『昭和・平成・令和 スイーツ2』
♡焼きたてメロンパン
2003年頃。
焼きたてメロンパンの専門店が各地にいっぱいできました。
食べ応えもあって、サクッとかじった中の生地はフワフワ。
子供から大人まで大好きなメロンパンですが、カロリーが高くて健康志向の風潮に合わずブームは落ち着いていきました。
♡フルーツタルト
2003年以降から静岡の「キルフェボン」が各地に店舗を展開していき、オープンすると行列する状態に。
タルトの上に彩のいいフルーツが盛られ、ホール買いしていく人もいるほど。
カフェコムサのアートのようなフルーツタルトなど、旬の果物を使ったカラフルな見栄えは人気が続き、定番となっていきました。
♡マカロン
2004年頃。
フランスのピエールエルメなどから、カラフルな色がかわいいとブームとなりました。
アメリカドラマ「ゴシップガール」の影響も大きく、2008年にはラデュレがオープンし、決して安くはないお菓子であるにも関わらず、人気が長く続いています。
2020年はよりポップな韓国マカロンが注目を集めています。
♡コールドストーンクリーマリー
2005年にアメリカ「コールド・ストーン・クリーマリー」が六本木ヒルズに第一号店をオープンし、翌年より店舗を各地に出していきました。
この少し前あたりからランニングブームがあり、ホノルルマラソンに参加した日本人ランナーから大人気だったことから広まっていきました。
とてもおいしいのですが、作業中にスタッフが歌うスタイルが日本人には合わず、落ち着いていきました。
♡クリスピークリームドーナツ
2006年にアメリカのクリスピークリームドーナツが日本に初上陸し、グレーズドドーナツを求めて大行列ができました。
真冬でも行列は3時間並ぶこともありましたが、並んでいる人にはホットコーヒーのサービスがあり、海外ドラマなどの影響もあってしばらく人気でした。
ロッテリアの再建を成し遂げた経営支援会社が手掛けるということで、ビジネス的にも話題となっていたんですよ。
♡生キャラメル
2007年頃。
タレントの田中義剛さんが社長を務める北海道の花畑牧場で作られた生キャラメルが大人気となりました。
田中義剛さんがプロデュースするカントリー娘。
に里田まいさんがいて、花畑牧場のキャンペーンガールになっていました。
当時おバカキャラとして大人気で、彼女の影響力も強かったです。
♡竹炭スイーツ
2007年頃。
竹炭というよりは2000年代が健康志向ブームだったので、竹炭だけでなく黒ゴマや黒蜜など黒スイーツが注目された時期でした。
2006年頃からブームになっていたデトックスにも効果があると、無印良品などが竹炭バウムクーヘンなどを販売していました。
♡塩系スイーツ
2007年に流行したのが塩系スイーツ。
この年にアンリ・ルルーがフランスの塩バターキャラメルを発売したのが発端となりました。
アンリ・ルルーはクイニーアマンも販売し、こちらもかなりの人気商品でした。
塩系スイーツはコンビニを中心に、アイスクリームや和菓子など多くの商品が出されていましたね。
塩ちんすこうは定着して、沖縄で人気のお土産となっています。
♡パンケーキ
2008年に世界一の朝食と言われたオーストラリア「bills(ビルズ)」が日本にお店をオープンしたことを皮切りに、アメリカの「Eggs ‘n Things(エッグスンシングス)」など、数々のお店がオープンしました。
少し前よりFacebookなどSNSで写真をあげる習慣が定着し、 写真映えするパンケーキはかなり長い間人気を誇っています。
日本人がハワイ好きだという点も人気に拍車をかけました。
♡第二次タピオカブーム
2008年。
第一次ブームとは形態の違うタピオカティーが人気となりました。
実は台湾のタピオカチェーン店は90年代から進出していたのですが、一般的に受け入れられたのはこの頃。
台湾旅行に行った人が影響されたり、学園祭などでも販売されるようになって身近になっていったことが背景にあるようです。
♡進化系たい焼き
2009年頃にタピオカ粉でできた「白いたい焼き」を皮切りに、たい焼きがブームとなりました。
通常のたい焼きも見直された時期で、ごまあんやさつまいもクリームなど中の種類も豊富になったり、老舗のたい焼き屋にも人が集まりだしました。
2013年からはクロワッサンたい焼きといった、ハイブリッドたい焼きも売り出されていましたよ。
♡プレッツェル
2010年にアメリカの「アンティ・アンズ」が日本に再上陸して、店舗も順調に伸び人気でした。
実は2000年に日本初上陸を果たしているのですが、撤退しています。
その後、女性に人気だった海外ドラマSATCなどでプレッツェルを食べているシーンもあり、再上陸の際には大人気となりました。
元はドイツ生まれのお菓子です。
♡モンシェール「堂島ロールケーキ」
2010年にモンドセレクションで最高金賞を受賞した「堂島ロールケーキ」は、関西で口コミから人気に火が付いた逸品です。
フワフワのスポンジに、さらにフワフワした真っ白なクリームは雲を食べてるようなロールケーキ。
各地に店舗ができましたが、コンビニで似たようなスイーツが売れ始めてからブームが落ち着くようになりました。
♡生スイーツ
2010年頃から生プリン、生ドーナツ、生カステラ、生チーズケーキなど半熟系のスイーツが流行していきました。
一番印象に残っているのは愛知県の「Antique(アンティーク)」が出した「とろなまドーナツ」。
誰もがもはやドーナツじゃないと思いながらも、トロッとした食感を楽しんでいましたよ。
♡バームクーヘン
2012年頃、コンビニなどで販売されているバームクーヘンではなく、ちょっと余所行きのバームクーヘンが流行りました。
クラブハリエや治一郎、ねんりん家などが人気でしたね。
マダムシンコの表面がキャラメリゼされたマダムブリュレも流行りました。
品川プリンスホテルのビュッフェでは、バームクーヘンの幹から直接切り取って食べるサービスもありましたよ。
♡フレンチトースト
2012年にNYの「サラベス」が初上陸し、パンケーキと共にフレンチトーストが人気となりました。
それ以前にも江の島フレンチトースト専門店「LONCAFE」などの存在があり、同じ朝食メニューであるパンケーキのブームとあいまって人気に火が付きました。
当時は「フレトー」という愛称がついていましたよ。
♡スムージー
2012年頃にアメリカやカナダのスムージー店が日本に上陸。
それまでもスムージーはありましたが、健康志向も後押しして朝食として飲むスタイルが流行しました。
家でもミキサーで手軽にできるため、毎朝飲む人は自宅で用意するようになり、わざわざ買う人が次第に少なくなりました。
♡高級ポップコーン
2013年にアメリカ「ギャレットポップコーン」が原宿にオープンし、店前には常に行列が絶えませんでした。
その後同じアメリカの「ククルザポップコーン」、「ドックポップコーン」と続きましたが、やはり安くはないので次第に足が遠ざかっていったようです。
♡クロッカンシューザクザク
2014年、新宿に北海道で大人気だったザクザク食感のシュークリーム「クロッカンシューザクザク」がオープンしました。
北海道の洋菓子店「きのとや」発案の、フランスの焼き菓子「クロッカン」にインスパイアされてできたシュークリームです。
ザクザクでも北海道の原材料で作られたシュークリームが販売されています。
日本の店舗は少なくなりましたが、実はアジアの各地にお店があるんですよ。
♡ギリシャヨーグルト
2014年頃に森永乳業で発売されたギリシャヨーグルトが日本各地で売られるようになりました。
実は首都圏では2011年から発売されており、全国販売されるようになったのは2015年。
かなり慎重にマーケティングを進めていた商品なんです。
低カロリーながら濃厚で濃密なヨーグルトは新鮮でしたね。
♡カップケーキ
2014年、NYの「マグノリアベーカリー」が表参道にオープンしました。
海外人気ドラマSATCにも登場していて、アメリカらしいとてもカラフルなカップケーキが話題となりました。
ただ日本人には甘すぎたためか、2017年に閉店しています。
♡スーパーフード
2015年頃からアサイー、キヌア、チアシードといったスーパーフードが人気となり、特にアサイーボウルはハワイで人気でもあったことから各カフェで提供されました。
スーパーフードとは、一般的な食材より栄養価が高い食材のことを言います。
ミランダ・カーやブレイク・ライブリーといった海外セレブが朝食などで食べていたこともあり、「意識高い系女子」を中心に広まりました。
♡台湾風かき氷
2015年に台湾の人気かき氷店「ICE MONSTER(アイスモンスター)」が表参道に初上陸しました。
素材の味が氷になり、フワフワとした食感のかき氷は新鮮で大人気となりました。
2015年から台湾旅行が人気となっていたことも大きいです。
冬でも待っている人がいるかき氷店というのも驚きでしたが、2020年に日本からの撤退が発表されました。
♡スモア
2015年、表参道にアメリカの「ドミニクアンセルベーカリー」がオープンし、焼きマシュマロにアイスの入ったフローズンスモアが大ヒットしました。
同じ頃に上陸したマックスブレナーのスモアチョコピザも流行りました。
ドミニクアンセルベーカリーはドーナツとクロワッサンのハイブリッドスイーツ「クロナッツ」を開発して色々と話題でしたね。
残念ながら2019年に撤退しています。
♡塩パン
2015年頃。
愛媛県のパン屋さん発祥の塩パンは、レシピを公開したことから全国のパン屋で売られるようになりました。
バターがふんだんに使われた塩パンはやみつきになり、日常的にも買える値段でもあったことから定着していきました。
3続く・・・