映画生活コラム #01-5

2023年09月     日常生活アウトプット系コラム・映画編    愛及屋烏

グリッドマン ユニバース

Continuation from last page. 01-4 https://no-value.jp/column/44313/

⑬幽霊の正体

街に新たな怪獣・ドムギランが現れ、裕太とグリッドマンがこれを撃退しに出撃。

蓬達もダイナゼノンで援護し、更に次元の壁を破って、グリッドナイトがここに駆け付ける。

フルパワーグリッドマン&カイゼルグリッドナイトの武装交換※からの一斉攻撃で怪獣は撃破されるも、直後に出現した、もう一人のグリッドナイトがグリッドマンに不意打ちを食らわせる。

これによりグリッドマンは消滅し、ガウマ、夢芽、歴、ダイナゼノンまでもが同様に姿を消す。

何が起きているのかと六花たちが目を白黒させる中、裕太と蓬と共にアンチと呼ばれていた頃の姿をしたナイトが一行の前に現れる。

裕太の前に何度も現れていた幽霊の正体はナイトだった。

彼は「世界の重複現象の原因はグリッドマンだ」と語り、複数の世界を外側から観測していたからこそその事実に気付けたこと、それを裕太に教えようとしたが世界の復元力に阻まれてうまくいかなかったことを説明する。

グリッドマンとは本来不定形のエネルギー体(電光超人での姿も一平の自作ヒーローのデザイン)であり、彼の力を利用して複数の世界を取り込み、その全てを我が物にしようとしている者がいるという。

ナイトが攻撃したのはグリッドマン当人ではなく、グリッドマンの意識と力の残滓だった。

※ナイトがキャリバー、グリッドマンがキャノンを装備。

⑭グリッドマンユニバースの構造

新条アカネが逃避先とした電子ピアノ(アノシラスが居たので)のコンピューターワールドはツツジ台として彼女に創造されたが、最終回で箱庭から脱却し、一つの世界として独立している。

最初からユニバース内の世界だったのか、フィクサービームによる再構成時に取り込まれたのかは疑問が残るが。電光超人グリッドマンの現実世界=新条アカネの現実世界だった場合、ツツジ台の類似性の原因は新条アカネが世界観(テクスチャ)の設定を言わば、コピペしたからだろう。

コンピューターワールドの住人、コンポイドを模したレプリコンポイド。

身近な人間の設定は凝っていたが、基本的には世界はみんな自分が好き、定義しながらも完全な管理は出来ず、不愉快な出来事も多く、怪獣で発散し、辻褄合わせも改竄で済ましていた。裕太がグリッドマンと融合可能だったのも、そんな世界で六花が好きだったからである。

一方のグリッドマンユニバースは、リアルでの視点ではメディア展開された作品群でありながら、グリッドマンの記憶と能力によって派生・創造された世界群であった。

ダイナゼノンがダイナドラゴンとゴッド(パワード)ゼノンに似ているのもガウマや怪獣優生思想がダイナゼノン世界に居た理由も世界の創造主がグリッドマンだからである。アニメシリーズでのクレジット「原作:グリッドマン」の意味もここに集約する。

⑮アンチとナイト、怪獣少女と二代目

アンチと怪獣少女はドムギランに勝利したグリッドマンを突如《もう一人のグリッドナイト》が襲って、グリッドマンやダイナゼノンを含めツツジ台以外の世界のすべてが消滅した直後に登場。

姿は二人とも『SSSS.GRIDMAN』の時とほぼ同じ。

ダイナゼノンの時点では、この世界を訪れた成長したアンチ(グリッドナイト)と怪獣少女(アノシラス二代目)なのだろうと考察されていたが、その正体がダイナゼノン世界を創造したグリッドマンの記憶によって派生・再現された別存在なのが発覚した。

どうもグリッドマンは裕太と六花の恋愛方面について、結果的にその邪魔をしてしまった事を悔やんでいたらしく、その反動なのかダイナゼノン世界は妙に恋愛色が強い。

SSSSの終了直後にグリッドマンはその後悔を今回の黒幕に突かれ、囚われてしまった。

その後、グリッドマンユニバースの世界群の創造と拡張に利用されていた。                                                                                                                              他と比較しての時間経過が裕太達だけやけに短いのもこの所為だった。

当然、同じ世界にいたアンチと怪獣少女に青年に成長できるような時間の余裕は無い。二人が成長したら、こうなるだろう、という派生である。

アンチは『SSSS.GRIDMAN』にてアクセプターを受け取ってつけていたことでユニバースに取り込まれることを回避しており、アノシラスは元々、グリッドマンユニバースが生まれる前からのCWの現地住人だったから異変の影響を受けなかったと思われる。

世界を繋ぐ存在であるとして黒幕に危険視され、彼らは次元の狭間に幽閉されていた。

何度か裕太に干渉を試みようとしたが、作中前半では裕太には幽霊のようにしか認識されず、フィクサービームの影響で干渉をリセットされていた。

裕太が六花への告白の強い意志と世界の違和感に気付いた事でようやく干渉することに成功する。

世界がカオス状態になったグリッドマンの意識をシャットダウンすることで世界をカオス状態から脱したものの、今度は唯一の戦力として怪獣の群れと戦う羽目になる。

基本形態はグリッドナイトだが、怪獣アンチに変身する能力も残っていることも判明した。

パワーダウンかとも思えるがスカイアンチの姿でなら高速飛行能力があるため有用と言える。

⑯絶体絶命の逃亡戦とお客様

ナイトたちが真実に辿り着いたと察した黒幕は、怪獣の大群を生成して裕太たちを襲わせる。

ナイトはアンチとしての力で裕太たちを守りながら戦うも、多勢に無勢で追い詰められていく。

怪獣に囲まれ、もはや逃げ場はないと悟った蓬は、インスタンスドミネーション“怪獣を操る力”で必死の抵抗を試みる。

みんなが自分にできる形で時間を稼ぐ中、“自分に呼び掛けてきたグリッドマンの声”が彼からのSOSだったことに気付いた裕太は、本物の彼と融合する為に単身で六花宅の「絢」へと急ぐ。

そんな裕太をバイクで送ってくれる、メチャクチャおいしい役処で出てくる、お馴染みのヒゲのお兄さん。

なんて、親切な青年……あれ? 

絢の客(GRIDMAN・6話)だったり、プールの監視員(DYNAZENON・5話)をしていた人ですよね?

ちょくちょくアニメに登場していた謎のモブ。特撮版で主人公の直人を演じていた小尾昌也さんが声を当てている、あの人でした。

今回はついに主人公の窮地を助けるという役どころ。

印象的な「ギリチョンセーフ」のセリフも、特撮版の第1話で直人が発言していたものでした。

かつての相棒である、彼の存在もグリッドマンの記憶が由来なのだろうか。

to be next page. 01-6 https://no-value.jp/column/44469/

  • 0
  • 0
  • 0

おすすめのタグ

愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内