こんにちは、ぴっころです。今回は私がカラーイラストを描くときの工程をまとめてみました。前回の「漫画ができるまで」のカラー版です。使用ソフトはCLIP STUDIO PAINT EX(以後クリスタ)、デバイスはWacom Intuosです。
今回はビーチで佇んでいる構図にしたいので、最初にキャンバスにビーチチェアの3Dオブジェクトを配置し、それを基準に人間を乗せていきます。
奥行きのある絵、複数人がいる絵は難しいので、なるべくモデル人形を配置してなぞるようにしています。頭身や体型の設定ができるので、私の絵柄に合わせます。
クリスタには無料のフリー素材がたくさんあります。これらを直接絵に取り込んでも良いし、配置して空間の目印にすることもできます。(アタリを取る といいます)
ペンツールでペン入れをしました。
背景に砂浜の素材をいれました。『男の子の目の高さを水平線にしたい』、『一面砂よりは水面も映っていたほうがいいな』など理想の位置に貼り付けます。
この素材は天球で出来ていて、横はパノラマのように360度回転することができます。実際はもっと写実的な写真なのですが、私の絵の背景と考えるとリアルすぎるので、フィルターで色数を押さえました。
人物を塗ります。色塗りは塗りつぶしツールでやっています。ペン入れした線画に隙間があっても、塗りつぶしの「領域拡縮」の数値を変えれば閉じてくれるようになります。黒髪をここで真っ黒にしてしまうと後から加工がしづらいのでひとまずグレーにしておきます。
男の子の海パンをハワイアン柄に。日傘はグラデーションツールで涼しさを出す。眼鏡やアクセサリーを描く。チェアに木目のテクスチャも入れています。
肌の影、服の影・・・乗算レイヤー/筆ペン
髪のハイライト・・・加算発光レイヤー/ツヤベタペン
お化粧・頬・関節・・・乗算レイヤー/エアブラシ
毎回こう、とは決めていないのですが今回はこのように仕上げをしました。
完成です!(手前から順番に女優ママ、息子、マネージャーという設定です。)
ここまでお読みくださりありがとうございました。
ぴっころ