通信制高校について

私は去年通信制高校を卒業しました。大変なことも沢山ありましたが、通信制高校に通えて本当に良かったです。そこで今回は通信制高校についてまとめてみました。学校ごとに違いはあると思うのですが通信制高校に興味がある方は是非ご覧ください。

通信制高校では自宅学習が基本で、レポートやスクーリング、試験で単位を取得できるようになっています。それぞれの特徴をまとめてみました。

レポート課題について

科目によっての違いもありますが大体2週間に1度締め切りのもの、1ヶ月に1度締め切りのものがあり、期限期限日までに提出します。合格出来たら次のレポートを提出できます。

空欄があると再提出になるので、分からない問題も自分で調べたり先生に質問をして全て埋めます。

間違いが数問ある場合も、レポートが返ってきて期限までに再提出となります。全てのレポートが合格出来なければ、試験は受けられません。

スクーリングについて

レポート学習が基本ですが、登校して先生から直接指導を受けられる時間も設けられていて、出席すべき時数が科目ごとに決まっています。

私の通っていた学校では週に3日開校日がありました。日曜日と月曜日と水曜日です。その中から選んで自分の都合の良い日に登校します。

私の通っていた学校は日曜日に通うのが基本でしたが、事情がある場合は月曜日に登校することもできました。

水曜日は個別スクーリングがあり、少人数教室でそれぞれレポート学習ができる日です。集団が苦手な生徒がスクーリングを受けられる日で、分からない問題も先生に直接教えていただけました。

また、放送番組を視聴し、視聴票にまとめた内容を充分と認められるとスクーリングの出席時数の1部に代えることができます。

試験について

レポート課題を全て合格し、スクーリングの出席時数も満たしている人のみ試験を受けられます。試験は前期試験と後期試験の年2回あります。

2日に分けて、集団でテストを受けます。

事情がある場合は少人数教室で受けることも可能です。

特別活動について

ホームルーム活動、学校行事なども通信制高校にはあります。これも卒業までに必要な時数が決まっています。10時間×修業年限以上だったので、私は全部で30時間参加しました。

ホームルーム活動では学年・学級が存在しないため、入学年度別に実施されています。

学校行事では運動会や地域見学会などの行事があり、参加生徒全員で交流できます。

通信制高校の良かったこと

自分のペースで進められる

基本が自宅学習なので体調に合わせて登校できます。私も体調を崩していたため無理をしないようにと4年かけての卒業になりました。入学したときは三年間での卒業予定だったのですが、最初の段階で先生と相談して体調優先のために卒業時期を延ばすことに決めました。また、スケジュール管理も自分でする為、手帳を使う癖もついたのですごく良かったです。

自由が多い

通信制高校のメリットで大きいのはとにかく自由なこともあると思います。服装、髪型、メイクなどの見た目や、登校時間もお昼をどうするかも自由でした。全て自己責任なので、卒業をするかも卒業後の進路をどうするかも自由でした。その時の私にはそれが本当にありがたいことで、自分の凝り固まった考え方も柔軟になりとても成長できました。

大きい声を出す人がいない

「体調の悪い人もいるため静かにしましょう。」という張り紙や手紙があり、特定のグループでいる人も少ないので大きい声を出す人がいなかったことで安心もできました。また、決まったクラスもなく怒鳴る先生もいないため、先生方が生徒を叱る時間もなかったことが精神的にありがたかったです。

一人でいる事に対して抵抗感がない

基本的にクラスも学年もなく、スクーリングの時に教室を移動して授業を受けるので決まった人と一緒になりにくくみんなが一人で過ごしています。そのため友達が出来なくて焦ったり、一人でいるのが寂しいとも思わずに過ごせました。

いじめや意地悪がない

みんながそれぞれの時間を過ごすので、いじめなども起きにくい距離感で居られました。そして、学校側も定期的にいじめのアンケートをとってくれるため、安心感もありました。

友達もできる

体育の時間や行事のあるときに他の生徒の子と話す事が出来るので、そこから友達もできました。今も遊ぶほど仲のいい子もいるので、ご縁があれば友達にも恵まれます。

昼食も自由

登校時間も自由な為、学校で昼食を取らないといけない決まりもありませんでした。私はそのため車の中でお昼ご飯を食べたり、食事の時間を避けて登校していました。

通信制高校の大変なこと

自分でスケジュール管理をしなければならない

通信制高校に通うとレポートの提出日から残りのスクーリング時数や開校日まで、全部自分で把握するようになります。気付いたらスクーリング時数が足りないということにならないように、常にメモをして気をつけなければなりませんでした。

自宅学習が基本なので課題が難しく感じる

レポートで分からないことがあってもすぐにスクーリングに行けないときは、自分で調べるか先生に電話をして教えて頂くしかないので、内容が難しいなと感じることは多かったです。私はレポート内容の分からないところは動画やサイトから学んでいました。

レポートの締め切り日のストレスがすごい

とにかく私はレポートに追われていました。提出しても次から次へとどんどん締め切りが追って、出来ないと単位を落としてしまうので不調のときもやっていました。頑張って提出できても、間違いが数問あると再提出になってしまうので、その時に一番悔しさとストレスを感じました。ここが私は通信制高校の中で一番大変だったかなと思います。対処法としては、時間のあるときや、体調の良いときにまとめて終わらせることが1番だと思いますが、それが私には中々難しかったです。

人によってはさみしく感じることもある

私は体調が悪かったため、運動会には最後の1回しか行けませんでした。しかし、それがとても楽しくて感動して、今までも来れたら良かったな、もし全日制に通えてたらもっと楽しかったのかな。と少し寂しい気持ちになりました。でもそれはその学校だから楽しかったのであって、場所が違ったらまた別な感じ方だったんだろうなとも思いました。そのくらい楽しく感じられた運動会でした。

通信制高校は私にとってぴったりの学校でした。全日制の学校とは違い、まだメインの進路先と考えにくいかもしれないですが、少しでも将来への希望が持てたり前向きに考えられる居場所の選択肢として知られていってくれたらと思います。

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らら

美容と健康が趣味です。2つにはつながりがあると思っているので、その共通点を見つけていくことが好きです。自分で人体実験などをしています。無理しない、頑張らない、素でいる生活を送っています。

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