LATER SEQUELS SERIES #08
2023年7月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
勇者王ガオガイガー (1997~1998)
ベターマン (1999)
勇者王ガオガイガーFINAL (2000~2003)
勇者王ガオガイガーFINAL GGG (2005)
覇界王~ガオガイガー対ベターマン~ (2016~2021)
Continuation from last page. 08-8 https://no-value.jp/column/42647/
ロボットアニメ史に残る必殺技・1
ヘル・アンド・ヘブン!!
ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ ――――
ヘル・アンド・ヘブン、それは攻撃と防御のエネルギーを一つに合わせた
ガオガイガー最強の必殺技である!
ヘル・アンド・ヘブン
ヘル・アンド・ヘブンとは『勇者王ガオガイガー』シリーズに登場するスーパーメカノイド・ガオガイガー系列機の必殺技である。
「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…」の詠唱で発生させた、右掌からの攻撃のエネルギーと左掌から防御のエネルギーを、両手を組み合わせて融合させる。
その後、合体時の防御フィールドであったEMトルネードを前方に放射し敵を拘束、そこにステルスガオーの推力で突撃し拳を叩き込む技。
「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」とは、緑の星の言葉で「二つの力を一つにする」という意味合いがある。(言葉自体はガ行をすべて使った造語) この時、(Gパワーの場合)体全体が緑色に発光するのが特徴(弾丸Xの時とは色合いが若干異なる)。
元々、勇者王計画(ガオガイガー・プロジェクト)におけるゾンダーロボに対する最強の攻撃手段として、ギャレオンの破損したブラックボックス内から発見された不完全な状態の上記ボイスコマンド、その特性を活かした凱のアイデアからオリジナルの必殺技としてヘル・アンド・ヘブンは生み出された(後者は『覇界王』にて明言された)。
ガオガイガーの代名詞的必殺技といえるが、何気に必殺「技」としては事実上の未完成でありに欠点も多い。中でも最大の問題は、発動の為のボイスコマンドが不完全故、融合させたエネルギーを纏ったままなので、凱の体に大きな負担をかける命を削る諸刃の剣の技であること。
また、凱に限らずその膨大なエネルギーからガオガイガー本体へのダメージも無視できないレベルであり、特に、ブロウクンエネルギーを担当するのもあってか右腕部はボロボロになっている。
この問題がシミュレーションの段階で判明していたことから、GGGはヘル・アンド・ヘブンに代わる決戦ツールとして、Gツール(ゴルディオンハンマー)、グランドプレッシャー、モレキュルプラーネ、スペースチェーンソーをEI-02出現以前から開発しており、いずれはこれらに移行する予定であった。
しかし、EI-02の出現・護による浄解に際し、ゾンダーは人間が変化したゾンダー核を持つ事が発覚。
人命救助を最優先とするGGGにとって、ゾンダー核の安全な摘出が必須となり、ゾンダー核を破損しかねない前記ツールは、すぐに改良可能だったグランドプレッシャー以外の軒並み改修を余儀なくされ、ヘル・アンド・ヘブンの使用が不可避となってしまった。
このとき、大型であることからモレキュルプラーネとスペースチェーンソーはGSライドを取り外され、Gツールは新装備マーグハンドと新規超AIが開発されることになる。
ヘル&ヘブン
ヘル・アンド・ヘブンの際に使用されるBGM。ヒーローの必殺技BGMとしては異色の方向性な音楽が特徴的。曲の長さは約33秒。
ちなみに初使用時からBGMが一時的に止まるというジンクス的な使用方法が確立されていたりする。
ジェネシックバージョンである【ジェネシック・ヘルアンドヘヴン】の場合はコーラスがつくが、それも含めてより悪魔的に仕上がっている。
ヘル・アンド・ヘブン・ウィータ
緑の星の指導者カインが使用したとされる真のヘル・アンド・ヘブン。
「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」のボイスコマンドによって二つの力を一つにした際、そのエネルギーは全身に纏った状態となる。
ここに最後の呪文「ウィータ」を加えることで、その力を一点(この場合は拳)に集約することが可能となる。初めて映像作品で使用されたのはZマスターのマスタープログラムを浄解する場面。
これとレプリジン(複製)護や後のガオガイゴーの使用シーンから、本来のヘル・アンド・ヘブンはビーム状のエネルギー波を放つ技である様子。
ジェネシック・ヘル・アンド・ヘブン
真のヘル・アンド・ヘブン。
ジェネシックオーラによる嵐のような力場を放って敵を包み込んで拘束し、組んだ両拳に破壊エネルギーを充填。ガジェットガオーの推進システムをフル稼働して突撃して両拳を相手に打ち込んで敵を破壊する。
衝撃から拳を守るため、ガジェットガオーの首の第4~6節の三つを使って両手の親指以外の四本(装着時に長く伸びる)をグローブ状に覆う。
小説版では『ヘル・アンド・ヘブン・アンリミテッド』と呼ばれる。
地球製のヘル・アンド・ヘブンは対象物のコアを抉り出すが、こちらは純粋に対象物を破壊する。破壊力は勇気ある限り無限に拡大するというチート性能。カインが弱体化改造をした最大の理由がこれ。
遊星主のパルパレーパに「攻防一体の技」と言われた事から、従来のガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンのような防御力の低下は起こらないと考えられる。
しかしながら技の終了時に背中の推進システムに僅かな隙ができるため、パルパレーパの攻撃を許すことになってしまった。恐らくは推進エネルギーを放出する為に推進システム周囲のバリアにわずかな隙間が空くと考えられる。
ヘル・アンド・ヘブンの発動中は機体周囲が嵐のような強大な力場で包まれる上、技自体の破壊力が圧倒的であるために通常であれば推進システムのわずかな隙は問題にならないと思われるが、パルパレーパ・プラジュナーは無限再生能力を駆使してヘル・アンド・ヘブンを受けて消滅しつつ瞬時に再生するという力技でこの隙を突いてみせた。
発動呪文は『ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ・ウィータ』なお、『ウィータ』とはラテン語で『生命』を意味する。またオーバーフローエネルギーは凱の怒りのガオファイガー同様、破壊の地獄から発生する。
ファイヤー・ヘル・アンド・ヘブン
ゲーム『新世紀勇者大戦』でのスーパーファイヤーダグオンとの合体技。
技としてはSFダグオンのスーパーファイヤーメガ光波を纏ったヘル・アンド・ヘブンという、どう考えてもゾンダーや原種には使用できない代物である。
またガオガイガーでラスボスにトドメを刺した場合、ガンチャージ・HTモード、パーフェクトキャノン、マックスキャノン、スーパーファイヤーメガ光波、ライジンフラッシュと各パイロット+ファイヤージェイデッカーの勇気を纏ったヘル・アンド・ヘブンを使用する。各ビームを纏った際のカラーリングは金色。
なおこの技、演出面での殺意が凄まじく、拳どころかそのままガオガイガーで相手を貫き突き抜けてしまう。そして爆発をバックに勝利のVサインを決める。
エル・インフェルノ・イ・シエロ
痛快娯楽復讐劇なロボットアニメ『ガン×ソード』に登場する「古代合体エルドラV」の必殺技。
赤熱化した右手と白熱化した左手を合わせて敵に叩き込むエルドラV最大の必殺技。
両手を合わせて出す・技名がスペイン語で「地獄と天国」など、ガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンが元ネタであることが示唆されており、設定のみで本編では未使用だが、スパロボKでは技のモーション及び戦闘アニメの演出について、紅一点の故人・チヅルのカットインが入ること以外はスパロボWでのヘルアンドヘヴンとほとんど同じである。
攻防の融合ではなく、左右の熱量の上乗せなので技の仕組み自体は異なる。
ヘル・アンド・ヘブン G+J
戒道と護が操縦権を半身ずつ分け合い、戒道の「ユー・ハブ・レフトコントロール!」の号令を受けた護が、「アイ・ハブ・レフトコントロール!」と承認することによって放たれる。
ガオガイガーの場合は右腕の破壊のエネルギーと左腕の防御のエネルギーを合わせたものだったが、
上述したようにガオガイゴーの場合はそれではなく、なんと右腕からJジュエル、左腕からGストーンのパワーを放っている。
つまり、シルバリオンハンマーやファイナルでのキングジェイダーの復活劇と同様の現象を引き起こして放っており、共鳴現象により機体がかつての勇者王のヘル・アンド・ヘブンと違い銀色に輝く。
さすがに高威力の技のため、この必殺技を使う時にはリンカージェルに護られているとはいえ、激しい衝撃が二人を襲う。
また緊急時には片方のエネルギーを使ってヘル・アンド・ヘブンを発動することが可能である。
発動呪文は例に漏れず「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」。
覇界王ジェネシックと対峙したときは、最後に「ウィータ」もつけていた。
漫画版ではバイオネット戦でもウィータをつけている。
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