ヒルクライム応援記

今年も行ってきました秋田県由利本荘市矢島駅。

こちらで何があるかと言いますと、Mt鳥海バイシクルクラシック、通称「矢島カップ」。二日間にわたって行われる自転車競技で、一日目はタイムトライアル、二日目はヒルクライムが行なわれます。歴代の勝者が刻まれた優勝カップや豪華景品、抽選会の景品も豪華なこともあり人気の大会となっています。今年の抽選会は時間の関係で参加しなかったのですが、過去の表彰式では「一番遠くから来た人」や「一番高齢の人」などの表彰とプレゼントもあり大変な盛り上がりでした。毎年「一番高齢の人」が同じなので拍手喝采です(80歳超えてる方なのです!)

旦那が参加するのは二日目のヒルクライム。矢島駅から、目指すのは鳥海山です。27Km、標高差1100mのレースで、チャンピオンクラスからスタートし、年代が上のクラスから順に続きます。計測チップを取り付けているので、どの時間にスタートしてもしっかり計測して貰えるのがすごいですね。

7月最終日曜日、矢島駅お隣の「日新館」での受付開始は朝6時。早いですね。ヒルクライムは大体朝が早いです。朝2時30分(朝?笑)出発し、出場する本人の睡眠確保と体力温存のため運転は私の仕事です。真っ暗な中、と言うより完全にまだまだ夜です。夜中です。家族を起こさないように静かに出発します。

古川まで高速で行き、そこからはひたすら下道を走ります。さすが7月末、明るくなるのが早い。鳴子から山の方に入るあたりでうっすら明るくなってきました。まだ4時前、薄もやの中の山々がきれいで眠気も吹き飛びます。行程175キロのうち150キロをノンストップで走り、残りは運転交代。ここから先は鳥海山が目の前に見えているので完全に興奮状態です。私走らないのに(笑)

この矢島カップ、ゴール地点で応援する為の「応援バス」が運行されます。競技が始まる頃には道路が通行止めになるので、その前に到着できるようにバスの出発は選手の集合時間より先。見送られながら出発です。狭い所、急なカーブの先に続く上り坂など、「ここを自転車で!」と実感しながらゴール500m手前でバスを降ります。この残り500mが一番キツイ坂なので頑張って歩き、一足先にゴール!目の前には鳥海山山頂が迫っています。

白く見えてる所が残雪です

今年はさすがに猛暑、いつもより雪が少ないです。とは言え雪もあるくらいですから、日差しは暑いのですが風は気持ちいい。日傘で日陰を作ると思ったより快適です。

コース上最後のカーブが私の応援定位置。スタート時間と、去年のリザルトで到着時間を予想し景色を楽しみながら待ちます。

この麓から自転車で!

スタートから1時間ほどでトップの選手到着!さすが速い!!私のいる位置からゴールは見えないのですが、スタッフさん達が「今年速い!!」と慌てている声が聞こえてきます。

一人到着した後はぞくぞくと上って来ます。頑張ってできるだけの大きな拍手をしながら「ラストのカーブです!!ファイトです!!」と一人一人に声を掛けます。去年はマスクごしに小声での声掛けでしたが今年は以前同様に大きな声で応援できたのが楽しかったです♪

汗だくで肩で息をしながら、手を上げて答えてくれる方、「ありがとう」と言ってくれる方、笑顔で「キツイよー!」と言う方、反応してくれるのが嬉しいですね。これがまさに応援の醍醐味。

自分の声掛けのレパートリーのなさに悩みつつ時計を見ながら旦那の到着を待ちますが・・・あれ、来ないな。。。旦那より速い友人もまだ来ないのに目標タイムを過ぎているから2人とも心配になります。ゼッケンがクラスごとに色分けになっているので、このクラスの上位が今ってことはまだか・・・と予測を立てます。2人の去年のタイムを再度確認し待っていると、来ました!まずは友人が到着。旦那よりスタートが遅く、旦那より早い到着です。いつも通り(笑)。他の人と並んで目の前に来たこともあり、最高の笑顔を向けてくれたにも関わらず写真が撮れず。。。私、痛恨のミス。友人から遅れること15分、旦那が見えてきました。きっちりスマホを構えて連写。いつもより辛そうでこちらを見る余裕もなさそう。心配しつつ後ろを追いかけ私もゴールに向かいます。

ゴール地点にはすでにゴールした皆さんがたくさんいらっしゃいます。皆さんホントいい笑顔!「疲れたね」「きつかったね」と言いながら楽しそうです。ゴール後のスイカを食べながら皆さんニコニコです。このやり切った瞬間が、「また来年」と思わせるのかもしれないですね。

無事旦那と合流し、思ったより元気で一安心です。やはりいつも以上の暑さで体力が奪われた様子。。。それでも去年より4分タイムを短縮していたので日々の練習の成果も出ているのは本当にすごいですね!

選手の皆さんはこの後自転車で下山になるので、応援バスはまたしても一足先に出発。会場の日新館前でお出迎えをします。戻ってくる皆さんは、上りの辛そうな姿と打って変わって気持ちよさそうです。通常、出発時にゴールで受け取る荷物を預けて、防寒対策をしてから下山するのですが、ここにも猛暑の影響があるのか下りも寒くなかったそうなので選手にとってはちょうどいい環境だったのかもしれませんね。

終了後友人には「いい写真撮ってもらおうと思って頑張って笑顔向けたのに」と笑われてしまいましたので、旦那の自己ベスト更新リベンジとともに、私の撮影リベンジもしなくてはいけません。また来年、楽しんできたいと思います♪

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蒼天☆sora☆

四字熟語「雲外蒼天」 意味・〈雲を突き抜けたその先には、青空が広がっている〉ということ。 転じて、〈努力して苦しみを乗り越えれば、すばらしい世界が待っている〉☆青空目指してのんびり突き進みます☆

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