファイナルフュージョンすることで誕生する、地球の新たな守護神と同時にザ・パワー運搬護衛機として誕生した最後の勇者王。
メインパイロットは戒道が基本的には担当するが、状況に応じて制御権を渡されることで護が左半身の操縦も担当する。
また、状況次第では全制御権を渡され、護が全身の操縦を担当することもある。
前述の通り、搭乗予定者だった蛍汰や火乃紀のコンビでも起動は可能。火乃紀は予備パイロットでもある。勇者ロボであると同時にニューロノイドでもある為、操縦にはデュアルカインドに類する能力が必須である。
なのであくまで「動かすだけ」を考えるならば、獅子王凱が搭乗することが前提のガオガイガーやガオファイガーよりは搭乗可能な人は多い方と言える。
ただしショックアブソーバーとなるリンカージェルがあるとはいえ、合体時の衝撃を耐え、しかもそこから戦闘する必要があるため、それらに耐えうる人物となるとやはり限られてはきてしまう。
武装はスターガオガイガーとほぼ同じだが新機能や発展型装備などが追加されている。
基本的な四肢はガオファイガーだが、ステルスガオーⅡと合体しているためヘルメット部と両腕はスターガオガイガーのものとなっている。
このガオガイゴー独特の仕様は前述のリング仕様のためにステルスガオーⅡを優先使用しているからだが、ステルスガオーⅢとも普通に合体できるため、その際はヘルメットと両腕もガオファイガーと同じになると思われる。
また一部の機能はニューロノイドのシステムと接続した事で新たな効果を発揮する様になっている。
発揮できるパワーが大きく上昇した事で、全力稼働状態だと透析機能を搭載していて尚リンカージェルがそれほど長く保たなくなっている。
端的に言えば、勇気を奮い立たせて力を振り絞るということがあまり通用しない。ジェルが劣化すれば指先一つ動かせなくなる。
機体性能としては、詳細な機体スペックやシステム周りが公式より出ていないため最大出力等は不明。
しかし、搭乗者が緑の星のラティオである護と赤の星のアルマである戒道の為、GストーンとJジュエルのエネルギーを使用でき、ヘル・アンド・ヘブンの際は、従来のブロウクンエネルギーとプロテクトエネルギーを合わせるのではなく、右手からJジュエル、左手からGストーンのエネルギーを発生させ、それによるGとJの共鳴現象により、機体が白銀にへと変わり、圧倒的な力を発揮する。
しかし、これは言い換えれば護と戒道が搭乗することを前提としており、凱が乗らないと真価を発揮しないガオファイガーとある意味で同様の問題を抱えている。
追加武装
共通するガオーマシンの武装は同じ様に使えるが、独自の武装も追加された。
- プラズマアナライズ:プラズマホールドの機能を発展させた新技。プラズマホールドによる捕縛フィールドで対象を解析する。
- 隠し腕:ガオガイゴーは他の勇者王と違い、FF時の上半身の変形方式の関係上、ガオガイゴーの状態でもガイゴーの両腕を使う事が出来る。 またこの状態でもシナプス弾撃の発動が可能で、4本腕になることも含め、相手の意表を突いた戦術を展開する。
- クレストカッター:ステルスガオーIIに搭載された赤と金のギザギザのパーツをブーメランのように投げつける。本来の仕様にある武装ではなく、ダイバーを担当した蒼斧蛍汰のオリジナル技。 投げつけたパーツの正体はガオガイガー合体時にギャレオンに接続されるタテガミ。取り外しできるようなパーツではない為、使うと戻せないし、重量バランスも崩れるし、整備班にとても怒られる…どころか大惨事になりかけた。
- シナプス弾撃:ベターマンの劇中で活躍したニューロノイド最大の特徴にして必殺技。TNシステムによるブレイク・シンセサイズによって精製した化学物質を目標に対して注入する。 戦闘以外でも様々な状況で使える。場面に応じて極めて多種多様な物質を精製することが可能で、非常に広範な状況に対応することが可能となり、この技一つで汎用性が圧倒的に向上している。 操縦者の技量や経験によりその精製量や速度は左右される。
to be next page. 08-9 https://no-value.jp/column/42788/