紙の本がくれる守りの魔法

趣味は読書、って、平凡…?

はじめまして。そらみと申します。

透明水彩絵具、鉱物標本、吹奏楽とオーケストラ、本と漫画が好きです。

自己紹介を兼ねた好きなものコラム、初回は、本について書きます。

私の趣味は読書なのですが、

なんかこのフレーズって平凡とか無難な答えとか当たり障りないみたいな認識をされている気がしませんか…?

これに共感してくださる本好きの方はいらっしゃるでしょうか。

いやいや、そんなことは気にせず読書を語りますよ。

私は日々、本がくれる魔法の力を感じています。

まずは好きな本のお話を

好きな作家さん(敬称略)は、

森見登美彦、江國香織、村山早紀、梨木香歩、市川春子、九井諒子、羽海野チカ

です。

中でも森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」が好きで好きで、元気がほしいときに繰り返し読んでいます。阿呆なひねくれ男子大学生と純真無垢な黒髪の乙女。他にも、愉快な仲間たちとしか言いようのない魅力的な登場人物だらけで、この世界には何度遊びに行っても飽きません。

さらに、文庫版の解説は漫画家の羽海野チカ!たまらない夢の共演です。

最近読んでストライクだった本は、梨木香歩の「裏庭」。生きにくさや苦しさの描写が切実でぼろぼろ泣きました。けれどただつらいだけでなく、心情の描き方が細やかな分、温かさや喜びもしっかりと感じられて素晴らしい読後感でした。

現実世界とファンタジーが混ざりあうような、穏やかだけどちょっと不思議、とか、現代が舞台だけどとびきり愉快、みたいな世界観の小説がすきです。

本が私を守ってくれる

本は、生活のパートナーとして欠かせない存在です。

自宅で好きな飲み物やお菓子を食べながら、半身浴しながら、外出先のカフェで食事しながら、本を読むのが大好きです。

特に、外出時にお気に入りの文庫本を持っておくことがお守りになっています。

私は些細なことで動揺しがちです。でも、

人の多い場所で動揺したとき、本の世界に没入すればたちまち心が安らぎます。

本は「安心できる場所」で、「好きな本があれば大丈夫」なんです!

紙の本に感じる魔法

最後に、私にとって何よりも大切なポイントがあります。

それは、紙の本であることです。

ここまで色々と語ってきたものの、実は社会人になって長らく、忙しさと疲労で読書量が激減していました。

働いている時は、外出時も「別にスマホがあるからいっか」と、紙の本を持ち歩く習慣が無くなっていました。

30歳になって大きく体調を崩し、まずは心身の回復に努めましょうと言われた今、

意識して昔と同じように紙の本を読む習慣を取り戻したところ、ぐんぐんストレスが和らいでいます。

インクで印字された文字を読む。紙のページをめくる。これに集中すると、次第に波立っていた心が静まります。

そしていつの間にか、本から現れた「もうひとつの世界」に、自分がまるごと包まれている。

それが私を現実世界の疲労や動揺から守ってくれるんです。

「まことに本というのはありがたいものだなあ」

森見登美彦著・夜は短し歩けよ乙女

これは、「森見登美彦著・夜は短し歩けよ乙女」の素敵な登場人物、

樋口師匠のお言葉です。

(小説内の前後の文脈は、私のコラムとはちょっと違うけど、そこはご愛敬で…)

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そらみ

はじめまして、そらみと申します。本と漫画と透明水彩絵具と鉱物と吹奏楽が好きです。好きなもののことを考えて発信することで、心身を充電していきたいです!よろしくお願いします。

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