こんにちは。L.I.D:りど です。ゲーム作品紹介その2です。今回は前回の記事で紹介した作品の続編を紹介していきます。
前作はサスペンスが主にメインとなったストーリーでしたが、今回は社会問題、環境に関係なく起こる人の心に潜む悪意をテーマにした物語です。
1.LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶
株式会社SEGAセガ第一CS研究開発部が作った、リーガルサスペンスアクション ゲーム。キャッチコピーは「失われたのは真実。そして正義。」 前作に引き続き、主演 木村拓哉が務め、ストーリーの内容として「不条理」「正義とは何なのか」 と人の心に訴えかける深い内容となっている。
前作に登場したキャラはすべて紹介すると、かなり長くなるので省いてしまうが、機会があれば登場人物の紹介、りど自身がその人物をどう捉えているのか、どういう人間かを分析、考察する記事を描こうと思う。
話を戻すが、メインゲストで新たに光石研、山本耕史、玉木宏が出演。豪華キャストが目白押しで作品をより引き立たせる。前作、JUDGE EYES:死神の遺言で作られたボリュームをはるかに超え、さらに楽しめる作品となっている。
2.あらすじ
舞台は新宿 神室町、新たに横浜、伊勢佐木異人町。前作から三年後、 2021年12月。横浜の伊勢佐木異人町で「廃ビルから煙が出でいる」と通報があった。駆け付けた消防隊員が現場に到着すると、地面に発煙筒が矢印に置か れていた。その先にあったのはブルーシート。消防隊員が恐る恐るはがすと男性の腐乱死体が発見された。
それから3日後、主人公 八神隆之が以前所属していた法律事務所の弁護士 城崎さおりは、新宿駅で痴漢として逮捕された現職警察官 江原明弘の弁護を担当し、判決公判に臨んでいた。江原は警官でありながら電車内で痴漢を働き、新宿駅で降り逃走した。周囲の客たちに取り押さえられ現行犯逮捕。逃走の一部始終と取り押さえられ激高する江原の様子が撮影され、メディアで話題となった。
世間は江原への厳罰を求め、加え裁判中の態度も悪かったため江原には執行猶予無しの懲役6か月、実刑判決が言い渡された。裁判長が主文を読み上げた直後、江原は突如思いもよらない発言をする。
「裁判長。3日前に横浜の廃ビルから死体が出てきたはずです。
もう身元は分かりましたか?まだでしょうね。
ではどうか、神奈川県警に知らせてあげてください。
その死体の主は御子柴弘といいます。
彼は四年前、私の息子を自殺に追いやった。
万死に値する人間です。
それが何の罪にも問われず、ずっとのうのうとしていたんですから・・・
法なんてものは、まったくの役立たずだ。」
主人公 八神隆之は、今も神室町で様々な依頼を請け負う探偵業を続けていた。一仕事終えた八神に城崎さおりから電話が入る。城崎は、異人町の廃ビルで腐乱死体が発見され、2か月前に失踪していた誠稜高校の教育実習生・御子柴弘だったと語る。さらに、江原明弘が判決公判で死体の身元を言い当てたこと、御子柴の死亡推定時刻が、江原が東京で痴漢を働いていた時間帯だったこと、江原が 御子柴が殺された時間帯に痴漢事件を起こしたのは意図があったと話す。
江原は痴漢で有罪判決。一度下した判決を覆すのは困難。さらに、司法のお墨付きでアリバイが成立。城崎は痴漢と殺人を2つで1つの事件と考え直し八神に 御子柴殺害の真相究明を依頼する。
しかし、この事件が複雑な人間関係の元で仕組まれた計画犯罪であり、後に 半グレや公安まで関わってくる事態に発展するとは、この時の八神にはまだ知る由もなかった・・・。
3.作品について
前作はサスペンス主体に加え、舞台が学校ということで八神が誠稜高校の生徒たちと交流を深める「ユースドラマ」が収録されている。
八神が誠稜高校 ミステリー研究会の外部指導員に就任し、ミステリー研究会 部長 天沢鏡子の依頼で、異人町の高校生達を非行に導く謎の存在 「プロフェッサー」の正体を追う。プロフェッサーに唆された非行生徒の部活、コミュニティに潜入しトラブルを解決していくストーリーだ。
八神が潜入する部活は ダンス部 ロボット部 eスポーツ部 写真部など部活以外でも誠稜高校の生徒が非行に走る場では積極的に潜入していく。 プロフェッサーを追うだけでなく、八神がダンス部の臨時顧問になり生徒たちにダンスの指導を実際に踊って披露するリズムゲームといったようなミニゲーム的な要素がある。
他にも前作から引き続き、メインストーリーとは別の短編的なサイドストーリー「サイドケース」も収録。八神が普段、探偵としての仕事をメインにした要素だ。シリアスだったりコミカルだったり様々なので、メインストーリーの展開で気分を変えたいときにおすすめだ。
4.感想
社会問題をテーマにした作品。実際の現実でも起こる人の永遠の問題。身勝手な正義による復讐はどんな結末をもたらすのか。
結末を知っているりどは正直な感想というと、煮え切らずタイトル通りの終わり方だと感じた。互いの信念、心境、考えが共感してしまい、どちらが正義で悪かというよりどちらも正義と考えてしまう。プレイヤーに対し、どちらが正義かを問いかける展開はストーリーの行く末がどんなものなのか知りたいと思えるだろう。
もし、興味が湧きプレイしてみたいと思ったらぜひ感想を教えて欲しい。どちらが正しくて、どちらが間違っているのか。