最近急に寒くなってきて今日この頃皆様まどうお過ごしでしょうか。私も寒暖の差で万全の調子とも言えない時もあります。そして、それは多くの虫もそうで冬にみられるものは少ないです。ですので、しばらくは虫以外の生き物も多く取り上げていこうと思います。
前置きが長くなりましたが、今回取り上げるのは冬にやってくるおいしい魚である
鮭(さけ)について取り上げて行こうと思います。鮭といってもいっても様々な種類がいるので鮭という一つの種族として取り上げようと思います。
鮭は主に北太平洋に分布する食用として用いられる魚で、およそ四年ほど海洋ですごしたのち、自分が生まれた川に回帰する習性を持った回遊魚です。また、淡水と海水どちらにも適応できる魚であり、冬になると海から自分が生まれた川に帰って産卵する生態を持っています。
鮭の一生は、まず親が産み落とした卵の中で栄養を蓄えて冬を越します。そして、春になると本格的に活動するため、卵の中から外に出てきます。それでもまだ栄養が足らず、腹部にヨークザックと呼ばれる卵黄の栄養素が詰まった袋をつけた状態であり、泳ぎや餌の捕食も上手とは言えないです。泳ぎが苦手な稚魚の段階では、蚊の幼虫やなどの小型で動きが鈍い水生昆虫を主食とします。
ある程度育つと鮭は海に向かい始めます。鮭にも様々な種類がおり、体が大きくなったらすぐに海を目指すものや、一年から二年ほど川で生活する種類もいます。そして、海に出てからは動物プランクトンや小型の魚などを主食としながら広い海を泳ぎます。十分に育ちきった個体は、冬に自分が生まれた川に帰ってきます。しかも正確に自分が生まれた場所川に帰ってくるという凄まじい帰巣本能を持っており、これはほかの川で生まれた鮭との交雑が起きずその地域の生態系の保全にもつながります。この帰巣本能に関しては、奇跡的なものといってもいいでしょう。それは科学的に絶対な根拠がなく、あくまで定説として、自分が生まれた川のにおいを覚えておりそのにおいをたどって帰るのではないかという説が唱えられています。そして、秋の終わりから冬の間に遡上し雄と雌が出会い交尾をしたのち、卵を産みその一生を終えます。
以上が大まかな鮭の生態の解説になります。余談になりますが、川魚は寄生虫が多く生食に向かないと言われますが、それは鮭も同じで川でとれるものは生では食べるのは危険です
ではサーモンと呼ばれる形で生で食べれるのかというと、養殖に成功し寄生虫が寄生できない環境で育てられるようになったからです。
以上アンドルでした。