おはようございます。最近ますます寒くなってきて、より冬が来ていることが実感できるようになってきていると思います。そして、冬といえば白鳥が来訪する時期でもあります。
というわけで今回は白鳥について解説していきたいと思います。
白鳥はカモの仲間で、おもにオホーツク海やシベリアなどで繁殖し冬になると日本に飛来する習性をもった渡り鳥です。かなり大柄の渡り鳥であり、見た目通り飛行する鳥の仲間では最大級の重量を持っています。また寿命はおおよそ20年ほどであるといわれています。
私たちは白鳥について大きな体で群れを成して生活していることが多いので警戒心は薄いと思われがちですが、さすがに子育て中の個体は子供を守るために神経質になっているので不用意に近づかないようにしましょう。また、幼鳥の時点ではまだ羽が黒く、生体とはだいぶイメージが違って見えます。これは私見ですが、かのアンデルセン氏が作った童話であるみにくいアヒルの子の原案になったのかな?と思いました。
食性は主に水草や、稲や小麦の穂などの植物を好んで食べますが、雑食性であり昆虫や貝なども食べたりしています。もし田んぼなどに白鳥がいた場合は、越冬中の昆虫や収穫の際に零れ落ちた稲の穂を食べています。また、人間が餌をくれることを理解している個体は、観察に来た人間に近づき、餌をねだったりします。結構大きく迫力があり力も強いので、慎重に対応しましょう。私個人としては、あんまり餌をあげすぎるのはよくないのではないかと思うこともありますが、カイコのように人に依存しすぎてるわけではないので問題はたぶんないのかなと思います。そして冬場を日本ですごして春になると、本来の生息地に向かって渡りを行います。
余談ですが、なぜ白鳥は水の上にいられるというのかというと、水中で頑張ってバタ足をしているのではなく、お尻から分泌される油に近い液体を毛づくろいで体に塗ることによって浮力を得ることにより、優雅に水上に浮くことができるのです。
今回は冬場であることにちなんで冬の名物である白鳥について取り上げてみました。白鳥は古くから人間とのかかわりを持っており、観光資源はもちろん、星座や、神話の中にも登場することもある日本人にはなじみの深い鳥であるといえるでしょう。以上、アンドルでした。