THRILL SHOCK SUSPENSE #12
2024年3月 変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介 愛及屋烏
オレンジ制作のADVシリーズ
イヌワシ ～うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル～
ゴシックマーダー -運命を変えるアドベンチャー-
少女首領の推理領域 -黄金島の密約-
未然探偵 The Protea Cases
サスペクツルーム ～警視庁門前署取調班～
Continuation from last page. 12-1 https://no-value.jp/column/55410/
少女首領の推理領域 -黄金島の密約-
概要
「ゴシックマーダー」に続くロマンティック・ミステリーゲーム第２弾。
本作は「探偵 神宮寺三郎」シリーズ、「イヌワシ」など数多くのミステリーADVを制作したオレンジが送るオリジナルミステリーゲーム。
一つの島を舞台にした壮大なサスペンスミステリーと、魅力的なマフィア達との刺激的な駆け引きを楽しむことができる。
様々な場所を調べ、集めた情報を元に推理する―― 直感的で簡単な操作で、事件の謎を解くことができます。
選択などによって、物語はいくつものエンディングに分岐します。
あらすじ
舞台は２００２年――大西洋に浮かぶグイムル諸島。
幼い頃、両親の離婚によって島を離れた主人公・リサ。
彼女が１０年ぶりに島に帰ってきたところから、物語は始まる。
マフィアのボスである父と再会したのもつかの間、父は不審な死を遂げる。
そして、リサはこの島が４つのマフィア組織によって牛耳られていること、マフィアの協力なしには例え警察でも、この島で事件の調査をするのは難しいことを知るのだった。
父の跡を継いで、その死の真相を突き止めることを決意するリサ。
時に証拠を武器にマフィア達と渡り合い、時にボスとして守られながら行く先に待ち受けるものは、さらなる事件と島に隠された宝？
やがて謎を解き明かした時、リサは大きな選択を迫られる――
未然探偵 The Protea Cases
概要
ゴシックマーダー、少女首領に続く、オレンジが制作したロマンティック・ミステリーの第三弾。
本作のシナリオは「探偵 神宮寺三郎」シリーズ、「イヌワシ」など数多くのミステリーADVを手がけたオレンジの金子みつえが、イラストは「浅草ばけもの甘味祓い」「トクナナFile.0」等を手がけた漣ミサ氏が担当。
情報を集めることで正確な予測を出し、事件を未然に防ぐため推理する――直感的で簡単な操作で、物語を進行できる。
新宿の街では通り魔や盗難、殺人など様々な事件が発生。
主人公は探偵事務所の所長や協力関係の刑事と力を合わせて、凶悪な事件に立ち向かっていく。
そして、彼らと次第に絆を深めていくことに……。過去のロマンティック・ミステリー同様に最終的には恋愛的なシナリオ分岐がある。
パーソン・オブ・インタレストをより、リアルタイムにした感じ。 死因も予測されるし、状況次第でその予測が変わる。
あらすじ
舞台は２０２３年の新宿。
幼少期に誘拐されたトラウマから、自分に自信が持てず、今一つ役に立てない日々を送る主人公・伊月千春。
そんなある日、探偵事務所の仕事で失踪人を捜していると、謎のアプリ『プロテア』を偶然、手に入れる。
それは警視庁によって開発され、今は新宿区で実験が行われている犯罪予測AIだった。
プロテアの予測に導かれて、千春は様々な事件に遭遇する。
そして、千春に協力を求めてくる刑事、事件現場になぜか現れる謎の少年などと出会う事になるのだった。
未然に事件を防ぐため、彼らと共に奔走する日々が始まる……！
サスペクツルーム ～警視庁門前署取調班～
被疑者を、落とす。この取調室で――
取調官を目指す若き女性警察官・真野ハルカの異動先は、警視庁門前署に試験的に作られた「取調班」だった。
ハルカは相棒のマスコット型ＡＩ・ウーパや個性的なチームの同僚達と共に、特に取調が必要とされる様な、いくつもの難事件に挑んでいく。
概要
2024年の1/25に発売されたオレンジ制作のADVゲームの新作。Nintendo Switchにて配信。
内容的にはドラマ『緊急取調室』のポップ版。例えば１章の事件解決後に署長がちゃんこ屋に班員を連れていくシーンがあるが、まんま緊取のアレである。
過去に紹介した『THE 推理』や『THE 鑑識官』等の利波創造氏が手がけた、コメディあり・シリアスありのストーリーは全5章。 マスコットのウーパ等はTHEシリーズに居ても不自然じゃないキャラ。
メインのキャラクターデザインはスマホゲームを中心に活動中の天領寺セナ。
シナリオの分岐はあるがロマンスシリーズでは無いので、捜査や取り調べ、要所での進行失敗でのバッドエンド分岐が主。
序盤・あらすじ
1章 マニアの異常な愛憎
ドローンや無人自動車を活用する、業界大手の運送会社の社長が誘拐された。
社長の車のドライブレコーダーの映像から、すぐに被疑者は逮捕されたが、犯人である事は認めたものの、社長を監禁している場所も、そもそもの事件の動機も決して吐こうとしない。
社長は持病持ちで薬が飲めない状態が長く続けば命も危ない。
被疑者が隠している動機とは……？ そして被害者の安否は取り調べに掛かっていた。
2章 看護師は見た!?
全国指名手配されていた特殊詐欺グループの幹部の男が殺害された。
河川敷の草むらでスーツケースの中から、刺殺体で発見されたのである。 更に遺体には一週間前に重度の打撲を負った形跡があった。
また、現場には医療用のペンライトが落ちており、その持ち主で死体遺棄の現場を目撃したという看護師の女性が自ら名乗り出てきた。遺棄現場で目撃した男に驚いて落としたそうだ。
あわよくば、と詐欺グループ全体の壊滅を目論む警察上層部は、目撃者の女性の取り調べを「取調班」に依頼してきた。
警戒の強い彼女の取り調べに挑む、ハルカ。 だが捜査の結果、彼女の証言には幾つかの矛盾が見つかり……。
後述
まず、全体の評価点として安い事。新作発売と連動して20~50％の値引きが毎回の様に入る。
DLCによるエピソードの追加もあり、クリア後に楽しみが増える事も。
基本的にキャラゲ―の要素が強いが流石は老舗の系譜とでも言うべきか、収録の事件も面白いのでコスパが良くお勧めである。
END.
