LATER SEQUELS SERIES #09
2023年12月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
蒼穹のファフナー(2004年・第一期)
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(2005年・前日譚)
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(2010年・劇場版)
蒼穹のファフナー EXODUS(2015年・第二期)
蒼穹のファフナー THE BEYOND(2019年・第三期 OVA)
蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE(2023年 スピンオフ OVA)
Continuation from last page. 09-11 https://no-value.jp/column/49178/
蒼穹のファフナー THE BEYOND
『蒼穹ファフナー THE BEYOND』は、日本のOVA作品。全12話。
2019年より3話ずつ全国の劇場で先行上映されDVD&Blu-rayも発売中。
2020年の新型コロナウイルス流行に伴い3部(7~9話)公開が1年延期され予定が後ろ倒しになったりはしたものの無事完結している。
2023年7月から9月までTV放送版である『蒼穹のファフナー THE BEYOND(TV Edition)』が放送された。
概要
アニメを中心に展開されている『蒼穹のファフナーシリーズ』の一つであり、シリーズ15周年を飾る作品。シリーズ内では2015年に放映された『蒼穹のファフナー EXODUS』の続編で、タイトル通りその「先を」描く。
製作は当初『EXO』と同じくXEBECzweiだったが、スタジオの組織再編に伴いIGzweiが引き継いでいる。
監督に能戸隆、脚本に冲方丁、キャラクターデザインに平井久司と、メインスタッフは前作から続投している。
アニメ作品だけでも初代から四作を重ねたうえでの続編であり、世界観や登場人物などの設定は過去作からがっつり引き継がれている。
当然、初見で内容を理解するのは困難。
しかし、公式もそういった面を重々承知しているようで、ソフト発売の前後にはYouTubeの公式チャンネルで劇場版を含む、過去のアニメシリーズ四作品の無料公開を実施した。
流石に期間限定ではあるが、それでも1~2か月くらいは見放題。 随分太っ腹であった。
また、ストーリー自体も過去作からの流れを引き継ぎつつ、前シリーズラストで転生した新たな主人公である総士(通称・子総士)の視点から、新たな流れを作り、これまでとは若干の異なる部分もある。
特に1話は熟練の島民ですら初見では内容を正確に理解するのが難しい(おそらくはあえて難しくしている。一通り見てから再度1話を見るとまた違う視点が得られるだろう)と称されるほど。
このため本作が初見でも案外すんなり入り込めるという意見もあったり。
もちろん、本シリーズの醍醐味である絶望の中から希望を探し続ける点は変わっていない。
主題歌
オープニング
「THE BEYOND」(第一話~第七話) 「叫べ」(第八話~)
エンディング
「何故に..」(第一話~第四話) 「君を許すように」(第五話~第八話) 「夜明け待ちのバラード」(第九話~)
これまでのシリーズと同様にangelaが楽曲提供しているが、作品の製作期間が長い為、話数に対して曲数が多い。
「THE BEYOND」のシングルにはシリーズのイメージソングである「私はそこにいますか」も収録されている。
TV版については、2話と11話のOPと5話、8話のEDがカットされている。
あらすじ
第四次蒼穹作戦から――竜宮島がアルタイルと共に消えてから2年。
新国連から独立し、バーンズを司令官とする独立人類軍とフェストゥムが交戦するハワイで、アルヴィスのファフナー部隊は、美羽を新たなマークザインのパイロットとして、第五次蒼穹作戦を開始する。
それはエスペラントでありながらフェストゥムに寝返った少年マリス・エクセルシアによって連れ去られた、転生した幼い総士と2人のパイロット候補生を救出するものであった。
だが、マリスは自分が憎んでいるプロメテウスと結託していた。プロメテウス・ミールはベイグラントを失いながらも生き延び、力を蓄えていた。
その群れにいる弓子を模したフェストゥム・セレノアはファフナーのクロッシングに侵入して同化するという新たな力でファフナー隊を壊滅させ、さらに新たな力を得た一騎も、マリスが奪ったファフナーに乗るレガートとの戦闘中で力を失い、ファフナーを奪われる。
マリスは総士たちを連れてロケットで宇宙へ脱出し、マリスをよく知る美羽はそれを撃つことが出来ずに逃してしまう。
そして、プロメテウスは自らを絶望を意味するマレスペロと名乗り、ミールの力で赤い月が空に出現する。エメリーが転生した海神島のコアのルヴィ・カーマはそれを感じ取り、未来の為に対策を練る。
それから3年後。
竜宮島の少年・皆城総士は両親や妹、そして親友のマリスと共に暮らしていた。
穏やかで平和な暮らしを謳歌しつつ島の外への好奇心を抱いていた総士だったが、ある日謎の人物から外の世界に関する通信を受ける。
そして総士はお盆祭りの夜、人知れずその声の主・真壁一騎と対面する。
だが、その出会いは彼の楽園の終わりを意味していた。
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