私にとって病気とは医師が診断し、薬を服用し、薬が効果を発揮し、実感し、治ることをだと思っていました。
なので、精神病はわかりにくい病気でした。目に見えない精神の病気に処方された薬がどのような効果をもたらしているのか実感しにくく、不明で、疑っていました。
だから自分が病気なのかも不安でした。
今回はそんな私が自分が病気なのだと納得したエピソードを簡単に説明しようと思います。
精神病患者にはあるあるだと思いますが、私は自分が本当に病気なのか不安に思うことが多くありました。
病院に通院して、薬を服薬している、=(イコール)それは病気なのかと問われたら、分からないことが多くありました。発熱や痛みがあれば分かりやすいですが、精神病は目に見えて病気だと分かる症状が出にくい性質があるため、多くの精神病患者は悩むのではないでしょうか。
私が、自分が病気なのだと実感したのは薬を変更したときのことでした。
新しい薬は副作用が多く出て、今までの日常生活が送れなくなりました。
医師の指示のもと原因を突き止めるために、薬を飲むのをやめて様子を見ていたら、今度は気力がわかず、家から一歩も出れなくなりました。
この結果を医師に伝え、薬を元に戻すと今までのように日常を送れるようになりました。
私はこの出来事により、服用する意味を疑っていた薬の効果を実感することができました。本当に薬には効果があったんだと分かるような劇的な変化でした。
このような出来事があって私は病気なのだ自分の中で納得できました。
しかし、振り返ってみると通院前はできなかった様々なことが、通院後できるようになって様々な選択肢が増えました。これをもっと早く分かっていたら、もう少し早く自分の病気のことを認めてあげられたのではないかと思います。そうすればもう少し自分に優しくできたのではないかと思います。
この出来事から、自身を振り返ることは、いま不安な人にとってできる解決法の1つだと思いました。