TSS #10-5

THRILL SHOCK SUSPENSE #10

2024年1月  変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介  愛及屋烏

探偵 神宮寺三郎シリーズ

Continuation from last page. 10-4 https://no-value.jp/column/47648/

探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実

概要

シリーズの第13作目。DS第3弾ソフト。

前作同様、本編はモバイル版からの移植作5篇と新作の表題作『伏せられた真実』の計6篇、さらに「謎の事件簿」6篇が収録されている。

事件の核心に迫ったと思った矢先に想定外の事実が判明し、いちから考え直さなければならないという神宮寺三郎シリーズおなじみの展開は踏襲されている。

収録された携帯アプリからの移植作品は本シリーズのDSの他作品と比べるとやや期待外れの作品が含まれるものの、表題作は本シリーズの過去作の中でもかなり長く、かつ入り組んでおり、本作の総プレイ時間は前作と同程度となっている。

あらすじ

難事件を解決したことで、世間の注目を受けた神宮寺はワイドショーで「探偵J」として取り上げられ、マスコミから注目される存在となっていた。

連日押しかけるマスコミに嫌気のさした神宮寺はしばらく休業することに。

数日後、マスコミや世間の注目も下火となり探偵業を再開した彼の元に、父親が誘拐されたという小野寺清美と小野寺成美という美人姉妹が訪れる。

ケーブルテレビを経営するという父親、小野寺琢磨の身代金を、犯人が指定した場所まで運んで欲しいとの依頼だった。

何故探偵が?と尋ねると姉妹の話では、誘拐犯からの指定で「現金は“探偵Jに運ばせろ”」とあったためだと言う。なんとも不可解だが、依頼を受ける神宮寺。

携帯アプリ作品(伏せられた真実)

No.11~No.15を収録。

イヌと呼ばれた男 No.11

携帯アプリシリーズNo.11

自称小説家を名乗る菅野という男より、自分の作品のアイデアの監修を依頼された神宮寺。

探偵を小馬鹿にする菅野の態度に反感を覚えつつ、渋々依頼を受けた神宮寺だったが…。

基本的に警察とは緩い協力関係の神宮寺が遭遇する、危険すぎる警察官。

ふた色の少女 No.12

携帯アプリシリーズNo.12

歌舞伎町でスリの被害にあったという男より依頼を受ける神宮寺。

調査の結果、スリの共犯者に美優という名の女子高生の名が浮かび上がる。                          美優を尾行する神宮寺だが、逆に翻弄されてしまう。

その矢先、美優が何者かに襲われている現場に遭遇するが……。

スリの二人組が巻き込まれた事件から、少女の抱えた心の傷に話の焦点は移っていく。

命断つ刻限 No.13

携帯アプリシリーズNo.13

とあるおでん屋で神宮寺が知り合った男・引田惣介。                                    後日、彼は探偵としての神宮寺に一つの依頼を持ち込む。

それは10年に及ぶ音信不通の末に自殺した息子・聡の、自分が知らない10年間の人生について調べて欲しいというものだった…。

託された指輪 No.14

携帯アプリシリーズNo.14

神宮寺は、父親を殺されたという藤木美佳からの依頼を受ける。

その事件は既に殺人現場にいた樋口隆司を犯人として、指名手配している。                             だが、何故か美佳は彼が犯人ではないと思っているようだ。

やがて、美佳の父と隆司の母は再婚までしようとした関係である事が判明する。

一年前、彼らが唐突に美佳達の前から姿を消すまでは……。

しかし、いまだに美佳にとって彼らが『家族』のような存在である事に変わりはなかった。

真偽の狭間 No.15

携帯アプリシリーズNo.15

坂崎真太から行方不明の婚約者・小田綾香を捜索してほしいという依頼を受けた神宮寺。

しかし明らかになっていくのは、複数の偽名を使い分ける綾香の顔であった。

虚実が入り交じり、神宮寺も罠に落ち、殺人犯として追われる羽目に。

探偵、ヤクザ、詐欺師、そして愛を求める狂気が事件を迷走させる。

探偵 神宮寺三郎DS 赤い蝶

概要

シリーズ第15作目で、DSでは4作目にあたる。

新作の表題作『赤い蝶』と、既にDSiウェアにて販売されていた5作品の計6篇と、そしてDSiウェアに含まれていた「謎の事件簿」6篇が収録されている。

新作の表題作は前作の『伏せられた真実』と同程度のボリュームが有る。

収録されている他作品も『伏せられた真実』においてはややボリューム不足があったが、本作ではDSiウェアで販売されていたものを収録しただけあって質、長さともに前々作の『きえないこころ』レベルに回復している。

『赤い蝶』に収録された、DSiウェアにて先行発売されていた5作品は後に携帯アプリに移植された。この後、携帯アプリではさらに4作品がリリースされた。

それらは後に3DS『GHOST OF THE DUSK』に収録された。

あらすじ

神宮寺探偵事務所を国会議員・佐伯正臣の秘書が訪れる。

「数日後に控えた資金パーティーを中止しろ…」

そう要求する電話が“赤い蝶”を名乗る者からかかってきたのだと言う。

“赤い蝶”―それは20年前にあった東城産業爆破事件の犯人・檜山恵一が名乗った名である。

そして、檜山はその事件以後20年間行方をくらましていた。

神宮寺は檜山の行方を調査するが、檜山の痕跡は見つからない。

電話はただのイタズラか? それとも…?

しかしパーティ当日、会場となったホテルで爆破事件が起きてしまう。

次々と起こる爆破事件。20年前の爆破事件との関係は?そして“赤い蝶”の正体は―!?

携帯アプリ作品(赤い蝶)

No.16~No.20を収録。

椿のゆくえ No.16

携帯アプリシリーズNo.16

「ひと月前から連絡が途絶えた友人を捜し出してほしい」

それは、特に変わった依頼ではなかった。                                          少年がその友達の顔を知らないということを除けば…。

少年の名は、姫路亮太。都内の高校に通う17歳。                                                                              彼は引きこもりでネット上で知り合い、自分を励ましてくれた友人、“ツバキ”というハンドルネームの男の捜索を、神宮寺に依頼した。

これまでにないケースの依頼に戸惑いながらも、ネットに疎い神宮寺は依頼人の亮太と共にツバキの行方を追い求める。

ネットに残された日記を手掛かりに「ツバキ」にたどり着いた二人だったが……。

失い、敗れた男と引きこもりの少年のネット上での交流。                                  直接、対面していなければ友では無いのか。友情は時間に比例するのか。

明けない夜に No.17

携帯アプリシリーズNo.17

歌舞伎町に鳴り響くサイレンの音。                                              さして珍しくもない風景が、神宮寺と熊野の明けない夜の始まりだった。

神宮寺は杉澤朝音という女性から、行方不明の兄の調査を依頼される。                          ごく小さな商社の社長である彼の周囲には、不審な外国人の姿が見え隠れしていた。

一方、熊野は配属されたばかりの新人刑事・猪下と共に空き巣犯を追っていた。                                その中で、とある深夜に歌舞伎町で起きた不審な事件と関わることになる。

異なる事件はやがて熊野と神宮寺を、警察と探偵と異なる立場で引き合わせる。

複雑に絡まり合う事件と、入り乱れる様々な思惑。                                      その果てにある真相に神宮寺達は辿り着くことができるのか‥‥?

果断の一手 No.18

携帯アプリシリーズNo.18

春めいたある日、突然神宮寺探偵事務所に飛び込んできた。                                    飛井憲吾と名乗る男は、誘拐された恋人・翔子の捜索を依頼してきた。

憲吾と話す内に、神宮寺は1年前、憲吾と出会ったスナックで行われた、2人の真剣師「桂木晋介」と「金嶋宗二」の壮絶な将棋対決を思い出す。

憲吾はかつて桂木晋介の弟子で、翔子は晋介の娘だった。                                   誘拐犯からの要求は、晋介が行う将棋の代打ち勝負での敗北らしい。

しかし、真偽を問いただそうにも、桂木は1年ほど行方をくらましていた。

神宮寺は桂木晋介と翔子の行方、そして真剣勝負の調査を始める。                                    将棋に取り憑かれた男・桂木晋介の壮絶な生き様、

そして、勝負の背後に見え隠れする思惑、晋介と宗二のプライド。                               複雑に絡み合った盤上の如き真相を、神宮寺は紐解くことができるのか‥‥?

連鎖する呪い No.19

携帯アプリシリーズNo.19

「俺は呪われているそうだ」

浅田健太郎は恋人の西田由美子に、そういい残して自ら命を絶った。

由美子は健太郎の自殺の原因を調査して欲しいと神宮寺に依頼する。                                           由美子によると健太郎自身には「呪い」に心当たりがあるようだった。

依頼を引き受けた神宮寺は調査を進めるうちに、今はダムの底に眠る、美倉村での出来事が大きく関係している事が判明する。

健太郎にかけられた呪いとは……? 美倉村で何が起きたのか……?

20年という歳月を経て繰り返される「呪い」に神宮寺は終止符を打つ事が出来るのか……!?

シナリオは野島一成。『時の過ぎゆくままに…』以来18年ぶりの神宮寺作品。

神宮寺と依頼人の西田由美子を操作するパートが交互に展開する。

亡き子の肖像 No.20

携帯アプリシリーズNo.20

寒い朝、事務所の前で見知らぬ少年に声をかけられた神宮寺。

「僕……死んじゃったみたいなんですけど……」

彼の手には、自分が死亡したと報じる新聞記事が握られていた。

葵が差し出す手紙には「葵をしばらく預かって欲しい」と書かれていた。

依頼人が不明という事態ながらも、神宮寺は葵を保護する事にした。

テレビでは葵の葬式風景が流れ、ゴシップ誌には父・高坂小勇の自殺報道が書かれていた…。

状況が把握出来ない葵は、神宮寺に助けを求めるしかなかった。幼い少年に助けを求められ、無下にも出来ない神宮寺は、葵の偽装された死についての調査に乗り出すのだった。

果たして、葵の父は生きているのか?!                                                         そして、偽装された葵の死のウラにある陰謀は?

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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